心のドアをぶち破れ
とうとう選挙当日の土曜日がやって来た。しかし、僕は、この日を避けたかったので、目を覚めると昼間になっているというパターンを期待した。
ところが、意に反して、十時くらいに起きてしまった。そろそろ選挙が始まる。今向かえば間に合うという時間帯に。しかも、最悪のタイミングで電話が鳴り響いた。
相手はもちろん――。
「おはよう」
「行かないから」
「どこに?」
「選挙だよ。今日は児童会選挙だろ。僕は行かないから」
「あなたが行かなかったら、瑠美音が会長になる。あなたは一生、引きこもりから脱せない。あなたの望んだ結末なら仕方がないけど」
「それは……僕には関係ないよ。君もだ」
「そう。ところで話題を変えるけど、今日の選挙で副会長に立候補している人を知ってる?」
「知らない。自分だけで精一杯だったから」
「会長選のせいか、副会長の倍率は異常に多くなったの。その中の一人が今演説を始めるところよ」
すると、電話口から候補者らしき女子の演説が流れた。なぜか、その声に聞き覚えがあった。とても懐かしい感じがする。
「私が副会長を目指そうと思ったのは、昔、私を助けてくれた友達のためです」
この声は……?
「小学四年生の頃、わたしはいじめに遭っていました。理由もなく、毎日が地獄の日々でした。誰にも助けてもらえず、転校を考えて言いました。誰も助けてくれない。皆、自分の事が可愛いんだ。こんな世界からいなくなりたいとまで思うようになりました」
候補者の声を聞いていくうちに、閉ざされた記憶が徐々に鮮明になっていく。ああ、そうだ。確か四年生のあの時――。
「そんな時、一人のクラスメイトが私を助けてくれたのです。私はその人の行動に救われました。たった一言が希望をもたらしてくれました」
そうだ、間違いない。この声の主は、あの時いじめられていた金沢美馬だ。落書きされた自分の机の前でいつも泣いていた。それを一緒に拭いた自分は、余計にも担任に報告した。
「その時、わたしは間違いを犯しました。決して許されるものではありません。その人が代わりにいじめられるようになってから、わたしは傍観者の側になったのです。またいじめられたくない、一人ぼっちにされるのが怖かったのです。何度も謝ろうと思ったけど、それも怖くてできませんでした。そんな自分が嫌いになっていました」
彼女の声には力があった。一語一語を噛みしめる演説はスピーチではなく、魂の訴えにさえ思えた。
「その人の名前はここでは言えません。けれど、彼は大きな挑戦をしています。彼を見た時、私もと思い、選挙の出馬に挑戦しようと思いました。そして、彼と一緒に学校を楽しく過ごす場所にしていきたいと思います。いじめを失くし、誰もが通いたくなる学校にしていきたいと思います」
彼女の演説が終わると同時に、割れんばかりの拍手喝さいが巻き起こった。
「あなたが助けた金沢美馬は、君の無駄な行動で二度も救われたの。今度こそ、彼女はあなたを救うために健闘しているの」
「僕のために?」
「あなたには真実を話さないといけない。今回のあなたの選挙立候補、ある人から頼まれたものなの。あなたが私を知って、接触を試みたのも偶然じゃない。池沢くん、仲上くん、山ノ辺くんに頼んでいろいろ仕掛けた」
「でも、僕は親に言われて無理やり――」
「二人をたきつけたのは私。上手いこと不安を煽ってね」
僕は言葉を失った。安西さんは嘘をつくが、今この時ばかりは本当だと思えた。
「まさか、依頼者って……」
「今、舞台の上で闘っている金沢美馬。彼女からよ。彼女の望みは、あなたを会長に立候補させて、そして、無事に当選させること」
「どうして、金沢さんはそんな事を?」
