チョコレートの空き缶
ある日、女の子が誕生日に、缶に入ったチョコレートをもらった。
女の子は、毎日一つ一つ大切に食べていた。
「今日も食べよ」
女の子が缶のふたを開けると、チョコレートが入っていない。
女の子は、他の子供よりかしこかったので毎日無くなっていたのに
気がついていた。
けれど女の子は、チョコレートの空き缶を捨てずにとっておいた。
匂いだけ楽しもうと考えたからだ。
けれど、1か月たった日、匂いが薄れてきた。
女の子は、消しゴムを持ってきて缶をこすっていった。
消しゴムには、チョコレートの匂いがついた。
缶にもまだ匂いはついていたので2,3日はそれをかいでいた。
けれど缶に付いていたチョコレートの匂いもとうとうしなくなった。
次の日、女の子は、消しゴムにこすり付けた、チョコレートの
匂いをかいだ。
どんどん匂いは薄れてきたけれど、確実にきえるまで、
消しゴムについた匂いをかいでいた。
けれど、とうとう消しゴムについたチョコレートの匂いもしなくなった。
でも、女の子はそのことも全て計算済みだった。
その日は女の子の誕生日だったのです。
女の子は毎年同じことを繰り返した。
(1つ疑問に思います。消しゴムに缶についた、チョコレートの匂いを
うつせるのでしょうか。
うつせなかったら女の子はどうしていたのでしょうか。
続きは、下に書いてあります。)
チョコレートの空き缶 2
もし、チョコレートの匂いがした空き缶の匂いが、消しゴムに
うつせなかったら女の子は、どうしていたのでしょうか。
チョコレートの匂いがしなくなった、空き缶に消しゴムをこすり
つけても匂いがつきません。
女の子は、考えた。
でも、女の子は、まだ3歳です。
どうしても思いつかなかったら、とっておきの方法がある。
自分で買うか、また買ってもらえばいい。
女の子は、思いつかなかった。
なので、自分の貯金箱を逆さにしてふった。
小銭がたくさんでてきた。
数えてみたら、260円だった。
そのお金を大切にポケットに入れた。
外にでてお菓子やに向かった。
お菓子やに入ったら甘い匂いが体を包みこんだ。
辺りを見回すと、グミやキャンディー、マカロン、クッキーそれから
チョコレート。
「お嬢さん、何にしますか。」
女の子は、チョコレートを指さした。
「300円だよ。持ってる」
女の子は、ポケットから小銭をとりだした。
その小銭をお店の人に差し出した。
お店の人は、それを数えてからはなした。
「40円足りないからこのチョコレートは、買えないよ。」
女の子は、女の人におじぎをして小銭を返してもらって、
走ってお店を出て行った。
家につき、つくえに置いてある貯金箱に小銭を戻した。
次は、お父さんにたのんだ。
けれど、お父さんは、
「誕生日まで、まて。」
と、言って買ってくれなかった。
次に、お母さんにたのんだ。
けれど、お母さんも、
「誕生日まで、まちなさい。」
と、言って買ってくれなかった。
女の子は、仕方なく毎日、ボーっとして誕生日まで、まった。
女の子を見て、お父さんとお母さんはかわいそうに思ったのか、
次の日、女の子にきずかれないようにそーっと部屋に入りすぐにでた。
朝、起きた女の子は、枕もとからいい匂いがするのに気がついた。
見たら、缶に入ったチョコレートがおいてあって
紙切れが、貼り付けあった。
その、紙切れには、こう書かれていた。
「このチョコレートを大事に食べてください。
お空の神さまより 」
女の子は、喜んだ。
そして、手紙をかいた。
「ありがとうございます。お礼といっては、なんですが
260円です。
うけっとてください。 」
その、小銭をみて、お父さんとお母さんはこまった。