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【前兆】

ナナイ「ん・・起きてシグレくん。ご飯出来てるよ。」


「ナナイ?おはよう・・・ナナイ、おっぱい!」


ナナイ「しょうがないなー。ツバキが来るまでよ。――ゴソゴソ。はい!」

 うん。ナナイのおっぱいは攻略するまでもないな。


「ああフカフカだーー!」


―― カチャ!

「ナナイあんまり甘やかさないで!シグレ様。ベッドから出てください。」

「「はーい!」」


 良い朝だ!


 昨日はボタンに夕食をお腹いっぱい食べさせながら、俺が渡り人で女神イサドラ様にお願い事と色々変わったスキルを貰った事を全部話した。

 ボタンは自分が世界樹の雫で再生されているのですんなりその話を受け入れていた。


 驚いたのは夕食後のお風呂タイムだ。みんな一緒に入り俺が1人1人洗っているとは思ってなかったらしい。

 それでも嫌がることも無くサクラ達に続いてお風呂に入ってきたボタンは、それは一流モデルも羨む見事な9頭身だった。


 ボタンは身長のわりに顔が小さくて手足が長く、筋肉の構造図を見せられているような引き締まった筋肉美をしている。

 おっぱいは力を込められると()()()と思うほど堅くなったが、力を抜くと適度な張りと弾力を備えた素晴らしいおっぱいだ。


 痩せて見えるのは気のせいじゃないだろう。

 ボタンは奴隷生活が長かった。本人が言うには奴隷商レンドンの所に行って初めてちゃんとした食事が食べられたらしい。

 ティナの所でも普通に食べられたらしいが筋肉質な竜人には十分な量ではなかったようだ。

 筋肉って有ればあるほどエネルギーを消費するからね。


 名前については、ボタンは小さい頃に売られ奴隷となった。そして買われた主人に蜥蜴と呼ばれそのままになったらしい。

 イデリナは名前を付けなかっただけのようだ。

 つけろよ!


 奴隷生活の長かったボタンはもちろんお風呂に入ったことが無い。当然石鹸も使ったことが無い。もっぱら生活魔法の【クリーン】か水で体を拭くだけだ。

 だから、昨日は一番最初に髪を洗い手指の間から足の先までそれはもう念入りにボタンを洗ってやった。

 やっぱり途中からフーフー言ってたのは気のせいだな。


 そして、湯船に浸かると『今が信じられない!』とボタンが泣き出した。そんなボタンをツバキが胸に抱き寄せ頭を撫でていた。

 泣き止んだボタンにツバキはグレイパッセルの始祖で8000年生きていると教えると途端に目を白黒させていた。そして『ツバ姉は私が守る!』宣言を聞いてみんなホッコリしてしまった。


 昨日の夜はお風呂を出て天蓋付き20mも有る巨大ベッドを眺めながら『パーティーボックスのベッドもこれ位のサイズにしたいな。』と、そんな事を考えていたらサクラ達が男物のYシャツを1枚だけ着て入ってきた。


 俺のリクエストだ!


 地下の倉庫で見つけたダイモンが商品として売りに出さなかったYシャツだ。何故かは知らない。


 サクラ達は胸元の釦を上から2つ開けてスラッとした足だけ出している状態だ。

 エロかった!究極にエロかったと言っておこう!


 気をしっかり持たないと夜のバーサーカーモードに突入するところだった。

 因みにYシャツの着方は俺が教えた。俺グッジョブ!


 実はボタンについては直前まで躊躇っていた。『15歳だよね?良いのかな?俺捕まったりしない?』ってね。


 そのボタンから、毎晩恒例ベッドの上で車座になると『シグ兄に初めてを貰って欲しい・・』って言われて・・はい!いただいてしまいました。

 とても美味しかったです。うん。最高が増えた。


 ボタンは竜人族の特性で成長は早かったが、奴隷と言えど15歳になるまで性的な好き勝手が出来ないのがこの国のルール。手を出される前に戦闘で腕を失い奴隷商に売られたらしい。

 以前の所有者は『もう少しで楽しめたが、手がなくなっても処女だったから高く売れた。』とボタンを前にして言ったそうだ。この世界の何処かで会ったら必ず殴ろう!うん。それが良い!


