【6人パーティー】
奴隷商は西門を入ってすぐに店を構えていた。
奴隷契約の書き換えに来たと告げると2階に案内され現れた主人が名前を聞いてきた。
「ご主人様。名前を頂けるのですか?」
「そう名前だよね・・候補が2つ有るんだけど?」
ナナイ「いーなー、2つも有るんだ。」
「だから・・」
サクラ「どんな名前ですか?」
「えーとね、ボタンとシラン。両方花の名前なんだけどね。どっちが良い?」
「あの、出来ればご主人様に決めていただきたいんですが。」
「じゃあ、ボタンが良いかな。大きな大輪の花なんだ。イメージがピッタリかなって。」
「はい!ありがとうございますぅぅぅ・・・」
「おい?どうした?なんで泣いてる?嫌だったか?ならシランで良いんだぞ?」
ボタン「初めてちゃんとした名前を頂いたので・・・嬉しくて・・」
あー吃驚した。頼むから涙はやめてほしい。
ボタンの涙に狼狽えてる俺を見てサクラ達がニヤついていた。
あのねぇ・・・女の涙は苦手なの!男はどうでも良いけどね。
アカネ「良かったね。ボタン。」
ボタン「はい・・」
奴隷商を出るとサクラ達からの要望で服屋に行くことになった。
サクラ「ボタン。私達を覚えてる?」
ボタン「もちろんです。サクラ様。」
サクラ「なんでサクラ様?」
ボタン「私は一番下の奴隷ですから、皆様には様を付けないと。」
「ボタン。他は知らないけどうちにそう言うのは無いんだ。まあ詳しいことは馬車に戻ってから話すけど、取り敢えずサクラ達に様は止めようか。」
ボタン「はいご主人様。」
「今更だが勝手に俺が買い取って悪かったかな?」
ボタン「ご主人様。体を治して貰った事は忘れていません。そればかりか名前まで頂きました。このご恩はご主人様の盾となって、この命に代えてお返しします。」
「ボタン!気持ちは嬉しいけど、ボタンはもう俺のものだから勝手に死ぬのは許さないからね!そもそも俺がボタンを死なせるようなことはさせない。良いな?」
「ご、ご主人様・・・はい!」
服屋に行ったのはボタンの服を買うためだがボタンだけというわけにはいかない。
もちろんお金に困っているわけではないのでサクラ達にも選ばせた。
当然1時間は待つことになったがその間に劇的な変化があった。
ボタン「サク姉、本当にこんなの選んで良いの?」
サクラ「大丈夫よ。シグレ様は細かいこと言わないから。」
ナナイ「ボタン。これなんか良いんじゃない?」
ボタン「えっ?でもスカートなんて履いたことないよ、ナナ姉。」
ツバキ「ボタンは素材が良いんだからきっと似合うわよ。」
ボタン「そ、そんな事言われたことないよ。ツバ姉。」
アカネ「あっ、こんなのもどう?」
ボタン「アカ姉、さっきのより短い気がするけど・・」
『既に呼び名が変わってる。うちの女子が凄いのか、女ってみんなこうなのか・・・』
サクラ「すいませんお待たせしました。」
「構わないよ。しかし随分仲良くなったみたいじゃないか。」
ナナイ「ボタンって若いのよ。まだ15になったばかりなんだって。だからお姉さんって呼びなさいって言ったの。」
なるほどな。どこか幼く見えてたのは歳のせいだったんだ。
「良いんじゃないか。」
アカネ「それでシグレ様もご主人様って呼ぶのは嫌がるのでお兄ちゃんって呼びなさいって行ったんですけど?」
ボタン「そしたらツバ姉がシグ兄って呼んだらって・・・」
ツバキ「ボタンは少し砕けた方が良いかと思いまして。いけませんでしたか?」
「いや構わないよ。シグ兄で良いよボタン。」
ボタン「はい!ありがとうございます。」
「ボタンは冒険者ギルドには登録してあるのか?」
ボタン「登録してます。E級です。」
「そうか、なら報告は明日で良いか。今日は色々あったし汗でベタベタだから早く帰ろう。」
「「「「「はい。はーい。」」」」」
服屋を出て真っ直ぐ馬車に戻った。
ツバキ「シグレ様。大門屋敷に行きたいのですが?」
「なにか足りない物でも有った?」
ツバキ「はい。ボタンの下着が。私達のではサイズが合わないので取りに行きたいのですが。」
「なら今日は向こうに泊まろうか。」
「「「「はい。はーい。」」」」
「ボタンおいで。」
ボタンを呼んでボタンの右手薬指に転移のゲストリングを着けてやった。
ボタン「シグ兄。これは?」
「転移の指輪だ。今見せてあげるよ。みんな準備はいい?」
「「「「はい。はーい。」」」」
全員で大門屋敷のリビングに転移する。
ボタン「ここは?」
サクラ「私達のもう一つのホーム。お家よ。」
アカネ「シグレ様が着けてるマスターリングは1度行ったことがある場所に転移が出来るの。私達の指輪はゲストリング。この指輪があれば一緒に連れて行って貰えるのよ。」
