21話
結局私の部隊の護衛有なら町の外に出る許可を得られたので、2人で出かけてみる事にした。
ミモザは最初少し怖かったみたいで私の後ろに隠れていた
「街の外を馬車じゃなくて歩く経験なんて一生する事無いと思ってた」
「怖いなら戻る?」
「怖いけど歩いてみたい。もうこんな機会ないかもしれないから」
「そうかな?いつでも来れるよ」
「怖いけど結構景色が綺麗なのね……鳥や動物も多いし」
「私は結構好きなんだ。だから一緒に見たかった」
「いい経験が出来たわ」
「そう言ってもらえるなら良かった」
「ねえ、そろそろ戻らない?何か出て来そうで少し怖いわ」
「戻りましょうか。今日は来れて……何か来た……」
「え?大丈夫?」
「反応は小さいからそんなに危険ではないと思うけど……」
私は部隊にミモザを守るよう指示し反応のあった方に向かったら狼のような生き物が3頭居た。
「ここで逃げるなら追わないけど?」
と一応言ってみたが狼は逃げない。
仕方ないので魔法で体を強化して初代王の剣で攻撃した。3頭は簡単に倒せたがこれをミモザに見せるのは良くないと判断し魔法で収納し戻った。
ミモザは私が戻ると大きな声で
「大丈夫だった?」と聞いて来た。
「大丈夫よ。狼3頭が来ただけ」
「いや”だけ”って……」
「地元では弱い方よ」
「倒したの?」
「倒した」
「それどうするの?」
「毛皮は売って肉は食べるよ」
「食べられるの?」
意外と興味がありそうだったので聞いてみた
「食べてみたい?」
「食べたい!」
ミモザは意外と平気なようで安心した。私はさすがに処理する所は見せないようにしようとしたがミモザが興味あったみたいで最初だけ見学していた。
私は大丈夫なのか気になったからミモザに聞いた。
「見学していたけど……平気なの?」
「まあある程度の売り物も見たこと有るから苦手って事は無いわ」
「でもあまり気持ちの良いものでは無いでしょう?」
「そうだね。でも誰かがしないと食べられないからね」
「そう言ってくれてありがとう。もっと気持ち悪がられると思っていたよ」
「そんな事しないわ。食べる事って重要な事だし」
「とりあえず準備が出来たわ……そうだ、火をつけて貰っていいかな?」
「魔法で?」
「そう。お願いしても良い?」
「いいよ」
魔法で火をつけて魔法で収納していた野菜も出し肉を焼いて食べた。
ミモザはこういう非日常が楽しかったのか
「狼の肉がこんなに美味しいなんて知らなかった」と喜んでいた。
この日の肉は確かにいつもより美味しかった気がした。
翌日学校で、狼を倒して食べた話をしていたら聞こえていた一部生徒からは
「貴族がする事ではない」と言われたが、意外と好意的というか私も体験したいという声も多く聞こえた。
そんな騒がしい教室に一人の訪問者が来た。
「失礼します。サクラさんは居ますか?」
訪問時は静かになった教室中が再び騒がしくなった。皆は訪問者を「マートル様」と呼んでいる。
マートル様?誰だったかな……聞いたことは有るのだけど。
「サクラは私です。マートル様?」
「そうか、話は父から聞いているが……話は本当なのか?獣相手でも負けそうに見えるのだが」
「すみません、何の話でしょうか?」
「魔獣の件だ。父である王から聞いている。貴殿は強いらしいな」
王家の人だったんだ?失礼な事言ってなければ良いけど……。
「偶然作戦が上手くいっただけです」
「そうか……私に対して嘘を吐くのか?」
「嘘では……そうでなければあのような数を相手に勝てたりはしないです」
「数の話で言うとそうだな。あれだけの戦果は初めて聞く」
「個人でも剣を預かる程度には強いのだろ?あの剣を見るのが好きだったのだ……貴殿に持っていかれて悲しいぞ。少し見せて貰っても良いか?」
「場所を変えてもよろしいですか?」
「ここでは見せられないというのか?」
「教室で剣を出すのは……良いのですか?」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




