表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

第9話「言い訳無用」


「そこの美しいお嬢さん、一緒にお酒でも飲みませんか?」


「え、」


「いえ少しお話するだけでも良いんですが・・・」





ほんとに引っ掛かりやがったよこの馬鹿









  *  *  *









どうもただいま人生最大の危機をむかえてる私です。


ヘクトさんに頼まれて嫌々ながら引き受けた今回の役、どうも私には荷が重かったようです。





 男 に 押 し 倒 さ れ る だ な ん て 





確かに相手は美形です。


でも相手は男です、私も男です。


このピンチは私はどうやったら切り抜けれるのでしょうか、いやほんと。


ってああああああああ、こうしてる間にも顔は近付くし手は厭らしい!!!


鳥肌!鳥肌ものですよ!いっそ死にたいッッッ!!!





「初めてなのかな?大丈夫優しくしてあげるから怖がらないで」





怖いとか怖くないとかそういう次元じゃありませんよこれは!!?


ヘクトさあああああああん!まだ!?まだなんですかああああああああ!!!





「そこまでだ!この色情魔!!ってか作戦立てといてなんだけど引っかかるなよ!!」


「お、おま・・・ッ!!ヘクト!!?」


「遅いんですよ!!本気で自分を諦めかけましたよ!!」


「すいません、刀を研いでたら時間がかかりました」


「あー・・・そうですか」





私は納得してしまった自分が憎いです。





「誤解だ!!!」


「「は?」」





目の前で私に覆いかぶさっていた賢者殿はそう叫ぶなり飛びのいた。


というか誤解って・・・思いっきり押し倒してきてたじゃないですか。


これのどこが誤解なんだか。


それは部屋に入ってきたヘクトさんも思ったらしく呆れた様子で賢者殿を見ていた。





「これのどこをどう曲解したら誤解になるんだ?」


「すべてだ!!!」


「「無茶だろ(です)」」





・・・この人は本当に賢者なのだろうか?


どこからどう見てもアホの子にしか見えません。





「あー・・・もう面倒だしさっさと切り落とすか」


「ねぇ、何を切り落とすのかな、ねぇ」


「よっしゃ、歯ぁ食いしばれ!!!」


「ちょ、タンマタンマタンマタンマアアアアアアアアアアアア!!!!」












 ザクセンさん的言い訳


だいたい誤解




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