ボタン「凄い・・」
ツバキ「ボタン。一緒に来て。」
ボタンがツバキに連れられ地下の倉庫に行く。ついでに俺も錬金部屋に行く。
ツバキ「シグレ様。すぐに夕食ですからそれまでですよ。」
「解ってます・・」
錬金部屋でダイモンの残した本を眺め3冊ほど手にして1階に戻った。
サクラとアカネは洗濯。ナナイとツバキそれとボタンが夕食の準備をしていた。
「ナナイ。ボタンを借りても良いかな?」
ナナイ「良いわよ。」
「ボタン来てくれ。」
ボタン「何でしょう?」
「今日からボタンはパーティー〈ヒイラギ〉のメンバーだ。これで6人揃ったわけだ。」
ボタン「あっ!ハイ!頑張ります!」
「はは、まずはヒイラギだけのパーティー加入の儀式をしよう。パーティー申請をするから受けてくれ。」
ボタンにスキルのパーティー申請をする。
ボタン「これは何ですか?・・」
「ハイって意識すれば良いから。」
ボタンがパーティー申請を受けたのでボタンのステータスが表示された。そこに必要なスキルをコピペしていく。
名前:シグレ
種族:人族
年齢:17
レベル:31
称号:英雄
スキル:【偽装】【高速思考】【並列処理】【多言語理解】
【マップ探知】【気配遮断】【剣術】【棒術】【格闘術】【体術】
【隷属魔法】【回復魔法】【風魔法】【氷結魔法】【火魔法】
【雷魔法】【無属性魔法】【時空間魔法】【魔力操作】【性豪】
【パーティー】
【成長促進】
【コピーandペースト】
【通信】
【セルフボックス】
【パーティーボックス】
アイギス:【解析鑑定】【全魔法才能】【全スキル才能】【次元収納】
名前:サクラ
種族:銀狐族
年齢:18
レベル:29
スキル:【双剣術】【格闘術】【体術】【俊足】【成長促進】
【通信】【気配探知】【気配遮断】【セルフボックス】【高速思考】
【並列処理】【雷魔法】【水魔法】【水魔法Lv2】【回復魔法】
【魔力操作】【パーティーボックス】
名前:アカネ
種族:人族
年齢:20
レベル:29
スキル:【弓術】【風魔法】【火魔法】【回復魔法】【魔力操作】
【格闘術】【体術】【成長促進】【通信】【遠見】【暗視】
【セルフボックス】【高速思考】【並列処理】【気配探知】
【気配遮断】【パーティーボックス】
名前:ナナイ
種族:ダークエルフ族
年齢:35
レベル:56
スキル:【斧術】【豪腕】【気配探知】【気配遮断】【格闘術】
【体術】【成長促進】【通信】【セルフボックス】【高速思考】
【並列処理】【回復魔法】【魔力操作】【パーティーボックス】
名前:ツバキ
種族:グレイパッセル
年齢:8032
レベル:36
スキル:【聴覚強化】【遠見】【暗視】【気配察知】【気配遮断】
【無属性魔法】【人化】【収納】【料理】【掃除】【礼儀作法】
【成長促進】【通信】【セルフボックス】【高速思考】【並列処理】
【雷魔法】【氷結魔法】【魔力操作】【回復魔法】【格闘術】
【体術】【パーティーボックス】
名前:ボタン
種族:竜人族
年齢:15
レベル:18
スキル:【大剣術】【盾術】【料理】【掃除】【裁縫】【火魔法】
【回復魔法】【魔力操作】【格闘術】【体術】【成長促進】【通信】
【セルフボックス】【高速思考】【並列処理】【気配探知】
【気配遮断】【パーティーボックス】
『久しぶりにステータスも見た気がするな。そうか俺レベルが30を越えてたんだ。』
ボタン「シグ兄、体が熱い・・頭がぐるぐるする・・」
「一気に身体能力が上がったのとスキルを増やしたからだと思う。すぐ慣れるから我慢してくれ。」
ボタン「・・・本当だ!スキルが増えてる!」
「ボタンのは【大剣術】なんだな。それに【盾術】。【料理】と【掃除】、それに【裁縫】も有るじゃないか!」
ボタン「何でもやらないといけなかったから。それに小さい頃から力はあったからずっと剣か盾を持って前衛でした。でも、利き腕を無くしてネールの奴隷商に売られたんです。」
「そうか。ボタン、うちでも前衛を任せたいと思ってるけど、俺はボタンにしろサクラもアカネもナナイもツバキにも怪我をして貰いたくない。最悪怪我をしたら治してやるが無理はするなよ。」
ボタン「はい!」
サクラ「そうよボタン。誰かさんみたいに自分の肩で剣を止めたりしたらダメよ。」
アカネ「そうそう。莫迦なことはしないようにね。」
洗濯が終わってサクラとアカネがやって来て話に乱入してきた。
ボタン「自分の体で止めたりしないよサク姉。そんな事誰が・・シグ兄?」
「オホン!あーサクラ、アカネ、ご飯までボタンにスキルのこと説明してやってくれないかな。」
「「はーい!」」