 ボタンは自分の誕生日を忘れていたらしいが、イデリナに買われ冒険者カードを確認した時に15歳で成人していたことを知ったそうだ。

 『成人してて良かった。シグ兄にあげられて良かった。』って言われたら・・・うん。俺も良かった!

 因みにボタンが増えても1人2回ずつこなしてしまった。自分を褒めてやろう!



「今日はサラケスの冒険者ギルドに行って、その後でボタンの装備だね。」


サクラ「ボタンのバトルドレスは見応えがありそうですね。」


ボタン「えっ?私にそんな良い物は・・」


「ボタン。一緒に戦う仲間の装備をケチる気は無いよ。それと〈土壁〉、昨日貸したあの大剣は今日からボタンの物だ。そのかわりしっかり戦って貰うぞ。」


ボタン「あの剣まで?・・・任せて下さい!」


「ただあの大きな剣を持ち歩くのは正直面倒くさいよな。だから拡張ポーチを買ってやるからそれに入れておけば良い。」


ボタン「そんな物まで・・」


アカネ「ボタン。こういう時は遠慮しなくて良いの。」

ナナイ「そうよ。ボタンの装備を充実させるのはパーティーの戦闘力を上げるためでもあるんだからね。」


ボタン「解りました。シグ兄、ありがとうございます。」


「それと、もう1度8階層から廻ろうと思ってるんだ。」


サクラ「8階層ですか・・」


「ジメジメは嫌だろうけどボタンのレベル上げをしようと思う。今日1日8・9階層でボタンに頑張ってもらって明日は10階層のボス部屋に行こう。」


ナナイ「良いと思うわ。それで行きましょう。」

「「「「了解です!」」」」


 食事を終えサラケスの馬車に転移し、準備を整え冒険者ギルドに向かった。


 ギルドの中に入るといつもより冒険者が多く騒がしい。


「何かあったのかな?」


ナナイ「どうかな・・雰囲気からすると〈緊急依頼〉っぽいけど。」

()()()()って?」


ナナイ「解りやすいのはスタンピードへの参加依頼ね。スタンピードが起こりそうだと討伐参加者を募るのよ。」


 ナナイに緊急依頼の説明を聞き終えジャネットの所へ行った。


「何かあったんですか?」


ジャネット「シグレさん。ネール南のヨスの森で〈森膨れ(もりぶくれ)〉の兆候が出たそうなんです。」


「森膨れ?階膨れと同じようなことですか?」


ジャネット「そうです。森の魔物の異常発生の前兆が森膨れです。」


「それでこの冒険者達は?」


ジャネット「はい。ネールの支部から冒険者の応援要請があって今日朝から他の依頼をストップして参加者を募っているんです。」


「此処からネールまでは馬車で3日は掛かりますよね。間に合うんですか?」


ジャネット「明日出発出来れば間に合うそうです。ネールの支部からはスタンピードを起こすまでまだ4・5日は掛かるだろうという話なんです。」


ナナイ「シグレくん・・・」


「解ってるよナナイ。俺達も行こう。エバンスさんが心配だ。」

ナナイ「ありがとう。シグレくん。」


「ジャネットさん。俺達ヒイラギは参加するよ。馬車は自前で行くから。」


ジャネット「とっても助かります!実は参加者が少なくて困っていたんです。」


「もう一度確認だけど、今日明日にスタンピードは起きそうもないんだよね。」


ジャネット「はい。そこは大丈夫です。向こうの支部のB級冒険者の判断です。」


「なら、やることを済ませてしまうか。ジャネットさん、メンバーが増えたんでパーティー登録をしたい。」


ジャネット「えっ、新メンバーですか・・あれその大きな方は?」


「昨日訳があって俺のパーティーメンバーになったんだ。名前も変わってるから宜しく頼むよ。」


ジャネット「は、はい。ではシグレさんとそちらの方のカードをお願いします。」


 ボタンのカードの名前はオーブに翳すだけで変わっていた。何ともハイテクなカードだ。

 ボタンのメンバー登録を済ませ、ジャネットと緊急依頼の確認をしてギルドを出た。


サクラ「シグレ様、今日発たないのですか?」


「まずボタンの装備とレベル上げをやってからだ。スタンピードの規模が解らないんだ出来るだけの準備をするべきだと思う。」


ナナイ「そうね。良い判断だと思う。うちにはオウコとコハクが居るから焦らなくても大丈夫。」


 ジャネットから聞いた防具屋に行きボタンのバトルドレスを買った。ボタンの強い希望でサクラと同じパンツ仕様になったのは残念だ。


 防具屋から冒険者御用達の装備屋に行き拡張効果付きのポーチを2つ買いボタンが腰の左右に装備した。この左右のポーチは大剣〈土壁〉の鞘だ。因みにうちの女子は全員この方法で腰のポーチにそれぞれの武器を入れている。


