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妹に呼ばれて異世界へ  作者: 神戸近区


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59話

 その後、旧王家の方々がどうなるか不安だったが、無事(?)平民になりペスティサイド国から追放される事となったと聞き安心した。

「サクラ、マートル様……さんを迎えに行くの?」

「お迎えか……ツバキ様にお願いしたら行けそうだけど……行った方がいいのかな?」


「元王族だし盗賊とかに襲われないか心配じゃない?」

「それは……大丈夫だと思うけど、ツバキ様と相談してくる」


私はツバキ様を探したが見つからない。

「ミモザ、ツバキ様探してみたけど不在みたい」

「どこかに行ってるのかな?」


「そうだね。戻ってきたら相談してみるよ」


そんな会話をしていたら、ツバキ様が転移で戻って来た……旧国王たちを連れて。

「サクラ、労働力を連れ帰ったよ」

「ツバキ様お帰りなさい……迎えに行ってたのですか?」


「そろそろ解放されると聞いてたからね。……多分ペスティサイド国での扱いは良いものでは無かったと思うから」

そう言ってツバキ様がマートル様たちの方を見ると、マートル様は答えた。

「ありがとうございます、ツバキ様。でも最低限生きる為の食事は頂けましたよ」

……それを聞いただけで扱いが良くなかったことは分かった。


 その後、皆で魔獣の肉で焼肉し、そこで色々話し合った。

「皆さまはこの後どうされるか決まってますか?」

「私はすでにサクラ様との約束も有るので、この地で働きたいと思ってますが……父上は?」

「もう年だがまだ私でも役に立つのならこの地で皆に償いたい」


「では皆様こちらで働いて頂けると言う事でよろしいですか?」

「「はい」」


「ではこれからよろしくお願いいたします」

「……少し難しいかもしれませんが、これからはサクラ様の部下になるのです。敬語は不要です」


「人前では気を付けますが、基本的に年上の方には敬語を使っていますので」

「では年が同じの私には普通に話してもらえるのかな?」


「マートル様……マートルさん。そうですね……少し時間を頂けたら」

「……これから私達は平民でサクラ様は領主です。早目に慣れていただきたい」


「分かりました」

「申し訳ありません。別に謝って欲しいのではなく、立場を考えないと昔の様に話しかけてしまいそうで……」

 

「サクラもマートルも仲が良いのだったら別にここでは気にしないで良いのでは?私なんか皆呼び捨てにしてるし」

「いや、ツバキ様は初代の王で、一番長生きしているではないですか!」


「人を年寄り扱いして……見た目は若いのに」

「確かに見た目は20代前半位ですが……」


「最初の100年位は未成年だと思われていたからね……私も老けたよ。もう自分の今の年齢なんて覚えてないけど」

「そうかこの国は元々ツバキ様がつくられたのだったな……ツバキ様から受け継いだ国を護れなくて申し訳ありません」


「国も人も変わって行くのもよ……永遠に続くものなんて多分無いわ。国なんて生きる為のものじゃない?無くなっても必要ならまたつくったらいいのよ」

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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