8話
初代王のツバキ様の妹はサザンカ様……何か聞いたこと有るような……。
「しかし私がそんな貴重な武器をお借りしてもいいのでしょうか?」
「先程も言ったが使える者が居たら使わせてくれと頼まれている」
「分かりました。必ずお返しいたします」
「必ず生きて返しに来るようにな」
「少し大きくて場所をとるので収納しますね」
「収納?何処にだ?」
「魔法です」
私は魔法で剣を収納した。
「消えた……これが収納の魔法、初代様は使えたと聞くが見るのは初めてだ」
「この剣はお預かりして使わせていただきます。ではこれで私への用事は終わりで……」
「まだ終わらない。貴殿は出来たら儂の息子と婚約して欲しいのだが」
「婚約ですか……私にはまだ早いかと思いますが」
「早くはないぞ。それに有能な貴殿の事、早目に決めておかないと誰かに盗られそうでな」
「年齢は上の者から下まで好きなのを選んでいいぞ」
「少しお待ちいただけますか。私は一人っ子ですし父とも話し合いたいので」
「そうか……いい返事を待ってるぞ」
「わかりました」
「ここからは大人として忠告するが、魔物は恐ろしい。貴殿は今回勝てたが正面から出会っていたら結果は違っただろう。命は一つだ……無駄にしないようにな」
「はい」
「そうだ、まだ話の途中だったな……水で猪を倒してからどうしたのだ?」
「その猪みたいな魔獣を餌にしようと考えました」
「餌?」
「肉や血の匂いで他の魔獣が寄ってくるかなと思い、落とし穴と大量の油で罠をつくりました」
「それで魔獣が来て丸焼きか……」
「そのような感じです」
「最近では最高の戦果が子供の指揮か……。子供だから柔軟な考えが出来るのかな?」
「私も全てを倒せるとは思いませんでした」
「出来たら貴殿には指揮官としての勉強もして欲しいのだが」
「でも私女ですよ……」
「初代王も女性だ。実力さえあれば性別など気にしてどうする?……と言いたいが実際は貴殿の言う通り難しいかもしれない。でも貴殿なら変えられるかもしれないとも思う」
「私も未だ将来について何も考えてませんので……」
「候補の一つくらいに考えて貰えばいい。辺境伯領を継ぐのなら兵を率いる事も有るだろう」
「はい。そう致します」
その後は戦いの話で終わり、難しい話は大人だけで話し合って決めたようで三日後には帰る事になった。
「サクラ、今日帰るがその前に王都内で土産でも買いに行こうか」
「先生も一緒に行けますか?」
「私も一緒でいいのですか?」
「是非一緒に」
と言う事で買い物に出たが……私って運が悪いのかな?馬車の前に盗賊っぽい人達が現れた。
「金目の物を置いて行けば攻撃しない」
よく見たら10代半ば位が大半みたい。どうしようかな……
「私が出るね」
「何を言っている危険だ!」
「少し魔法で……」
「どうする気だ?」
「流します」
「?」
私は馬車を下りた。
「金は用意できたか?」
「何でこんなことをするの?」
「貴族に分かるか……食うためだよ」
「そう。犯罪者にはお金は渡せないわ」
「子供相手なら何もできないと思っているのか?」
相手は刃物を出した
「これって正当防衛になるよね……」
私は大量の水を魔法で出し数メートルほど皆を流した……
「武器も落としたみたいだし……全員捕まえてもらえますか」
使用人や御者が彼らを捕縛し始めた
「サクラ何故出て行った?」
「そんな顔をしないで下さい。一番安全なのは私が行く事だったのですから」
「であっても……子供を盾にしたい親など居ない!」
「親に傷付いて欲しい子も居ません」
「そうか……そうだな」
「生意気言ってごめんなさい」
「いや、確かに言ってる事は正しい。正しいが……」
殆どが捕まったが最後の一人が武器を拾い襲って来た。
私は収納から初代の王の剣を出し全力で振った……相手のナイフに当たりナイフの刃が綺麗に切れて落ちた。
「ば、化け物か?」
「失礼ね……普通の女の子よ!」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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