22話
教室内で剣を出すのは良くないと思い場所を変えるように言った。
「確かにそうだ。どこか広い所が良いか?」
「そうですね。武器なので狭い所では出す訳には……」
「今からだと少し遅いか……昼食時はどうか?」
「分かりました」
「では昼食時に迎えに来る。また後でな」
「はい」
いつの間にか会う約束してしまった……。
「ねえサクラ……マートル王子に声を掛けて貰えるなんて……凄いね。でも王子人気だから気を付けて」
「カルミア……気を付けるって何に気をつけたらいいの?」
「マートル王子まだ婚約者居ないから」
「……そういう事か……でも私婚約とかまだ早いと思うんだけどね」
「貴族は卒業したら結婚する方多いから。まだ早いとか言ってたらすぐ卒業らしいよ」
「そうなの?誰かの体験?」
「私の親戚」
「そう……その後良い出会いは有ったの?」
「もう結婚してるよ。結果だけで言うと卒業後出会った人が運命の人だったらしい」
「そうよね。一生の相手なんだからゆっくり探したいよね」
「でもいい人から減って行くよ……」
その後授業が始まり、問題なく終了し昼休みとなった。
教室にマートル様が迎えに来た。
「サクラ準備は良いか?」
「大丈夫です」
「では行こうか」
「はい」
マートル様の後ろをついて行った。
「横には来ないのか?」
「どこに行くのか分からないので。それに護衛の方は居ないのですか?」
「学校内は直接の護衛は居ない。場所は高級貴族用の部屋だ……貴殿は使ってないか?」
「私は教室で弁当ですから」
「弁当?使用人につくらせてるのか?」
「私は一人なので自分で作ってますよ」
「……辺境伯の所はそんなに経済的に悪くはなかったと思うが」
「そうですね。……あ、違います。私が一人で生活する練習がしたいと希望したのです」
「一人で生活するのに意味は有るのか?」
「何でも自分で出来た方が良いかな……と」
「確かにそうかもしれないな……そうか。流石は初代王の剣を預かる人だ。私とは考え方が違う」
「そんな大した事ではないですよ」
「とりあえず着いた。ここで昼を食べようと思うのだが、貴殿の分も勝手に準備してしまった」
「ではせっかくなので頂きます」
「そうか……出来たらなのだが弁当を見せて貰っても良いか?」
「構いません。出しますね」
私が魔法で取り出すとマートル様は驚いた
「荷物を持っていないと思ったが……それも魔法か?」
「そうです。物を収納する魔法で便利ですよ」
「初代様も魔法を活用されていたと聞く……」
「私は初代王の様に全属性使える訳ではありませんから」
「しかし魔法は便利だな……すまない待たせたな。食べようか」
「はい。いただきます」
「初代様と同じ事を言うのだな……」
「そうなのですか?」
「そうだ。意味は知っているか?」
「私は食材やつくってくれた人など食材に関わる人達に感謝しているだけです」
「そうか。初代様と一緒だな」
「そうですか……そんな偉人と同じなんて、なんか少し嬉しいですね」
「私は初代様が好きでな……国に残っている本などを昔から読んでいる」
「魔法も剣も強かったらしいですね」
「そうだな。負ける事は無かったらしい」
「凄いですね!」
「そう言うが、あの剣を使えるのだろう?あれを持ち上げられる時点で凄い事なんだぞ」
「初代様の剣ですか?」
「そうだ。あれを一人で持ち上げられた人は初代様以来初めてらしい」
「そうだったのですか……」
「で、そんな貴殿に興味が湧いた。これから良かったら時間があるときは話をしないか?」
「話位なら」
「あと、初代様の剣も見たい……出来たら持ってみたい」
「それは大丈夫だと思いますが重いので気を付けてください」
「それと君の弁当も興味がある……少し貰っても良いか?」
「ここの料理と比べると……恥ずかしいです。それに毒見とかは?」
「自分でつくったのだろ?それだけで十分凄いと思うよ。それに貴殿が毒を入れるとは思わないから大丈夫だ」




