第一話 進藤優斗
「ただいま、っても誰もいねぇか」
俺の名前は進藤優斗
地元の中学校に通う
ごく普通の中学二年生だ。
俺は小6ころに母親を亡くしていて
今は父親との2人暮らしだ。と言っても
父親はほとんど家にはいなく
お金が置いてある。これでいつも夜ご飯を
すましている。
昔は家に帰ればいつも母さんが料理を
作って待ってくれていた、母さんの料理は
どれも美味しく毎日が楽しみだった。
だけど今は…
とりあえず腹が減ったので
冷蔵庫を開けてみた、予想通りあるのは
牛乳、ビール、昨日コンビニで買った
食いかけの焼きそばしかなかった。
仕方なく今あるもので我慢した。
「いつからこんな生活になってしまったんだろうな」とつぶやいていると
自然と母さんの仏壇の前に足を進めていた。
母さんの写真を手にとり眺めていた。
「母さん…」写真を元の場所に戻そうとするとそこには紅蓮色に染まっている
一つの紙が置いてあった。
今まで写真の裏にあり気づかなかったんだろうと思いその紙を手にした瞬間、頭に強烈な痛みが走り俺はその場に倒れた。
気が付くとそこは見渡す限りの広い
草原だった。
「ここは何処だ…」と言ったその時
「ウゥゥグガァ」と何かの唸り声が聞こえる
振り向くとそこにはこの世のものとは
とても思えないいびつな形をした
生物がいるではないか。
テストの平均点が24点の俺でも一目で危険だと分かるほどのオーラだ。
「こいつは何だ…」俺は一目散に逃げた
だかその生物は想像以上に素早い。
「ダメだ、追いつかれる」どんどん距離が
近づいていく、死を覚悟したその瞬間
俺の手が赤く光り出す。
「何だこれは…」俺の手の中にはさっき仏壇の中で見つけた紅蓮色の紙がある。
化け物が近づくにつれて光りはどんどん強くなる、そして俺と化け物の距離が
一メートルほどになった時光りは
化け物を示しそして化け物は一瞬で燃え尽きた…
「何だこの紙は、そしてここは何処だぁ‼」
謎の少女「あいつ妖を倒しやがった…
いったい何ものなんだ…
それに陰陽師の札も持っていやがるし、
面白いやつだ」