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22 体内
22 体内
そこは、まるで溶岩地帯を思わせるようなゴツゴツとした胃壁を持つ胃袋で、奥行き八十メートル、すなわち小学校の体育館ほどの広さがある。壁のそこかしこがぼんやりと輝いているのは、かって宇宙大怪獣が食べた発光物質のせいかもしれない。そして胃袋の中心には何かまっ黒いもの――男の子たちが宇宙大怪獣と話し合ったときに、なんでもたべちゃうゴンが追想していた、リゲルKS星の科学者が彼に放ったという、正真正銘にまっ黒いもの――がある。
「ブラックホール?」
と男の子が叫ぶ。
「こんなものを飲み込んでいたんだ!」




