5話
気が付けば本日2話目を書いてしまいました……
私は他の家族や使用人が無事に逃げられたか不安だったが、一旦最寄りの避難所に着いたらお父様と数人以外は全員揃っていたので安心した。
「お母さま、お父様は?」
「今軍を指揮して戦っているわ」
「魔獣って強いのですか」
「強いわ。強いけどお父様なら大丈夫よ」
「よかった!」
多分子供を落ち着かせるために言った言葉だと思うがここは信用したことにしておこう。
そこに使用人が走って近付いて来た。
「ここも危険です。奥の非常口から逃げてください」
「わかった。サクラ行きなさい!」
入口に鉄の門が有るが柵みたいに隙間から見える部分が有り、そこから猪のような生き物が見えていた。
「待って。あれを倒したら時間稼げる?」
「何を言ってるの……逃げなさいって動かない……」
私を奥に押しているがレベルの上がった私は簡単には動かない。
「お母さまが先に逃げてください。私はあれを餌にします」
私は魔法で巨大な水球を作り猪?に向かって進めて呼吸が出来ないようにした……
猪?は苦しんでいる……可哀そうだ。
「門を開けて!」
「駄目よ、危険よ!」
「自分で開ける……」
私は自分で門を開け近くに会った大きな岩を持ち上げて猪?の頭に投げた……
その瞬間私の力がまた強くなった。レベルアップ……ということは倒せたのね。
「あの猪倒したよ。これを餌にしたら魔獣を街の外に連れて行けないかな?」
「……ねぇサクラ……あれも魔獣よ」
「え!?」
「魔獣よ……貴女一人で倒したのよ……どうしよう国に奪われたくない」
「え?どういう事?」
近くの使用人が近付き教えてくれた。
「魔獣を1頭倒すには軍の中隊規模が必要なのです。逆に言えばサクラ様一人で中隊規模の活躍をした……国としては絶対に逃がせない戦力となるのです」
「と言う事は私軍に連れて行かれるの?」
「すぐにそれは無いかと思います。辺境伯家の唯一のお子様なので」
「何とか誤魔化せないかな?」
「誰にも再現できません……。それよりまだ魔獣は侵入しています。あの猪の魔獣をどこかに動かします。そうしないと臭いでここに集まってきます」
「……逆に私達が逃げない?ここに他のが集まってくるならここに罠でも作りましょう」
「罠ですか?……落とし穴とか?」
「そう。中に油を入れてね。この周辺にも油を流しておいて……乾燥した木とかを集めておくの」
「お嬢様……見た目と違い恐ろしい罠を考えますね。分かりましたやりましょう。皆!お嬢様が落とし穴作って遊びたいそうだ。油も大量に用意して魔獣なんて炭にしよう!」
なぜか皆楽しそうに準備を始めた。数台あった馬車にお母さまとかを乗せて遠くへ運んでもらい……私は残った。
「お嬢様も逃げてください!」
「穴掘るのよ……」
「私達の方が早……い?」
私の筋力は成人男性にも多分負けない。レベルアップだけではなく、さらに魔力で体を強化している。凄い速度で深い穴を掘った。
「お嬢様?その穴からどうやって出て来るのですか?」
「今から出るわ……みんな離れて」
人が離れたらジャンプした……前世なら余裕で世界記録……。
そうやって大きな穴を掘り隠した所に魔獣たちが現れた
「思ったより早いですね」
「早く逃げましょう」
「そうね。みんな逃げて!」
皆で逃げ出したが、私は残った。お父様が指揮してると思われる軍も到着した。
「これは何だ?……魔獣の死体!?誰が倒したんだ……」
「お父様いい所に。火有ります?」
「サクラ!なぜ逃げてない?」
「魔獣退治です」
「遊びじゃないのだぞ!」
「良いから火!間に合わなくなる。で、お父様たちはもう少し下がって」
近くの木の枝に火をつけて貰った
「何をするんだ?」
「……勝利の火?」
油に火をつけた……魔獣たちを火が囲んでいる……
「え?何だこれは?どういう状況だ?」
「油に火をつけただけですよ」




