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伝説の心折設計

ブクマありがとうございます~(*´ω`*)わーい、増えた~

汎用シナリオ『魔王の花嫁』は、シナリオ製作に慣れていないゲームマスター初心者の為に作られた『ストーリーとNPC設定、敵モンスター設定ダンジョンマップ等々』がイラストレーター渾身の美麗マスタースクリーンとセットになって某同人誌即売会で領布された同人シナリオだがTRPGファンの間で人気になり、そこそこ有名だった。


有名になりすぎて一部のプレイヤーが、シナリオ序盤で「あーこれあのシナリオだぁ」とネタバレしゲームマスターの心を折ったりした。


私もポッキリ折られた口だ。


しかし、この世界に転生した身ならネタバレ大歓迎である。

暗躍する悪魔の裏をついて封印ダンジョンでいそいそと準備してる悪魔を最速で襲撃出来るのだ。


知ってるシナリオで良かった! これ街中での情報収集そのものが罠だもんね。

全てが囮で時間稼ぎの陽動。

悪魔を喚んでこの街の滅亡を望んだ阿呆との契約の事なら、魔王召喚が成功した時点で街が物理的に崩壊するのでミッションコンプリートしちゃうからだ。


問題が1つ。


「ダンジョン………ダンジョンボスが護る最奥の間こそ、魔王召喚の力場として条件があってしまう。………ロナルドさん、そのダンジョンの封印を抜けて潜入する事は出来ますか?」


その封印とやら、もう悪魔に破られてて入り放題ですけどね、ネタバレ知らないぶりっ子しんどいわ~

慎重に話を進めよう。


「領主の許可がいりますが、魔王召喚となればすぐにでも出る筈です」


「恐らく拐われた女性もそこにいるかもしれません。ダンジョンの許可が出るまでに、急ぎ救出部隊を編成してください」


「チンピラーノ、アンタでも悪魔の相手は難しいのかい?」


私の提案に不思議そうに首を捻ったローザさん。さすがにギルドマスターだけあってこの街で見かけた冒険者の誰よりもレベルが高い。だからこそ私がSランクのカード持ってるのがはったりじゃないと気づいてる。


そうです。この辺で召喚されるような悪魔なんざ私一人で瞬殺ですよ。

うちのパーティはひょんな(ダンジョントラップにハマった)事から魔界に転移させられて、腹いせに魔界を牛耳ってた大魔王ボッコボコにして帰ってきた実績があります。言わないけど。


「……例えばの話、単独で私が悪魔を倒せたとしましてね、拐われたお嬢さん達が私を『助けに来た人』と認識してくれますでしょうか……」


悲しき信用度マイナスモヒカンの悲哀。

私だってトゲトゲモヒカンに「助けに来た!」って言われたら信用しない。

この救出劇には、絶対に信用してもらえるどなたかのご協力が必須なのです。


泣いてないぞ。私はまだ泣いてない。


「あぁ……」


「すまない、その可能性は否定出来ない………」


うるへぇ。自分の嫌われ具合をアピールしてでもここで応援を頼まないと本気で詰むんですよ。


ロナルド・マクガン。マクガン家の三男で早くから家を出て街の警備隊に入隊したという、そこそこ良家のご子息。

もちろんご実家の宗派は先祖代々ジャスティオーザ。

ロナルドさん自身は武よりの性格だし、世間に揉まれもしてるから、信仰心はライトな方で、トゲトゲモヒカンの私が善良でちょいとバグ入っちゃう程度ですみましたが………拐われた妹さんがごりっごりのジャスティオーザプリーストなんだよねぇ。


悪魔よりむしろこっちが怖いです。ガクブル。



マスタースクリーン:TRPGでゲームマスターとプレイヤーを分ける仕切り(物理)。

シナリオやデータ、ダイス目を隠すブラインド。

あると便利。

私は自作しました。


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― 新着の感想 ―
[一言] 確かにトゲ付き肩パッドのモヒカン男に「助けに来た!」って言われても説得力がないな! ……寧ろ黒幕認定されそうだな。 憐れだ(笑)
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