 装備屋でスタンピード用にポーションなども購入してダンジョンに向かい8階層に降りた。


 8階層は相変わらずジメジメしていたが、サクラの気配探知で見つけたオークを片っ端からボタンに狩らせていった。


 そして9階層に降りてからはツバキにも新しい戦法を試させた。


 ツバキに俺の氷結魔法をコピペし雷を放つ前に雹混じりの雨を降らせた。

 そこに雷を放つと直撃しなかった魔物も濡れた地面から雷が伝わり麻痺を起こして動きを止めた。ツバキに頼まれ俺はその魔法に雷を運ぶ雨【雷雨】と名付けた。


 9階層ではボタンにも〈土壁〉の土魔法で土の壁を作らせた。

 魔法を使うのが初めてだったボタンだが、アカネやツバキの指導で3m×2mの土の壁を瞬時に3枚作れるまでになった。


 ボタンにとどめを任せていたらレベルが22になっていた。そしてナナイを除く俺、サクラ、アカネ、ツバキの4人もレベルが1つ上がった。さすがにレベル50を越えているナナイは止めを刺さないとオークでは厳しいようだ。


「良し!このへんで良いかな。サクラ、今何時くらい?」


サクラ「もうすぐ4時だと思います。」


「じゃあ10階に降りてダンジョンを出よう。出たらギルドに行くよ。何か情報が入ってるかも知れない。」

「「「「「了解!です!」」」」」


 ギルドに行くと朝の喧噪は無くなっていた。


「ジャネットさん。ネールの情報で変わったことはない?」


ジャネット「今のところは何もないです。それより、此処の支部から派遣出来る上位の冒険者が思いのほか集まらなくて、B級は猛群狼だけなんです。」


「マクシムの猛群狼か。でもどうして上位の冒険者は参加しないんだ?」


ジャネット「ヨスの森がゴブリンやグリーンウルフの森だからです。スタンピードの時は買取額も上がるんですが、所詮ゴブリンやグリーンウルフなので上位の冒険者に旨味がないんです。」


「そりゃ世知辛いな。逆に下位の冒険者は増えたりするの?」


ジャネット「それも距離があるので芳しくなくて、今のところB級1組C級1組D級3組とE級が5組で50人ほどです。」


「そうか・・・まあ俺がどうこう考えることじゃないな。ところで買い取りは出来るかな?」


ジャネット「大丈夫ですよ。奥のカウンターにお願いします。」


 素材の買い取りカウンターに行き昨日と今日の戦果を出した。


ジャネット「な、何ですかこの量は・・・それにこの大きな魔石はオークジェネラルの魔石ですよね?それにこの牙も。どうしたんですか?」


「ああ、昨日9階層で階膨れに遭遇したんだ。オークジェネラルがオークを50匹ほど引き連れて出てきてた。」


 オークジェネラルはオークより大きな魔石と大きな牙を2本残していた。


この牙は漢方薬のような物で削って飲むらしい。貴族が大金で買うらしくギルドの買取額も高額だと聞いていた。


 何に効くんだ?とナナイに聞いたら『シグレくんには必要ない物よ。』と言われた。アカネも知っているらしく『間違っても飲まないでくださいね。私達が大変ですから。』と言ってたんだが・・・


 結局買い取りはオークの魔石が78匹分で銀貨156枚。オークのドロップ肉が50匹分で銀貨200枚。オークジェネラルの魔石が金貨5枚。オークジェネラルの牙が白金貨2枚。合わせて白金貨2枚金貨8枚大金貨5枚銀貨6枚だった。


 因みにオークのドロップ肉は12匹分売っていない。我が家用だ。それとオークジェネラルの振り回していた大剣もドロップ品となるらしいがこれも予備として売るのを止めた。


 馬車に戻った俺達はいつも通りに過ごした。

 夕食を食べ、お風呂に入り、夜のイチャイチャもいつも通りだ。


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