「金属の ひしめく町に 君といて それ天国の 感じに似てる」
短歌の形式で書いています。口語体詩に近いものをグループにしました。
夢の根を キッチンでさらす 良き水に すべてから材を 取るのだと神
2021/02/08 08:45
不透明 不透明だね 笑う君 不透明さが 楽しい日もある
2021/02/08 08:46
嘴を 切られた鳥と うりふたつ 電車にのる君 それから僕は
2021/02/08 08:48
金属の ひしめく町に 君といて それ天国の 感じに似てる
2021/02/08 08:49
エレジーはこの世の関節みたいだね すっと伸ばせば消えてしまうね
2021/02/08 09:49
絶望のゴールデンタイムになりそうと ラインで報らせる君は棄てねこ
2021/02/08 11:27
光りながら血圧計を巻いた手首 老人の皮膚に そっと神が居て
2021/02/08 12:59
ダラダラと うしのよだれに 似たひかり たれながされた 夜の綺麗さ
2021/02/08 13:36
（改）
眠るとき瞼を瞑る方法も 僕には青い化石に思えた
2021/02/08 15:10
張り詰めた 感情こそは 電球さ スイッチつければ 輝くだろう
2021/02/08 16:48
（改）
やわらかく形容可能な女の子 けどそれよりも君だけのひかり ／ いさましく形容可能な男の子 けどそれよりも君だけのひかり
2021/02/08 19:06
病める子の 美しい顔 ムンクだっけ 本当はただ 歩きたいだけ
2021/02/08 19:26
ザレ歌を記す気持ちは道化師さ まことは思う ウツツは夢と
2021/02/09 01:27
花を知る どの一部でも 花になる 悲しいのはね いずれ死ぬこと
2021/02/09 02:01
揺れている 君の線とか 僕の線 無数の線が 結んで開く
2021/02/09 08:31
死ぬことと 見つけているよ 生きること 物体的蝶 物質的愛
2021/02/09 09:36
ミート トゥ ミー 僕は僕に 君は君に 出会うのだろう 生きた最後に
2021/02/09 10:14
向日葵と 深海魚との ハーフ故 おひさまとブルー 胸に染みます
2021/02/09 10:37
君の花 宇宙の涯てで ふれていて 去勢されない 君が好きだよ
2021/02/09 13:13
イボに似た 言葉を僕は 触ってる そいつがいつか 花になるまで
2021/02/09 19:19
耳鳴りと 排気音の 境なく 混ざり合う日 君と僕だけ
2021/02/09 21:43
死んだロビー 砂浜に似て 濁りつつ 魚もいない 僕もいないね
2021/02/10 11:05
脱毛部 目的領域 遠い部屋 重なった手なら 嘘をつかない
2021/02/10 13:55
ダメージを よく覚えたる 過去の傷 ガーゼを差し出す 君に幸あれ
2021/02/10 13:55
種にさえならない話 ×××（キスマーク） 火にもならない 種火と火種
2021/02/10 16:47
熱帯魚 内部障害 入日色 足りない電池 急がず死のう
2021/02/10 17:07
ふくろこじ 歌になるほど 何も無く その不格好 翅の無い君
2021/02/10 21:37
カメレオン 全身全霊 花と化り 涙と君の となりに居ようか
2021/02/12 06:59
やけくそな残夢と言うか僕の今日 もろもろあるが まあ生きてやろう
2021/02/12 07:26
（改）
ネット上の フリーマーケットに 君を見た 画面を消して 机を拭いた
2021/02/12 08:05
ゆるやかに下る坂には名も無いが 僕は合わせて上方を見る
2021/02/12 22:30
甘やかな天目のさまはエモいので 新しい靴で地を踏んでみる
2021/02/13 00:23
痛みこそアルキメデスの点である そのように吐くミネラルウォーター
2021/02/13 10:04
無標にてノンキに死んでいく僕たちは 動物の鳴き声を発散している
2021/02/13 11:24
味覚には綺麗な事実があるだけで パイナップルの死を味わってる
2021/02/13 12:10
肉体を ただ一枚の 手紙にし 言葉を綴り 空へ送ろう
2021/02/13 13:27
淡いのは 幻色と鍵束 （ ）空白 布薩である日 （ ）、そうだ空白
2021/02/13 13:57
僕じゅうの潔白が血を流す日に 新しいシーツは淫らに死んで
2021/02/13 14:33
行行と円寂にいたる或いは死 散文的に君とまどろむ
2021/02/13 15:44
惨めな日 君の道とは 交わらない それが分かって カッターを買う
2021/02/13 20:04
髪型を変えてみる日に限って雨 かがみに映る涙も毛だらけ
2021/02/21 22:20
