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親切はフラグのかおり

おはようございます。チンピラーノです。

昨日はジェリコさんのファミリーのおかげでよく眠れました! 朝から気分爽快です!


街をぶらついて適当に朝食食べてカルムさんのお店に行こう。

部屋を出て、階段を降りるとフロアはもう冒険者でいっぱいになっていた。


「チンピラーノさん!」


あ、カルムさんとこの護衛やってた人! ………のリーダーさん! …そういえば名前聞いてなかった。

リーダーさんは、何度も頭を下げて助けた事の感謝をのべてくれた。

死にかけたショックで? ずっとビクビクしてたから、ちゃんとお礼が言えなかった事を気にしていたそうだ。

名前はゴートさん。やっと名乗ってもらえた。

そういうやり取りがあって、若干周りの私を見る目が柔らかくなった気がする。


「凄い盛況ですね」


「大市で人が集まるから、仕事も人も増えてるんですよ」


どうやら日雇い任務に人があつまっているようだ。護衛や、見回りの兵士が足りなくて巡回警備員に冒険者を使うらしい。

街の清掃やら雑用任務もあるので若いというより幼い子供冒険者も並んでいた。


「チンピラーノさんは仕事受けたりしないんですか?」


「来たばかりですし、この街を観光してからと思ってます」


私はレベル高すぎるし、金は存分にあるし。

切羽詰まって働く理由はない………そうだな、この街満喫したら一人旅に出て世界を回ることにしよう。

カードが失効しないよう適当にノルマこなすとして、しばらくは観光したい。


しかし、冒険者ってもっとフランクなしゃべり方すると思ってたけどゴートさんめちゃくちゃ丁寧だなぁ。

私も気を付けてしゃべろう。

ただでさえ、モヒカンでビビられちゃうからな。


「あの……チンピラーノさん、……冒険者界隈は話が通ってて大丈夫なんですが、一部ギルドと話が通じない連中がおりまして……あの……その……」


なになに? そんなギルドの威光を無視できるヤンチャな輩いるの? こわーい、近づかんとこ。

ゴートさんわざわざ教えてくれるなんて優しい人!


なんかもぞもぞして俯くゴートさんを、何故か回りの人が小声で応援してる。みなさん、ゴートさんの引っ込み思案な性格を心配して、頑張るゴートさんを影ながら応援してるのかぁ。

この街めっちゃ暖かいな。人の優しさが身に染みるね。


「その……そいつら、ジャスティオーザの信者がチンピラーノさんに絡んできても、なるべく取り合わずにいてください。もし揉め事になるならギルドが仲介してくれるそうです」


「わかりました、ご親切にありがとうございます」


なるほど! ジャスティオーザ!! 正義と秩序の神ジャスティオーザ! 勧善懲悪なのはいいんだけど悪の範囲がすこぶる広範囲な正義厨集団! 教義に『悪即斬』って本当にあるからって、裁判無しで殺しに来るのめっちゃ怖い。なんでか貴族階級に信者が多い。


チンピラーノも冒険初期にトゲトゲ肩パッドモヒカンなだけで斬首されかけたこともあるわ……

あの時のゲームマスターの輝くゲス笑顔……あの人なんで輩を演じるのあんなに楽しそうなん?

………盛大にブーメランくらってる自覚が……つら。


この世界の宗教は5柱の大神が主になっている。

一般に一番信者が多いのは『愛と平和の神ラヴァデウス』。

商人が崇める『商売と繁栄の神マーチャンドラー』。

冒険者や傭兵等、武辺者が信仰する『戦いと協和の神ブッドハルク』

信者の数は少ないが学者が集う『真理と探究の神アズラマイヨ』

そして支配階級が好んで信仰する『正義と秩序の神ジャスティオーザ』


絡まれて面倒な思い出しかないけど、一般人からすれば町を守るお巡りさんがジャスティオーザの騎士だと安心感ぱないのはわかる。


ラヴァデウス教は教義がラブアンドピースなので、ゆるふわイメージがあって冒険者はブッドハルク教を選ぶ。

私もブッ教を選ぶつもりだったのにゲームマスターがモヒ禁にしやがった。絶許。

……今はもう身も心もラヴァデウス信者だから恨みは忘れたけど。


ジャスティオーザの信者に絡まれても、レベル差が大人と子供だろうし相手にしなきゃ大丈夫だろう。

私は心の広いモヒカン紳士。

悪神『災厄と衝動の神トゥーチャー』に仕えるイビルプリーストとか罵られない限りはキレたりしないモーン。





スケープゴートのゴートさん。昨日チンピラーノさんを連れてきた責任を取らされて伝言係にされた。

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