「演説の内容は答えよ」
「私のした間違いは消えません。だからせめて、この学校からいじめを減らすために戦いたいのです。今苦しんでいる人が笑顔で学校に行けるために。それが私の罪滅ぼしです。私を助けてくれた人に、ここで言えなかった事を言います。ありがとう。ごめんなさい」
僕は泣いていた。止め処なく涙が落ちる。
「あなたのした事は無駄じゃない」
「僕にできるかな?」
「できるわ。根拠があるの」
「何」
「宮地くんは賢いから」
僕は笑った。どうして、こんな暗い部屋の中に閉じこもったままでいるのか、自分が馬鹿らしく思えた。選挙はまだ終わっていない。今なら間に合う。
「さあ、急いで。副会長の演説が終わったわ。瑠美音、仲上君、そしてあなたよ。あと十分で学校に来て」
会長の立候補者が自転車通学するのはどうかと迷ったが、時は一刻を争う。僕は自転車をフルスロットルにこぎまくって、校門の前に到着した時、十時半を過ぎようとしていた。間に合うかどうかも分からない。家を出た時間帯を覚えておけばよかった。
とにかく、体育館へ急いだ。この時点で呼吸が苦しく、足もほつれそうだった。運動不足の付けが回ってきた。選挙の結果がどうであれ、朝のジョギングは続けて行こうと思った。
体育館の入口の前には、数人の生徒が立っていた。
「来たな、引きこもり」
先頭に立つ米崎が口元を歪めて言った。
「ヨハンソンさんのファンがそんな事をしてもいいの?」
「彼女はヒロインだ。彼女は勝つためにある。そして、おまえは悪役だ。僕らに叩きのもされるためにいる」
彼らが僕を取り囲んだ。各々の手にはバット、棒、槍、短刀に長剣が握られている。スポーツチャンバラに使われる物なので死にはしないだろうが、危険な凶器である事に変わりはない。
「助かりたければ、選挙が終わるまで体育館に入るな。お前さえ負ければ、すべてが波乱もなく丸く収まる。ハッピーエンドで幕が下りる」
「エンドロールが流れる前に、どんでん返しを見せてやるさ」
一人がバットを振り被りながら襲いかかろうとした時、赤い塊がそいつにアタックした。運動会に使われる大玉だった。後ろから、二人の少年が躍り出る。山ノ辺くんと池沢くんだった。
「早く行って、宮地くん。もうすぐ出番が回って来る」
二人が大玉を転がしながら蹴散らしていくが、多勢に無勢、すぐに引っぺがされてしまった。後はボカスカやられるだけだった。僕はドアを開けようとした時、一人が頭を叩いた。一瞬、目の前がボンヤリする。その時、扉が勝手に開いた。中から出て来たのは、エイミーだった。
「会長、早く行け」
相変わらず、命令口調の日本語に従い、僕は「ありがとう」と礼を告げて、体育館の中へ入ると、彼女が扉を閉めた。
外では何かを叩く激しい音がする。彼ら三人の事が気がかりだったが、今は信じるしかない。壇上では瑠美音が演説の真っ最中だった。演説というより、パフォーマンスに近いだろう。彼女は講演台から離れて、舞台を自由に歩きながら話している。もちろん、手ぶりを交えつつ、英語交じりの日本語に淀みはなく、とても流暢であった。とても帰国子女とは思えない。
有権者の全校生徒はすっかり魅了されて、彼女のために静寂を保り、演説の合間に拍手が巻き起こる。
僕はとにかく舞台袖に向かった。彼女の次は仕込みの仲上くん、その次が出番である。その時になって、僕は重大なミスに気づいた。急ぐ事ばかりに頭で一杯になって、すっかり失念していた。
「ヨハンソンは、緊張という言葉を知らないみたいね」
横合いから安西さんの声がした。彼女はいつの間にか腕を組んで立っていた。
「ごめん。急に頑固になって。僕が間違ってた」
「でも、あなたは今ここにいる。それがすべて」
