【冒険なんてクソ喰らえ】後書き、設定集 1話~6話
※この度、後書き、設定などをを個別で分けさせていただくことになりました。投稿はお目汚しになるかも知れないので、更新等少ない深夜帯2時~5時等にさせて頂く予定です。どうかご理解の程よろしくお願いいたします。
▼【人物】
(主人公 エイスケ・アイカワ)
年齢:20歳位 身長:184cm
容姿:黒髪、黒目 やや瘦せ型 首元まで延びる位の長い髪で目つきの悪さを隠している
(現在の所持品)
・衣類一式(黒や濃青色が好み)
・革製のマントやグローブ、ブーツ、ポーチ付きベルト(ポーションの小瓶や小型魔法灯、ダーツ数本、メモ帳とペン、火打石、工具などが入っている)
・ギルドの購買部で購入した両刃の短剣
・革製のザック(登山用のような容量の大きいもので、防水皮革のケープや寝具、保存食、応急処置セット、麻のロープ二本、手入れ用のオイル、砥石、携帯食器と小型の鍋などが入っている)
買いたい物は色々とあるようです。
例えば着火用の魔法道具や魔物避け、書物などですが、値段が高い為手が出ないようで、基本的にいつも財布と睨み合いながらやりくりしています。
休日はギルドでは冒険者関連の資料(魔物の生態やリシテル国各地の地理や他国に関して等々)が閲覧できますので、そこで暇を潰したり、街の内外を散策して、人気のない静かな所で昼寝したりしています。
性格は、元々は明るく人が良かったのですが、こちらに来て酷い生活を送った所為か、ひねてしまったようです。
寡黙で冷静なように見えますが、熱くなると結構考えなしな所が出てきます。
異世界に来て、とある所で訓練を積んだせいか体術に関しては優れたところもあり、並の魔物ならば問題なく倒せる程度の腕はあるはずなのですが、討伐系の依頼を受けたがらないのは、自身が魔法を扱えないことから来る自信の無さが関わっているのかも知れません。
異世界人は、通常高い魔力を保有することを期待されて召喚されるのですが、個人差も有る為、
彼のような低い魔力しか持たない人間が受ける待遇はおよそ良いものでは無かったでしょう。
冒険者として彼がこれからどのような出会いをして、この世界をどうやって生き抜いていくのか、伝わりやすく楽しめるように書いていければと思います。
(ルピル&タルカン)
ルピルは大体16歳位、タルカンは40代前半位のイメージで書いています。
ルピルの母は彼女が小さい頃に亡くなり、彼女はその思い出を大切にしています。
父を困らせない為に普段は弱気を見せずに頑張る、亡き妻の忘れ形見の彼女を、タルカンはそれはもう手塩にかけて育て上げましたが、大事にし過ぎたことを悩んでいる節も有ります。
箱入りでやや世間知らずなルピルの成長や、タルカンの過去などもこの先明かされると
思います。うまく書けますように。
(獣人の兄妹二人)
兄の方はまだ本編で名前が出ていませんが、兄がククル、妹がミィアという名前です。
父親の顔を知らぬまま育ち、女手一つで彼らを育てた母親を亡くしてしまった為物乞いや盗みをして生きていかなければならなかった彼らは、冬を前にしてもう心が限界に近づいていた為、後先考えず食事中のエイスケに襲い掛かってしまったのです。
実は、街に孤児院などの施設はあるのですが、全てのものがその恩恵に与れるわけでもなく、彼らは獣人という見た目もあって、周りから排斥されてしまったのでしょう。
(ハジメ・ヤスカワ)
貼りついた笑みに糸の様に細い目をした軍服の男で、丁寧に整髪料で撫でつけ整えた髪ときちんとした身なりからは神経質さが伺えます。
絶やさない笑みから感じられるのはいつも不穏な空気で、冷徹さと残忍さを感じさせるその行動から学院でも忌避されていますが、魔法の扱いは相当に長けている様子で逆らえる人間は学院の中にも殆どいません。
