市場の悲(喜)劇
この物語は、AIをアシスタントに、アイデアを形にしたものです。既視感を覚える部分があっても、それはAIや作者が無意識に影響を受けた結果かもしれません。「もうあったらすいません」くらいの気持ちで、気軽に楽しんでいただけると幸いです。
朝、身支度を済ませると朝食をとることにした。下の食堂から何か用意している音がきこえ、全員昨日食べた料理が頭に浮かんだ。しかしツッコに渡された干し肉だけという現実を見ると悲しいのか肉が硬いのか無言で食べるのみだった。
虚しさを噛み締めた後に今日どうするか相談し、スライムも気になったが、まず食料の買い出しに行くことになった。
最初に何を買ったらいいか、わからないので、まずマーサに聞きに行くことにした。
ギルドに着くと少ない人数だが仕事紹介まちの冒険者がいた。他の冒険者の相談が終わったら仕事以外の相談でも可能ということで少し待ちマーサに呼ばれた。
「マーサさん、すいません...食堂代が高くて...俺たちで料理をしようかと思ってるんだけど、その辺どうしたらいいか教えてください」ツッコは申し訳なさそうに言った。
「あなたたちにできる料理?難しそうだね...まあ、押し麦と乾燥豆を買って、一緒に粥でも作って食べたらどうだい。大きい鍋に一晩水につけておいてトロトロになるまで煮込むんだよ。...そうだね、あと根菜類とか塩付肉も余裕があったら入れた方がいいわね、忘れちゃダメなのは塩だね、あと高いけど香辛料も買えるなら買ったほうがいいね、それで自分の好きなように味にすることだね」マーサ心配そうに言う。
「売ってる場所は、市場で押し麦、乾燥豆、根菜類、その近くの雑貨屋で塩と香辛料が売ってるはずだよ、塩漬け肉はリタの家だからわかるでしょ」そういうとマーサは地図を書いて渡してくれた。
マーサに礼を言いギルドの出口に向かう。
「お前ら、わかったな、これから携帯食から粥の生活だぞ、金ないんだからな」ツッコはため息をついた。
「ツッコ、昨日食べたパンにしようよ」ボッケはめざとい。
「時々買うぐらいだな」ツッコはそっけない。
「市場って何があるんだろ、楽しみだね」アマリはフードの中のドゥエンデに話しかけていた。
地図を見ながら、しばらく歩くと、活気に満ちた人々の話し声や、食欲をそそる香ばしい匂いが漂ってきた。そこは広場になっていて農家の色とりどりの野菜が並ぶ青空市場のようだった、合間に串焼き等の軽食の出店なども開いていた。
ツッコ達は、まず押し麦と乾燥豆を探して歩いていた。
「あら、お兄さん。この辺じゃ見かけない顔だね。何か探しているのかい?」麦わら帽子を被った人の良さそうな、おばさんが話しかけてきた。
「押し麦と乾燥豆探してんだけど、あるかな?」ツッコはちょうどいいと質問した。
「あるよ!押し麦は10キロで銅貨120枚、乾燥豆は10キロ100枚になるね」おばさんは袋を持ってくると袋の中を見せた。ボッケは、色々な見たことがない野菜を興味深そうに見て回っている。アマリは人が多いので落ち着かないのかボッケの後ろについて一緒に見ていた。
「合計で銅貨220枚か、この量なら結構持ちそうだな、あと根菜類もいくつか見せてくれ」ツッコは続けると、おばさんは色々根菜類を持ってきた。
「この野菜はね、うちのハンスが朝採ってきたばかりで、美味しいんだよ。」と野菜をツッコの手にのせた。
形もいいし、美味しそうだ、とりあえず人参に似たものと玉ねぎに似たものを五キロづつ選んだ。
「それじゃあ全部で合計銅貨280枚になるけど、どこに入れるんだい」と言われ、ツッコ達は袋がいることを知り、一旦市場を離れ、収納に入れていた、リュック2つと結界の家にあった袋を持って戻り商品を買った。
「私はハンナっていうんだ、値切らないで買うなんて景気がいいね、またきておくれよ」ハンナは満面の笑みで言った。
そう言われツッコは一瞬呆けた顔をすると、髪の毛を掴み歯を噛み締めた。
しばらくしてツッコは、ため息をつくと2人に謝った。
「...やっちまった...ここじゃあ値切るのが当たり前らしい...」
ツッコを見たボッケは少し考えると、頭をかきながら笑顔でハンナに話しかけた。
「ちょと待って、おばちゃん、今からでも値切れない?僕たち寝不足でね、値切るの忘れちゃってたよ」
「変わった人だね?けどもう、売っちゃったから、これ持ってって」ハンナは少し驚いて笑うと、りんごに似た果物を3つもらえた。
「ツッコ、ツッコミがまだだよ?」ボッケはツッコに笑いかけた。
「お前はいつでも寝不足だろ」ツッコも笑い返した。