作戦会議の悲(喜)劇
この物語は、AIをアシスタントに、アイデアを形にした短編集です。既視感を覚える部分があっても、それはAIや作者が無意識に影響を受けた結果かもしれません。「もうあったらすいません」くらいの気持ちで、気軽に楽しんでいただけると幸いです。
雨が降っていた。3人は台所に集まり真剣な顔で相談を始めていた。
「地図を見る限り、この結界のある森は東以外は小山に囲まれているみたいだ。その東にオールドゼニスという街があるはずだ。…しかし北ってどっちだ?」とツッコ。
悩む3人だが、しばらくすると玄関を見ていたボッケが
「この家って僕が住んでた家にすごい似てたじゃん。玄関は南向きだったから、その反対にあるはずだよ!」と自信満々だ。その後、他に良い意見が出ないので、みんな同意した。
「確か暇な時にボッケと結界の外見たら森だったな...それに地図見ても街まで何日かかるか、わかんねえな…」ツッコは腕を組んだ。
「よし、何日かかるか、わかんねえから、まずこの家で旅に使えそうなものを探すぞ!」
「たくさん、食べ物持って行こうよ!」ボッケは固形栄養食を食べながらいった。
「お前が食うから減ってんだよ!少しは減らせよ!餓死すんだろ!」「ツッコも食ってたじゃん!」
「もーお兄ちゃんたち、真面目にやって」アマリも、だんだん慣れてきた。
3人は家の中を探しに行った。
しばらくすると、机の上には、ナイフ、ロープ、水筒、リュック、鍋、フライパン、クワ、ハシゴ、まな板、枕、布団、ほうき、ランプ、魔石、その辺の棒や板や石等、様々な物が並んでいた。
ツッコは頭を抑えて言った。
「石はその辺に落ちてるだろ!あとそんな、でかい板、持っていくだけで疲れて動けねえだろ。布団と枕は置いてけ、野宿だ。」ボッケとアマリはがっくりしている。
「野宿かあ、キャンプファイヤーでもしようか?」ボッケは楽しそうに言った。
「キャンプじゃねえよ!...、まず偵察だ行けるとこまで行って1日目は戻るしかねえ」ツッコは疲れている。
「でも、どうやって家に戻るの」とアマリ。
少し悩みながらツッコが言う。
「結界が見えなくなりそうな所から木に印でも付けるしかねえな、このナイフで」
ここで休息が入った。
続きが始まると、もしモンスターに会った時の話になっていた。
「おい、こんなもんで戦えるか!」「いや、待ってツッコ、この鍋の蓋は盾に使えるよ!」
「戦いはしねえ、とにかく、まずは偵察だ!食料と水持って、モンスターに会ったら、逃げ戻るぞ!」
2人の、やり取りを横目に、アマリは黙々とランプとロープをリュックに詰めていった。
「よし、これで完璧だ!」
ボッケは鍋をヘルメットに、クワを槍に見立てて、得意げに胸を張った。
ツッコは違う鍋をヘルメットに、服の中に木のお盆を入れ、鍋蓋を左手、ナイフを右手に持ち微妙な顔だ。
アマリは木の皿をヘルメットに、両手でフライパンを持って、ぎこちない笑みをしている。
物凄くおかしい格好だが、1人以外は背に腹は変えられないので我慢する事になった。
「じゃー出発だー」ボッケは歩き出した。
「バカ!雨降ってるし、夜は危ないだろ!晴れた日の朝に出発だ!」すかさずツッコに怒られた。
その後3人は決意を固めて、部屋に戻り寝ようとしたが、全員なかなか眠れなかった。
翌日は雨が止んで快晴だった。いよいよ結界の外に1日目に偵察で出る時が来た。
まずは偵察なのでリュックは置いていくことになった。
緊張しているのか全員の口数も少ない。
3人は玄関を出て反対側の北を向き右の東にある木に囲まれた結界の目の間に立った。
「お前ら、油断するなよ!じゃーいくぞ!」ツッコの声も若干、元気がなかった。
3人は息をのんで、一歩を踏み出した。
「え…?」
声にならない悲鳴を上げ3人とも停止していた。
なぜなら、彼らの目の前に広がっていたのは、森ではなく街がすでに見えていた。
「なんで…森がない!」ツッコの絶叫が響き渡る中、ボッケは「あれー、街がある…!」と目を丸くした。
少し考えてからアマリは言った。
「お兄ちゃんたち東以外の方から結界出たんじゃないの?」
「あ…..」
3人は、そのままの格好で、しばらく立ち尽くしていた。
方向間違ってたので修正しました