「ありがとう。それにしても、相変わらず、彼女の演説はすごいね」
「あれはプレゼンよ」
「プレゼン」
「プレゼンテーションの略。会社の会議で企画や計画を説明したりするの。彼女にとって、児童会選挙は自分を宣伝するショーと同じなのね、きっと」
ヨハンソンの演説は、鐘の音と同時に終わった。五分ジャストの上、完璧なプレゼンだった。会場に割れんばかりの拍手が巻き起こった。口笛と歓声の中、彼女は颯爽と壇上を下りた。
「仲上くん、いってらっしゃい」
「え、俺が?」
「君も立候補者でしょ? いい、少しでも有権者のヨハンソンへの印象を削ぐの。彼女を上回る演説をして」
「ハードル高すぎだろ!」
「でも、目立ち過ぎてもダメ。君の次には本命が引き得ているのだから」
「無茶だろ、んなの」
「うるさい。いい、仲上くんの役目は勝つ事じゃない。ヨハンソンのできるだけ分散させて、かつ、宮地くんより劣るようにするの。分かった?」
他人事ながら、ものすごくハードルの高い要求泣きがする。かわいそうに、元気が自慢の仲上はすっかり血の気が引いている。
「もし、どちらもダメな演説をしたら、オレはどうなるの?」
「その時は、仲上くんは人類の敵になるの」
「人類の敵……」
「世界の敵、地球の敵、銀河系の敵!」
「次、五年五組、仲上龍樹くん」
司会の声が響いた。途端、有権者の笑いが出た。下の名が「たつき」ではなく「りゅうじゅ」だったからだ。僕は驚いた。
「敵、敵、敵……オレが敵。へへへ、ひひひッ」
蒼白な顔を浮かべたまま、仲上くんは力なく笑っている。壊れてしまったロボットみたい。トボトボと舞台へ向かった。
「ええと、今から何を話せばいいんだ。とりあえず、ええとだな、オレは児童会長になったら、給食をゴージャスにしたいと思います」
生徒達が爆笑した。「いい加減な事言うな」と野次が飛ぶ。
「それとテストはない方がいいので廃止したいと……」
ブーイングの嵐になる会場。当の本人は全身を震わせる。そして、とうとうダムが決壊したように、仲上くんが叫び始めた。
「児童会長なんてよぉ……児童会長なんてよぉ……誰がなったって同じなんだよぉぉ! うわあぁぁぁ!」
その後、彼は無茶苦茶に喚いた。まさに号泣演説である。
「テストなんてなくて言いに決まってんだろ、なのになんで笑うんだよ! こんなのクソだ、ナンセンスだ。何が選挙だ。選挙なんてクソだぁぁぁっ!」
講演台をバンバンと叩きながら、仲上くんは喚き続けた。鼻水と涙とつばをまき散らし、オイオイと泣き続ける。時間が止まったかのように、有権者達は茫然としている。当然と言えば当然なのだが、仲上くんが気の毒になってきたのも事実だし、緊張がほぐれて心に余裕ができたのも事実だった。
もしかして、このために安西さんは彼を立候補に立てたのか、僕の直前にしたのも意図的に……そう思いかけた。
だが、実際はそうでもないらしい。安西さんは下唇を噛みながら、血走った眼で仲上くんを睨みつつ、拳を握っている。どうやら、彼の暴走は計算外だったようだ。
「本命より悪目立ちしてからに……あとでペナルティ……あの男、私の計画の邪魔ばかりしてくさって……あとで後悔させてやるから。許さないんだから」
安西さんの呪詛を聞き流しつつ、僕は原稿を再度読み直そうとした時だった。とんでもないミスに今頃気がついたのだ。スピーチの原稿を忘れてしまったのである。脳天から会いの指先まで血の気が失せるのを感じた。
「演説の原稿を忘れちゃった、とか?」
安西さんの指摘に、僕は叫びそうになった。彼女にはやはり、人の心を読む力でもあるに違いない。
「ごめん」
