10話
説明が難しいのだがこの世界と似ているゲームと言うのが色々出来るゲームで、貴族令嬢として王子や上級貴族の令息と出会い恋愛するのが主目的のゲームなのだけれども、途中で別の貴族令嬢が出て来て主人公を悪役令嬢と呼び、冤罪で婚約破棄、国外追放、最悪処刑……等と言う結末も有り、追放や婚約破棄後は冒険者として旅をすることも出来て、そこで功績をあげれば貴族となって領地を経営したりも出来るというとりあえず思いつくものを詰めてしまえなゲームで、当然ゲーム自体の容量の問題もあるから全てが中途半端になってしまい、数が売れず特価で売られていて、それをお金のない私が入院してる妹に買う事が出来た。
今のルートって私は貴族令嬢だから……誰かと恋するのかな……前世の記憶も妹のこと以外は忘れて来てるし……ってそうだ妹だ。妹は今どこで何をしてるのだろうか?
私より数十年前に亡くなってるから、そこから転生してたらもう今の母以上の年齢かな?
管理人さんは私の近くに居るか来ると言っていた……でもよく考えたら元妹が女性に転生してるかもわからないな。なんか色々考えていたら怖くなってきた。でもそうだ、こういう時は体を動かしたらいいかもしれない。
私は預かった部隊に声を掛けた。
「今から偵察に行きたいのですがいいですか?」
「難しい言葉は分からない。遠くに行かなければ許可は有る」
「そう。ありがとう……少し森の中でゆっくり歩きたいの」
「わかりました」
私は森の中を歩きながらこの先の事を考えていた。その時近くから謎の気配を感じた
「何か有ったのか?急に止まって」
「向こうから気配を感じたので」
「何も見えないが、一番足が速い奴に見に行かせる」
「ありがとう」
一人が走って見に行ったが直ぐに戻ってきた
「魔獣だ!逃げろ」
「魔獣が出たみたいだ。逃げよう」
「待って、彼を助けないと」
「貴族は大切だ。早く逃げろ……我々も逃げられなくなる」
「数は何頭?」
「魔獣が複数出る事など殆ど無い。前回が異常だっただけだ」
「姿が見えたら水魔法で攻撃するから皆は逃げてて」
「貴族を残して逃げたら処罰される。我々が盾になる」
「私が命令してもだめ?ってそうか証拠ないからね……」
「見えて来た。魔法攻撃できるか?」
私は大きな水球をつくり魔獣の顔を覆った。魔獣は急に呼吸が出来なくなり苦しんでいる……
私は魔獣に近付こうとしたが皆がそれを危険だからと止める。
私は魔法で体を強化して高速で魔獣の横に行き初代の王の剣で切った。
「動くのも早いし、その大きな剣はよく切れる……普通の剣では魔獣に傷付けるのは難しい」
「そうだったの?私知らないけど苦しんでるの見たら……」
「そうだな。お嬢様は優しい」
「優しくは無いわ、切ったのだし。それとお嬢様はやめて」
「では隊長で」
「そうね。その方が良い……かな?」
「この魔獣を持って帰ると皆驚くぞ」
「魔獣を倒せたから?」
「それもだが、魔獣が出る事が珍しい」
「そうなのね……最近よく見るから多いのかと思った」
「我々もこんな近くで見た事無い。近くで見て怪我が無い事は幸運と言われている」
「そうなのね。なら私達の部隊は全員幸運ね」
「そうだな……でもこれを運ぶの大変だ……重いぞ」
「私が持つわ」
「無理だ……って持ち上げた!?……服が汚れる」
「もう汚れてるから良いの。これは勝った証みたいなものよ」
「貴族っぽくない人だ……貴女の部隊に配属されて良かった」
「そう?私戦いとかよく知らないよ」
「最初から知ってる人は居ない。でも貴族はよく知らないのに無茶を言う人多い」
「私は貴族と言ってもまだ子供だから」
「本当は戦ってはいけないと言われていた……。今日戻ったら解雇されるかもしれないが後悔はしていない。隊長が居たらここの領地は安泰だ」
「分かったわ。帰ったら説得するから、任せて」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