彼の行動を支配している暗い情念は一体何から来ているのでしょうか。
(金髪その他の少年少女達)
瑛介と同様のタイミングでこの世界に召喚された少年達。彼らはこの学院で三年間の時を過ごし、優秀なものはそのまま軍部直属の魔導官としてリシテル国に仕えることになりますが、それ以外は……。召喚された彼らのエピソードも挟んで展開していくことになるかと思いますので、頭の隅にでも残しておいてもらえたらと思います。なお、このエピソードではエイスケとはまだ名乗り始めていない為、主人公の名前部分は漢字に戻していますので、違和感があるかも知れませんがご了承ください。
▼【魔法】
《闇手縛マズル・ダグ》
ヤスカワが放つ魔法の一つ。
相手を闇色の触手で束縛する。
物理的な衝撃で破壊することは出来ず、使用者がその気になれば拘束した人間を圧死させる位の事は可能である。半面、魔力に対する耐性は余りなく、魔法使いに対する捕縛目的では使用できないやや使い勝手の悪い魔法。
《廻炎ル・フィア》
ヤスカワの使用する魔法の一つ。回転する火球を発生させ、対象に命中させることで小爆発を引き起こす。魔法使いで無ければ、直撃すれば黒焦げとなり命は無いだろうと思われる。習得難易度はさして高くない割に威力の高い、使い勝手の良い魔法で、多くの魔法師が愛用している。
《石晶盾スラン・グア》
対象の身体表面に防御膜を付与する魔法。術者の魔力にもよるが、薄い鉄製の鎧位の防御力はあり、ある程度の衝撃も吸収してくれる。
《白火鞠エル・フィクス》
魔法使いの少女が放った魔法。廻炎とは違い命中した物体の燃焼に重きを置き、爆発等はしない(命中したものが爆発物などでない限り)。彼女はこれを短文詠唱で放てる程練習しているが、未だにコントロールは定まらない。
▼【その他、造語、世界設定など】
(本作品の世界観)
この世界では魔法が科学に変わって発展しています。それは人々や動植物にいたるまで備わっている魔力というエネルギーを人々が発見して、その利用方法を現在まで模索して来た為なのです。
ただ、魔力にも個人差が有り、また魔力を魔法として扱うには別種の才能が必要で、魔法を使用できる人々はとても少ないです。(全人口の数%位)
そういった人々も体内にある魔力で使用できるよう作られた魔法の道具はいまや生活必需品としてあらゆるところで使用されているのです。
この話にもありましたが、ギルドの設備やスクロール、冒険者証などがそれに当たり、これからも様々なアイテムや設備が登場すると思われますので読みながらこの世界の生活を想像して楽しんでいただければと思います。
(C=チルト)
この世界の通貨で、三日月形のコイン。 銅貨、銀貨、金貨がそれぞれ一C、十C、百Cとなっています。
《不阻一炎》=(ティアリット)
ミリエ・サキハラの二つ名。
彼女が本編に出てくるのはずいぶん先になると思われます。
(動物からの魔物への変異について)
文中にもある通り、この世界では内包した魔力が増大することで、動物から魔物へと変異する場合が有り、その場合黒い体表や紫の目という外見的特徴が現れ、一般的に凶暴化したり巨大化したりします。
動植物等の変異がこれに該当しますが、ただ無機物、魔法生物等はこの限りでは無いようです。
一人で全てを焼き尽くし、誰も阻むことはできない、意味はそんな感じです。
(瑛介の放った魔力の糸)
エイスケは異世界人で珍しく魔法が使えない程保有する魔力が少ないです。
それを何とか補おうと学院時代にある人間に師事して徹底した魔力の操作を学び、魔法使いでも稀な程繊細で精密に操ることができるようになりました。
普段あまり使わないのは、物質に対して効果が薄いという理由が有りますが、彼がまた魔法使いと戦う事が有れば出番が出てくると思います。