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200文字小説

タイムカプセル【200文字小説】

作者: 白波

 校庭に埋めらたタイムカプセルは毎日不安に過ごしていた。

 もしかしたら、自分は忘れられているのではないか? このまま誰にも掘り起こされないのではないだろうか?


 自身の中に大切にしまわれた手紙を抱えながら、掘り起こされる日を待っていた。


 その後も何年も過ぎていったある日、ふたに何かが当たる感触がした。


「あっあった!」


 聞こえてきたのは、大人の声だ。


 それでもあの日の子供たちだと確信できて、ほっと胸をなでおろした。

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