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第1.5話 『現象と代償』

第1.5話 『現象と代償』



少女が森で倒れて1時間後・・・


少女はベットの上で規則的な寝息を立て,翔はその部屋の真下に位置する居間で光華と話をしていた。


(なぁ,何で倒れたんだ?)


(ん?ああ,そういえば話してなかったっけ。)


(何のことだよ?)


(魔法はね,魔法力って言う力を使うの。そして魔導具って言うのは精神力を使うのよ。)


(それがどうしたんだ?いくらなんでも使えない魔法を使おうとはしないだろ?)


(もうっ,ココからが重要なのよ。この魔法力と精神力はとても似通ったものなの。

だから片方が少なくなっている時にもう片方を使おうとすると身体が受け付けないのよ・・・。

まぁ,貴方の場合はどちらも並外れた量があるみたいだからあまり気にしなくてもいいけど。)


(ふぅ〜ん,なるほどね。じゃあ普通魔法と魔導具の両方を使う者は少ないのか?)


(物分りがいいわね,その通りよ。基本的には魔導具は近接武具が多いからそうなるのかも知れないけど。)


(ってことは俺も魔法が使えるのか?)


(ええ,使えるわ。でも私を使えばどんなほぼどんな現象でも起こせるから必要ないと思うけど?)


(でもさ,光華が第零級なら秘密にしとく方がいいだろ?)


(うぅ〜ん,確かに。じゃあ,私が教えたげよっか?)


(・・・教えられるんだろうな?)


(当然じゃないっ!失礼なこと言わないでよ。)


(そうか,じゃあ頼むよ。)


(分かったわ,じゃあ初めに・・・)



翔が光華と話をしている頃・・・


「うぅ〜ん・・・。」


一人の少女,いや正確には一人の美少女が夕日の光に包まれながら横になっていた。


1時間前までは魔法力と精神力に耐え切れずにうなされていたのだが,今は静かに眠りに落ちていた・・・。


それからさらに1時間後・・・


「うぅ〜ん・・・,ここは?」


自分の部屋でこう言う少女の姿はどこか滑稽であったが,ここに少女以外の人間は居ないので深く追求しないでおこう。


「???」


少女は場所よりも自分の格好のほうが気になったようである。


ちなみに少女は倒れる前薄いシャツのに上着を着,下に丈の長いスカートを履いていたはず・・・。


しかし今は上のシャツだけなのである。


(・・・どういうこと?)


どれだけ考えても答えはでないのだった・・・。



場所は変わって居間・・・


(なるほどね,なんとなくだけど分かったよ。)


(やっぱり才能があるみたいね。飲み込みが速いわ。)


(あはは,ありがと。じゃあ試してみようか。)


(それもいいけど,あの娘が起きたみたいよ?)


(なに,そうか。じゃあ連れて来ようかな。)


そういって翔は少女の部屋への階段を上っていくのだった・・・。



コンッコンッ


翔は少女の部屋の前で止まると扉をノックすると,


「は〜い,何方です?」


「あ〜,翔だ。大丈夫か?」


「翔・・・?ああ,今出ます。」


そう言うと少女は何かゴソゴソとしたかと思うと徐に扉を開けた。


「ああ,大丈夫だった?」


翔がそういうと,


「ええ,でも私どうしてここで寝てたんでしょう?」


「まぁ,こんなところじゃなんだから下に降りようか。」


翔はそういうと少女は何か釈然としないようだったが素直に翔の後に着いていくのだった・・・。



 



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