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出会いの日 6-A

 僕は自室のベッドで横になっていたけれど、全く寝付けなかった。僕の頭の中は、邪な考えでいっぱいだった。ユキとエッチしたい。今すぐユキの部屋に行って、ユキを……


 ユキが最後にあんなこと言うからだ。やっぱり僕は、今そういうことが出来てしまうのだと認識してしまった。家に連れて来てから努めて考えないようにしてたけど、ユキの身体はすごくスタイルが良くて…… 家にいる間、気付かれないようにちらちらと見てしまった。ユキの胸…… Tシャツのはだけた胸元が目に焼き付いて離れない。吸い込まれそうな谷間、柔らかそうで…… 想像していると、鼓動が早くなって、息が荒くなってくる。


 ダメだ、一回スッキリさせないと…… いつもみたいに、自分の手で…… 僕は自分のものに手を伸ばす。けれど、僕の中ではさらに邪悪な考えがむくむくと生まれてくる。自分で慰める必要なんてない! 何のために奴隷を買ったんだ? ユキだって抱かないのかと訊いてきたじゃないか! 遠慮することなんてない、奴隷は主人の持ち物なんだ。今すぐユキの部屋に行って、ユキを、ユキを……


「はあ…… はあ……」

 僕はベッドから起き上がった。後から考えたら、とてもまともな思考じゃない。けれどこのとき僕は、ユキも嫌がっていないと自分に言い聞かせ、ユキの部屋へ向かった。


 ユキの部屋の前で獣耳を立て、物音がしないことを確認すると、音を立てないように忍び込む。部屋は常夜灯の、頼りないオレンジ色の光で照らされている。ゆっくりとベッドへ近づく。眠っているユキの顔を今は好きなだけ見ていられる。僕はそれだけでは満足できず、そっとユキの毛布をめくる…… ユキの、おっぱい……! 昼間は気付かれないようにちらちらと見ることしかできなかった谷間を、穴のあくほど見つめる。ああ、このおっぱいを…… 僕の理性は吹っ飛んでしまった。ベッドに登り、ユキに馬乗りになる。

「はあっ…… はあっ……!」ユキの身体に顔を近づけて匂いを嗅ぐ。ユキの匂い…… 僕はユキの服を脱がそうと……


「お前も、あいつらと同じなのか」

 突然声がして、僕は弾かれたように顔を上げる。ユキ……!? 目はしっかりと開き、声もはっきりしている。今起きた顔じゃない…… 起きてたのか!?

「期待した私が、馬鹿だったな」

 その表情は…… 怒りでも、嫌悪でもなかった。朧な橙色の明りの中で、ユキは無表情で僕を見ている。僕は自分の狂奔する獣欲が、さあっと引いていくのを感じた。彼女を意思ある人間と認識すると、熱に浮かされた思考に冷や水をかけられたかのようで……

 僕は、あいつらと、同じ。ユキを犯し、ひどく扱った金持ちたちと、同じ……

「っ…… ごめん」

 僕はユキの上から退き、ベッドから降りた。「なに……?」

「ごめん、なさい。本当に、ごめんなさい……」

 謝りながら、ほとんど逃げるように部屋から出た。「おい、待て……!」

 ぐちゃぐちゃの思考で、自分の部屋に戻ろうとする。自分は何を考えていた? ありえない妄想に身を委ね、意識のない相手を自分の欲望のままにしようと…… 相手が起きていると分かった途端に愚かな夢は去り、恐ろしくなり……

 僕は自分の部屋に入ろうとしたが、後ろから声がした。

「これで終わりのつもりか?」

次回がかなり短いですので、日付変わって1時前後に次回も投稿します。

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