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日々の折々

作者: アラベル

まずはじめに、これから色々と話していくが、僕はあくまでもこの人たちに対して一定のリスペクトがあるというのを伝えておきたい。


どれだけ仕事を頑張っても褒められず、それでもしんどい中で全力で頑張って成果物をあげても、一つのミスで全てがゼロになる。それが病院事務職。

僕は人事・労務管理関係の仕事をしているが、医師や看護師からの現場職からは、事務職はミスをしないことが当たり前、時間はいくらでもあると思われていることが多過ぎる。勿論ミスをしたくないのは誰もが同じだ。現場は命のやり取りを行って一分、一秒を争っているのだろう。しかし実状としては事務職の僕も膨大なタスクの量に押し潰され、さらに現場からの問い合わせで定常業務が圧迫していく。僕がマルチタスクが苦手なのもあるのだが、そんな中で業務を行うとどうしても業務の中に抜けが発生してしまい、結果的に対応が遅れる、もしくはミスが発生してしまうのだ。

言い訳をしたいわけではなく、現状がそうなってしまっているのである。部署の人間の数に対してタスクが爆発してしまっているのだ。


そんな中での大量入職・大量退職。特に看護師は大量に入ってきて大量に辞めていく。医療現場ではあるあるなのだが(看護師は常に人不足の為、常日頃からに採用活動を行っているのだ)、労務管理で一番大変なのが入職・退職。現場としては1人抜けて1人入ってきても、また新しい人を入れればいいんだろうというスタンスできっとなんとも思っていないだろう。その結果事務方は現場職の見えないところで悲鳴をあげているのである。


今日も4月大量入職のため様々なタスクがある中全力で作業を行なった。

医師に関しては入職の前に様々な届を行う必要が有るため迅速な対応が求められるのだが、入職医師の紹介情報が今頃届きやがり、必死に業務を行った(この対応に関してもマニュアルも勿論ない)。詳細を記載することができないのだが、この入職書類に関してもただ送るわけでは無く、細かい確認が必要となるのだが、僕と12月に入ってきてくれたパートさんの2人だけで対応を行った。僕はもう爆発寸前だった。そしてようやく入職書類の準備が完了したとなった時にヒヤリ・ハットの事案が発生。僕が悪いというわけではなかったがとにかく謝る。社会人だからね。

そんな中で部長からはデータ抽出の依頼催促。プレッシャーを感じながら急ぎ対応。そんな中で現場からの問い合わせは止まらない。これも遅れて対応するとヘイトが溜まるため急ぎ対応しなければならない。いやもう1人じゃ無理だよ。心の中で思いながらひたすら業務を行った。

そんな中で起こしたくないミスが発覚。部長がガチギレ。その声がこちらに聞こえてきた。もうおしまい。ただでさえ忙しく目一杯。そんな中でも無理やり笑顔を作りながら頑張っていたのに最後の最後でメンタルが最底辺に落下した。

帰宅中、歩きながら涙が出てきた。この仕事向いていないなというのは一年目にすでに分かっていた。それでも今自分が退職したら残された人達が苦しい思いをする。同じ課内の人たちに苦しい思いはして欲しくないと頑張ってきた。そう思って頑張っていたのに報われない毎日。死んだ方がマシ、死んでしまいたいと思ってしまった。そんなことを思う自分にショックを受けてしまった。


世の中の人々、誰しもが悩みがあって苦しみがある。自分だけではないんだと思いたい。けどなんで自分ばっかりと心の中で思ってしまう。

一生思いながら生きていくんだろう。それでも僕は、小さい幸せを目指して生きて行きたい。

6連勤からの6連勤で明日も出勤。それでも僕は普通を演じて日々を生きていく。

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