ああ、まずい。どうして、僕はいつもこうなのだろう。後少しのところでドジを踏んで、最初から積み上げた物を台無しにしてしまう。仲上くんのように何を言われても仕方がない。
「やっぱり、僕は駄目な奴だ」
「それでいいじゃないの」
「え?」
「どんなにきれい事を話したところで、最初から台本のあるスピーチでは人の心には響かない。例え、響いてもそれは一時的なものに過ぎない」
「でも、原稿がないと――」
「あそこに立って何を話すつもり? 児童会長を目指す理由? 児童会長になったら何をするか? そんなもの分かるはずないじゃないの。青天井の未来を語るほど空虚なものはない」
「じゃあ、何を話せばいいの?」
「キセキ」
「奇跡?」
「辿ってきた方の軌跡。今まで君が歩いてきたもの。暗い部屋のドアから一歩出た先で体験してきたもの、そのすべて」
「僕の軌跡……」
「大丈夫。それでいいの。それだけで未来は変えられる」
鐘が鳴っても終わらない演説に業を煮やした役員に引っぺがされるようにして、仲上くんは退場した。椅子に座ってからもベソは止まらず、いたたまれなくなったのかヨハンソンが彼にハンカチを渡すのが見えた。思いっきり鼻を噛んで、彼女の顰蹙を買っている。
「……最後に、五年三組、宮地京介くん」
「行っています」
「すべてを吐き出すの」
いつになく優しい声を背中に受けて、僕は舞台に進んだ。講演台までの道を長く感じる。不思議にも頭の中に混乱はなかった。
ふと、講演台に目を落とした。そこには一枚の紙が置かれていた。仲上くんの忘れ物のようだ。だが、彼の原稿ではない。そこには、こう殴り書きされていた。
『君なら当選確実だ。自称天才の僕に間違いはない。 池沢宗助』
たとえ作為的でも彼に再会して相談しなければ、今の自分はここにはいなかっただろう。あの部屋の中に舞い戻っていたに違いない。
『君なら勝てるよ。がんばれ、がんばれ、でも、時には一休み』
『絶対勝てよ、京介! オレの熱血を見習え! 仲上龍樹』
山ノ辺くんと仲上くんの一言の下に安西さんのメッセージもあった。そこには……。
『後金、お願いね』
僕は思わず笑いを漏らした。それがマイクに伝わり、有権者が動揺している。
深呼吸すると、マイクに向かって声を出した。
「おはようございます、皆さん。僕は今日遅刻しました。さっきまで寝ぼけていました」
どっと笑いが起こる。笑わせるつもりはなかった。
「僕は朝が嫌いでした。学校に行く時間が嫌いだったからです。どうして、毎日、行きたくもないところへ行かないといけないだろうって。ある人はこう言いました。学校は子供の社会だ。そこに行かないのは脱落したのと同じだと。その人の言う通りなら、僕は二年間、脱落者のままでした。将来に希望も持てず、殻に閉じこもっていました。だから、友達もほとんどいないし、明るい性格の方ではありません。その上、今日もスピーチの原稿を忘れるなんてポカもしちゃいました」
ここで一度息をついた。止め処なくあふれる言葉に計画もない。ただ頭に浮かぶ事を言っているだけだった。なのに、緊張も混乱もなかった。ただただ、すがすがしい気持ちだった。
「僕は二年前、いじめを受けました。いじめられている他の人を助けたせいです。最近まで、僕はそれをとても後悔しました。あの時、止めてなければよかった。黙っていればよかったと。皆さんの中にも経験した事はありますか? どちらを選んでも、選ばなかった方の未来は誰にも分かりません。僕があの時黙っていたら、今の自分はどうなっていたかなんて、僕自身にも分からないでしょう。ただ一つ言える事は、止める事を選んだ時の僕は、まぎれもなく本当の自分だと思いました。正しいも正しくないも限らず……あれが本当の僕だったんだと受け入れました」
