識字率低い文化圏の歴史の扱いは専門学。
久々の更新になりました。
今回説明が多いので噛み砕いたり減らしたりで苦心しました。分かりにくい部分もありますでしょうがお付き合いください。
ジャスティオーザクルセイダースが戦ってる所を観戦すべく階段降りてこっそり影から見守ってまーす。
私も参戦してた方がいいのかな? 人質だった花嫁さんがなんかでっかくなって暴れて……あーマンティコアちゃんがアレした例の魔法か。おおっ鎖で捕縛って……魔獣捕獲用の鉄鎖じゃん! 女の子相手に容赦ないね……しかも判断に迷いがない。
そういうとこだぞジャスティオーザ。
私、正直手加減に自信ないからここで応援しますね! 頑張れファイトだ! ジャスティオーザ! 出来れば両方死なないでー!!
……やべぇ、なんとかギリギリ死人出ないですんだよ。見てるこっちがハラハラしたぁ!
お疲れ様でした!
みなさん凄い怪我してるし、ソロソロ私の出番かな? そうです、なんといっても私ヒーラーですから!
そういえば、階段から魔法飛ばせるかな? と言うのは、私らのTRPGのルールだと戦闘領域に明確に区別があって、階段と広間は別エリア扱いで魔法が持続しないって言われてたんだよね。
あれはあれで楽しかった(縛りプレイは大好物だ)けど、現実としてここに存在してるとそのゲーム的な制限てどうなのかな? まぁ、広間に降りればいいんだけど、試したい………うーんでも発動しないと怖いから広間に手だけ出して遠距離回復魔法弾うってみよ。
「キュアライトミサイル」
ホーリーシンボルから体を流れていく暖かい流れが伸ばした右腕に収束し手のひらから白い光の矢がしゅびびびっと!
おめでとうございます! 元気な回復の矢が産まれましたよ!
発動して良かったぁぁぁ!!
ダイス判定だと達成値÷4の本数だけど、ダイス目次第じゃ不発もあるのにあっさり全員分発動したよ。良かった~みんな全回復してる~! 私のレベル的に回復威力に問題があるわけないか。
隊長さんの顎がパッカーンと落ちてる。
やだなぁ、ヒーラーは後ろから衛る者ですよ~なーんちゃって。
「キュアライトミサイル………?」
「はい」
ほら複数の矢が出るから一人一人手を当てて発動する基本の回復より利便性がいいし、距離があっても撃ち込めるし。
戦闘時に一番よく使ったんですよ、これ。
信頼と実績の使いやすさナンバーワン。まぁ、高レベルになってから被ダメージと回復量の桁が違う問題で全回復呪文ばかり使わざるを得なかったけど………
「………威力が………おかしい………こんな………」
隊長さんが頭を抱えて唸りだした。
あー単純にレベル補正の高出力出ちゃっただけだけど、レベルのカミングアウトは避けたいんだよなぁ。責任ある立場になりたくないから。
「それについて少々お話が………」
全員で、広間を脱出し階段を登る。
階段の先が真昼のように明るくなっているのにクルセイダースの面々がざわめきだした。
「これは入り口の間を、悪魔が侵入出来ないように浄化結界『聖域』で封鎖したんですよ、そしたら………」
出ちゃったんですよ、浄化した所からラヴァデウスの紋章が。
いにしえのラヴァデウス神殿の跡が。
その昔、各神殿の地下に試練の洞窟を持つのが流行ってた時代があったそうな。
これプリーストの必修科目(神代史)な常識だそうで、リムーブカースの儀式の時みたいに情報が流れてきてちょっと頭痛かった。
てゆうか、ラヴァデウス様との面会はこれのせいだ。
もしここがジャスティオーザの神殿跡だったら多分隊長さん辺りが喚ばれたんだと思う………
「なんと………」
「装飾は5000年くらい前の物ですね、この時代は特徴があるので特定しやすかったです。恐らく私の力が上がってるのはラヴァデウス様の加護によるものでしょう」
ある意味本当に。推し神様の直のお願いでテンションだだ上がりなので嘘じゃないです。
当社比3割増しで気合い入れてます。
「5000年前………あぁ『黒の終末』で滅びた、後の世でダンジョンだけが発掘されたのか………」
隊長さんは、なるほどと頷いて言いたい事を大体言ってくれた。隊長さんありがとう! ここの人類は約5000年前に侵略してきた邪神に滅ばされた『黒の終末』と、約2000年前に人類同士が国や宗教的なぶつかり合いをして最終戦争した『赤いアーマゲドン』という2回の絶滅の危機を乗り越えているのだ。
「隊長、『黒の終末』とは?」
それ私もさっきラヴァデウス様からお伺いして思い出したばかりなんで、とやかく言えないけども歴史というか、昔話で出てくるレベルの有名な話じゃなかったのかな。
TRPGでは、『黒末』系ダンジョンとか『赤ゲドン』系ダンジョンが出てきたのでちょっとだけ懐かしさが込み上げてきた。
『黒末』系は地表がほぼ更地になって失われた古代の超文明のオーパーツが、地下にあって消失を逃れたダンジョンからわんさか出てくる人気のダンジョン。
『赤ゲドン』系は凄惨な死を遂げた恨み骨髄な死者がわんさか出てくるアンデッドフェスティバルダンジョン。
プリーストなんでアンデッド特効で無双したら、ゲームマスターが拗ねちゃって赤ゲドン系出なくなったのは大人気ないよねと今でも思う。
「今時は神官の家の出でないと知らんか………鍛練ばかりでなく歴史にも目を向けるよう王に進言せねばな」
隊長さんが、質問した若い隊員に黒の終末を丁寧に説明しだす。
他の隊員達は訳知り顔で聞いていた。だけど要所要所で目を見開いていたのでこの世界じゃ歴史って必修科目じゃないんだなぁ………としみじみ思いました。
可哀想だから突っ込まないけど。
彼らが歴史の授業をしてる間にこっそりナイに、巨大化した花嫁達の洗脳とか諸々の魔法を解くように指示をする。
下に降りる前、物陰に隠れさせて、聖域ぶっぱなしたら消滅しかかって慌てて保護した。
あの時は焦った。聖域で浄化されるってお前アンデッドかよ。
マルちゃんはギリ耐えてたから見習って欲しいものである。
そしてちょっと()サイズダウンして体長5センチになってしまったナイは今、私のトゲトゲ肩パットのトゲの中にいる。
モンス○ーボールな使い道(モンスター収納)出来るの知ってたけど初めて使ったわ。
「隊長! 女性達が元の大きさに!」
「………浄化………された、のか?」
うん、まぁそういうことにしておいてください。
体長5センチになったナイ「死ぬかと思った………」
マル「………(死ぬかと思った)」
マルちゃんは魔王なのでやせ我慢で平気な面をキープ。ナイは本当にギリギリだったよ。
聖域の特効は◎霊と○魔と○鬼属性。アンデッドだったら即滅だった。
戦闘領域:ゲームとして、安全圏からのハメ狙撃を禁ずる方向の制限。
この世界ではゲームじゃなく実戦なので戦略として有効。
チンピラーノはゲーム脳(しかもドM)。




