表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/12

第7話「つまり生きてる爆弾」





「予想外でしたね、あの子」


「えぇ、まさかあんなベタな設定を持ってくるとは思ってもいませんでした」


「いや・・・まぁ、そうなんですけど」


「でも私達も負けてはいませんよ!なんせ魔王様の部下なんですから!!」


「対抗しません!してません!!」









     *     *     *









「それにしてもあの女の子一体なんだったんですかね」


「噂によ・・・よると勇者は女・・・・・ゲホッゲホッ!!」


「スーウィンさん!大丈夫ですか!?」





スーウィンさんはしっかりインテリ派なせいか汗だくで今にも死にそうな顔をしてた。


・・・ん?





「勇者は女って言いました?」


「え、えぇ・・・・・ゴホッ、い、息キツイ」





・・・さっき見た子は結構可愛かった。


私のみたところザクセンが口説くのは確実な容姿だ。


あ、憐れな・・・!!


父親がいなくなったあげくにあの色ボケ野郎に口説かれるとは・・・


考えただけで同情のあまり号泣しそうだ。


ほら、考えてる今も視界がぼんやりと・・・





「敵討ちです」


「・・・はい?」





珍しい、スーウィンさんがポカンと口をあけて茫然としている。





「さっきの子を毒牙にかけたであろう色ボケすけこましに正義の鉄槌を!もういっそ死を贈りましょう!!」


「いやいやいやいやいや、流血沙汰はなしって決めてるのに殺すのは駄目ですよ!」


「いいえー、世の中にはいくらでも血を流さずにやっちゃうことは出来るんですよー」


「表情がとてもじゃないけど子供に見せれません!!でもなんというかさすが魔王の部下という表情です!とても複雑ですよ、これ!!」





・・・・・そんなにも恐ろしい表情をしていたのか。


チクショウ!これも何もかもすべてザクセンのせいだ!!


ほんとくたばってくれないかなああああああああ頼むからよおおおおおおおおおお!!!





「・・・別に見せる予定なんてないから良いです」


「はぁ、表面上だけかもしれませんが少しは落ち着いたようですね」





スーウィンさんはそういうとやれやれと頭を振った。





「まぁ、確かに内心はいまにも何かが爆発しそうですけど」


「爆発とか止めて下さい、貴女の場合は放電というかたちで起こりますから、洒落になりませんから」


「じゃあ協力してください、私の中の恨みという爆弾が爆発しないように」


「ほんと洒落になりませんよ、それ」













  ヘクトさん的恨みのカタチ


 触るな危険、な爆弾

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