三分経過の鐘が一度鳴った。そこで一度息をついた。頭が熱くなるのを感じる。砂漠の中を走っているような感じだった。それは決して不快ではない。
「僕は憶病で口下手で引っ込み思案で、引きこもりで頭の良さも中途半端で、マンガとゲームしか楽しみがなくて、学校へ行くのが嫌いでたまりませんでした。そんな人間が、今こうしている以上、僕はこういう人間だと決めつける事は出来ない。自分はこういう人間だと決めつけられない以上、頑張ればどんな人間にもなれるんです。最後にはきっと変わる事ができるんです。嘘をついても、背伸びをしようと、どこかへ逃げてもいつか本当の自分に戻るんです。そして、本当の自分は他の誰かのために頑張れると思います。こんな僕でも冒険して家の部屋から抜け出して、ここまで来れました。結果はどうであれ、今、皆さんの前にいます。そのせいかどうか分かりませんが、今は、学校に行くのが少し好きになりました」
そこまで言い終えて、呼吸しなおして続きを話そうとした時、鐘が鳴り響いた。慌てて言い加えた。
「以上で演説を終わります」
結局、肝心な児童会長の公約を言えなかった。舞台から下へ降りる時、足元がふらついてこけそうになった。誰かが笑ったのが聞こえたので、僕もつられて笑った。
たぶん、結果は負けだ。でも、心は天窓に映る空のように晴れやかだった。
候補者の演説が終わると、次に各候補の応援者の演説が始まった。
なぜかボロボロの姿になっている米崎が虫の息のような声で弱々しく、ヨハンソンを褒め称えた。
次に仲上くんの応援支持者、安西さんが話し始めた。
「仲上くんも然ることながら、対立候補の光るものを感じました。特に、宮地京介くんは我が候補の最大の強敵になる事は間違いありません」
どっと笑いが巻き起こる。
「一つだけ彼は勘違いしている点があります。対立候補への誹謗中傷と取られかねませんので、これから言う事は無視してもらっても結構です。なんなら、我が候補を選挙違反で落選にしてもらってもかまいません」
また、笑いが起こる。まったく支持していない。
「対立候補は言いました。自分は冒険をして舞台の上にいるのだと。今までの自分では手に入れられなかった達成感に満ちているように。勘違いも甚だしいと思いませんか? ドアに出るだけなら、犬猫だってできる。初めてのおつかいではあるまいし、それで満足してしまい、そして、また同じ場所に帰ってしまうのです」
安西さんの声は静かだった。
「そうではないでしょ? 本当の冒険はドアの向こうでしか味わえないのなら、対立候補の冒険はこれからなのです。これからが苦楽の連続なのではないでしょうか。外の世界にこそ、大事な何かが待っているのではないでしょうか。私が対立候補を批判したいのは一つだけ、開け放たれた戸口で立ち止まったままではいけない、靴を履いて踏み出して行くべきだ、という事です。以上で仲上康生君の応援演説を終わります」
「全然、応援してねえぞ……」
隣に座る仲上くんが小さく文句を言ったが、すぐに拍手でかき消された。
彼女は初めてこちらを一瞥するが、すぐにそっぽを向いた。安西さんの言葉を、僕は強くかみしめた。そうだ、僕はこれからずっと、歩いていかないといけない。やっと、スタートラインに立てたのだから。
「さて、次は宮地京介くんの応援演説を始めて下さい」
いつの間にかクラスの列に戻っていたエイミーがマイクを持つ。
「お前ら、京介に票入れろ。よろしいか?」彼女は笑顔で命令すると、すぐに着席した。なかなか端的で分かりやすい応援だった。
かくして、児童選挙の演説は終わった。僕らができる事はすべて終わったのだ。




