私だってたまには悪魔にも優しい日もある
お久しぶりですーー更新遅くなってごめんなさい!誤字報告ありがとうございました!便利ですね!一応、注意してるんですが誤字ありましたら気さくに報告お願いいたします!
魔王召喚陣の無駄の多さに、ごちゃつき感が酷くてなんとかスッキリさせた方がいいんじゃないかと試行錯誤しているうちに、ようやく目的が違うと思い出した。
なにやってんの私!!
そもそも魔王召喚には意味がないじゃない!
魔王なんぞ、あの時点の私1人でも舐めプで終了させられるじゃん。
………そう考えると、度重なるダンジョントラップで虫の居どころが悪かった我がパーティーの八つ当たりをくらったあの魔王は運が無かったな。
罠を探知、解除を引き受けてる私を無視して突っ込んだ剣バカの巻き添えなんだが、一番ブチキレてた魔法バカの怒りをそらす為、積極的に責任転嫁してた裏事情にゲームマスターが「理不尽が過ぎる!」と吠えまくる程全員ダイス目が走って走って史上最高のダメージを叩き出したのはいい思い出だ。
あの威力、ラスボスに出したかったな………それは置いておいて。
チンピラーノ・ヒャッハーのチート能力は凄い。
身体能力や神聖魔法の威力は言うに及ばず。
一番凄いのは、『これをやりたい』と思えば、職業経験から可能な限りの方法が瞬時に浮かぶことだ。
ただし、自分がどうしたいかを決めなければ、このチートは発動しない。
「わぁ………ゲームマスターのやり方を思い出す………」
呪文表以外のスキルは、申請しないと答えてくれない人だった。
それも明文化されてないスキルは大体プレイヤースキルで交渉しないとOKが出ないんだ………
他のゲームマスターあまり知らないんだけどあれが普通なんかな?
アレに鍛えられた灰色の脳細胞が答えを導く。
アレをこうしてコレをああして、アレ足して、コレ引いて………
自分が今頭に描いた計画に沿った術式がスッと浮かんできて正直ビビる。多分アサシン系の解析スキルが唸ってるんだと思うけど、チート凄すぎて怖いくらいだわ。
うん、でもまぁ、やりたい事が可能だと計算上では算出出来た!
「よし、やるぞ!」
コートオフのお陰で力も漲ってきた。
フルパワーチンピラーノの魔力で魔方陣を書き換える!!
「我に力をマイゴッド!!」
猫背がに股のチンピラスタイルで叫ぶ台詞ではない気がするがこれがチンピラーノ・ヒャッハーだ!!
右手にラブオブゴッドを掲げ左手はホーリーシンボルに添えて祈る。
『オッケー』
脳内に我が心のナンバーワン推し声帯(G田哲章)で神が答える。ありがとうございます!!
ワタシ!今!輝いてる!!
物理的に!!
目が眩む程の目映い光、それを放つ自分自身!
完成した魔方陣にニヤリと笑みが浮かぶ。
「マルちゃーん、お仕事ですよ~」
そばで「目がっ目がァーー!!」っと某キャラみたいにもんどり打ってたマルちゃんにラブオブゴッド棒を突きつける。
ラヴァデウス教皇庁の依頼で貰った聖銀はラブオブゴッド棒の釘に使ってもまだまだ量が残っていた。
その聖銀の残りは私の意のままに動く有刺聖銀線として自由に出し入れ出来る、ちょっとした便利アイテムになっている。
目を押さえてのたうつマルちゃんを落ち着かせる為にそれで捕縛するのだが更にビタンビタンと全身で大きく痙攣を起こすようになった。
まぁ聖なる銀だから悪魔にはちょっぴり刺激が強すぎかも知れないがこれからする事に比べれば誤差みたいなもんだ。
ちなみにナイは肩パッドのトゲトゲ収納に逃げ込みガタガタ震えている。
「はーい、これからーマルちゃんにここに溜め込まれた瘴気を注入しちゃいま~す!悪魔なら瘴気はご馳走だよね!これから頑張って貰う報酬にはばっちりかな~?でも瘴気って負のエネルギーだから毒素とか怨念とか溜め込まれたら体に良くないのでマルちゃんには瘴気のパワーだけ受け取って貰って、要らない物は魔界にポイしちゃおうと思います!今、君を巻いてる聖銀線が君を守ってくれるからね!安心して魔界に汚物を吐き出してちょーだいね!」
返事どころか白目剥いてガクピクしているマルちゃんを書き換えられた巨大な魔方陣の中央に漆黒の穴に投げ込んだ。
あたかもラブオブゴッド棒が釣竿のように有刺聖銀線が釣糸のように先っぽに括られたマルちゃんをキャストしたようにしか見えない光景だった。
そして魔方陣は発動する。
なんか悪魔だけど初対面から平身低頭に服従するマルちゃんに餌を与えて、要らない瘴気の要らない要素だけ魔界に棄てる。
チンピラーノとしては最適解では無かろうか。
悪魔にも優しくするのは聖職者としてダメだろうか?
ちょっと悩むが取り敢えず、ここの瘴気を使いきるまで私はここで太公望を気取るとしよう。
「あババババば!!!」
マルちゃんの器が壊れ無いように注入をコントロールしなきゃいけないし、この年代物の瘴気の浄化も同時進行でしんどいけど、ラヴァデウス様の勅命この命賭けてでも頑張る所存!見ていてくださいね!ラヴァデウス様!
その頃、魔界では空に開いた大穴から有刺聖銀線にグルグル巻きにされた魔王マルコキアスの姿を多くの者が目撃した。
マルコキアスが吊り下げられたまま口から目からあり得ない量の濃厚な瘴気を滝のように流し、瘴気不足に喘いでいた悪魔達は恩恵に預かろうと我先に殺到したが、その有刺聖銀線の向こうにチラリと見えた金のトサカに全てを察し脱兎の如く皆悲鳴をあげて逃げだした。
ちなみに、瘴気を浄化して有用なパワーだけを抜き取るのは不可能なので、マルちゃんは瘴気パワーを一切吸収出来ず、ただただ膨大なパワーの通り道にされて、対極の属性の聖銀に全身を苛まれただけの苦行を味わった。
下手すれば、近くに居たものが独占しかけそうな大量注入も、チラ見えしたチンピラーノの影にビビった魔王達が三々五々に逃げたしたお陰で魔界の瘴気不足が少し解消されただけに終わった。
マルちゃんが魔界から突然消えた訳を関係者各位が、察したけどマルちゃん聖銀に巻かれてから意識がない………




