表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/19

神様いらずの女子高生!

私は、

こんなくっだらない戦いに参加するために、転生したんじゃない。


いつまでも親の乳追っかけて、こんなに多くの人間巻き込んで。


こいつ、それでも人間より偉い神様なの?


地上でやってる兄弟げんかだってそんなにヒートアップしないはずだ。


「ちったぁ反省しろ!」


キレた。

もうこんなの神様とか思いたくない。

こんな自分勝手な存在を崇め奉るなら、そんな世界捨ててやる。


「…は、なにを言ってるですか?

槌御門のくせに生意気です!」


突然まくしたてたあたしの動喝に、彼女は戸惑いながらも対抗してきた。


「己の力を過信して、立ってるのはあんただけじゃない!」


あたしが一歩前進するのと同様に、彼女は一歩後退する。

あたしの気迫に動揺しているのか。


「そ・そんな口を利いたって…こちらには我らが神があらせられるのですよ!

我のために、我だけのために…です!」


得意げな顔をして、彼女は指を鳴らす。

と、準備室の扉からイリタが姿を現した。


…いや。イリタの体を借りた、神様が。

私を見た瞬間、嬉しそうに頬を緩めた。


「ああ…槌御神…

風倉御子が何かしなかったかい?

器の身になってもその優しい身心は変わらないなぁ…」


これに慌てたのは、風倉御子。


「我が神!

は・話が違うです!

我と共にまた世界を構築しようという話は…」


「えぇ? 嘘、虚言だよぉ。

僕は槌御神が一等好きなんだぁっ」


悪びれもしないイリタ…全能神。

風倉御子は悲しそうにしゃがみこんでしまった。

その様子を気に求めない。


「槌御神、君に出会えるようにこうして同じ人間の器を使ったんだよぉ。

これなら現世でお前と一緒にいられると思って…」


だらしなく微笑んでいる全能神の顔を、あたしはためらいもなく

―――殴った。


ぶっとぶイリタ。

もとが人間だから、それなりに手加減をしたけれど。

腕くらいは折れたかも。


「な、なにをするですか…!?」


風倉御子も全能神も驚きと戸惑いの声を上げていた。

あたしはそのまま風倉御子の頬も殴った。

たぶん、人間で初めて神様を殴ったかもしれない。


「殴ったのは、あんたたちがだらしないからよ。

どう思おうが知ったこっちゃないわよ。


ただ、あたしの大事な高校生活をぶち壊さないでくれる!?」


二人とも驚き、同じように頬に手を当てていた。


――沈黙を破ったのは、誰かの拍手。

ふりむくと、雨宮まみやが微笑んでいた。


「…見事だね、私のやりたいことをやってくれた」


雨宮まみやの後ろには、早倉ちゃんもいた。

この状況に少し驚いていたようだけれど。


「…そういうことだよ、お二人とも。

…この学校に、神様なんざいらない。

…ここには神様の私情など、通らないのさ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