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異世界言ってみよう  作者: AIまかせ(微妙)
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始まりの悲(喜)劇

この物語は、AIをアシスタントに、アイデアを形にした短編集です。既視感を覚える部分があっても、それはAIや作者が無意識に影響を受けた結果かもしれません。「もうあったらすいません」くらいの気持ちで、気軽に楽しんでいただけると幸いです。


見慣れた一番星が見え始めて今日の終わりに何となく寂しさを覚えた頃だった。


売れない漫才コンビ「謎だらけ」のツッコミ担当は月野正人で芸名ツッコ、相棒は坊野悠でボケ担当の芸名ボッケ、幼馴染だ。コンビを組んでからは芸名で読み合う仲だ。二人はボッケの家で漫才の相談をしていた。隣の部屋では、ボッケの歳の離れた妹である坊野真里が、いつものようにコップを壁につけて聞き耳を立てている。



「ねーツッコ今流行りの異世界転生だってさ、これで作ってみる?」

「まー確かに流行ってるからな。。。なんか思いついたか?」

「異世界言ってみよう」ボッケは笑顔で答えた。

ツッコは眉間に皺を寄せて一瞬考えた後「書かねえとわからねえだろ阿呆」とツッコミを入れた。そのやりとりを聞いて妹は口角を少し上げた時だった。

トラックが家に突っ込んできた。。。。


気がつくと真っ白な空間で、目の前には神様らしき人物が立っていた。

ツッコが周りを見るとボッケ以外にボッケの妹が、なぜかコップを持ってそこにいたが目が合うと引きつった笑みでコップをそっと後ろに置いていた。


「そろそろいいか、お前たちは家にトラックが突っ込んで死んでしまった。」


ボッケはそんな状況でも空気を読ままなかった。

「神様っぽい人がいるよ。。。この世界はVRなの?すごいリアルだね!」

ツッコは周りの異質な雰囲気と、ほっぺをつねって確認した後に

「バカ!ボッケ!それにVRじゃねえ!ここはあの世か、天国だろ!」

「って漫才してる場合じゃねえな、すまないけど、あんた神様なのか」と質問した。

妹はその横でオロオロしていた。


神様は驚きながらも若干呆れていた。

「まぁ、それに近い」と曖昧に答えた。


「俺は疑い深いんだ。。証明を何かして欲しいです。大変申し訳ありません。」とツッコはだんだん弱気な口調になっていった。

「ツッコはいつもそうだよね。」ボッケは真里の方に行くとつぶやいた。


「わかった、今からお前達に死んだ後の世界を見せるから判断してほしい」

そういうと同時に、みんな呆然と座り込んだ。


全員の頭に、彼らが死んだ後の風景が浮かんできた。そこには、知り合いたちが別れを惜しみ、涙を流す姿が様々に映し出された。


「わかった、わかった。もういい。」とツッコは泣きながら謝った。

「死んでから、言うのは卑怯だよ。」ボッケは泣きながら、つぶやいた。

「家に帰りたい」真里は泣きながらつぶやいた。


神様はしばらく待つと

「それでは本題に入ろう。つまりお前達は、もう元の世界には戻れない。今の世界で転生すると人間になるかわからないが、お前達には異世界に転生してもらおうと思う。詳しく言うとお前達の魂を新しい世界へ送り、元の肉体の情報を元に、異世界のルールに合わせた形で肉体を再生し、転生することになる。行きたいと言っていたしな」


「はぁ?!」

3人の声は、意図せずともはもっていた。


「待て!俺たちは漫才で天下を取るんだよ!わけわかんねぇ世界なんて行きたくねえ!」

「そうだよ、僕達の価値をまだわかってない人が多いんだ。神様もわかってないな。」

「ばか、神様に文句言うな!」


神様は、少し寂しそうな顔で言った。「君たちの漫才ほぼつまらなかったが、私は好きだったよ。だから、新しい世界で、新しい人生を歩んでほしい。君たちの言葉の力は、役に立つはずだ」


「つまらないは余計だ!。。。と思います」ツッコは神様の不満顔にツッコミの修正を行った。ボッケは笑いながら

「神様って厳しいな。でも俺たちのこと見ててくれたんだね!」

「バカ!そっちに食いつくな!」また神様は不機嫌な顔になっていた。


「すすすすすいません。ちょっと待ってください!」

後ろで、顔を隠していた真里が、震える声で言った。

「私は元の世界に戻って、友達を作りたいんです! 曲とかラップもできれば、ちゃんと人前で披露してみたいんです!」

実は真里は人見知りだったが、顔を見せないようにして動画サイトで自分の作った曲やラップを動画サイトで投稿していた。顔を隠している間は、なぜか自由に話せていた。本人は気づいてないが、まるで別人のようになっていたが、この時のツッコとボッケにわかることはなかった。

ツッコもボッケも驚いて少し黙っていた。


「すまない、それは叶えてやれない。君の作ったものもほぼつまらなかったが好きだったよ。だが、異世界で使えるようにお前達の言葉の力をスキルとして与えたよ。その力と自分を信じてみてはどうかな?」

つまらないのところで真里が泣きそうになってたが、我慢した。


3人の体が光で包み込まれていった。

次に3人が目を開けると、目の前にボロい家が1軒たっていた。


ツッコは目を擦りながら起き上がった。すぐ隣でボッケと真里も同じように頭を押さえている。


「みんな、ここどこ?僕たち神様に…」

「俺も、わかんねえ!って、おい!あれ!」


ツッコが指差した先には、何か見覚えのあるボロい家が立っていた。窓枠が少し歪んでいて、ポストも壊れていた。全く同じではないが、ボッケの住んでいた借家に似ていた。


玄関には異質な雰囲気の手紙が置いてあり、読める字が書いてあった。

内容は神様からで家もこの世界で同じようなもので用意してくれて、中にあるものは自由に使っていいこと。家を中心に約100Mほどの結界が張ってあり自分たち以外は森に見えているから、ここにいる限り安全を保障されていること。使い方は家の中の各場所に書いてあるのと家の細かいことを書いた本が本棚に置いてあると書いてあった。


「ははは!マジかよ!神様も粋なことするんだな!」

「神様すごいね!もしかして、こっちでは楽に生活できるのかな!」

ボッケは呑気なことを言った。真里は落ち着いたのか家に興味があるようだ。


「ちょっと待てみんな、まず中の確認をして安全確認だ」ツッコはいつものように疑ってる。

「神様が書いたんだから大丈夫だよ、ツッコ」ボッケはそう言ったが、

とりあえず入り口にマリを置いたまま、恐る恐る家にツッコとボッケで各部屋を安全かどうか確認した。さらに真里を家に入れるとツッコとボッケだけで恐る恐る周りの安全も確認しにいき特に問題なかったので戻ってきた。

二人が外を確認してる時に真里は家の設備を見ていたようで、報告をしてきた。

「お兄ちゃんたち、この家……なんか魔法の力が使われてるみたい」


真里が手招きするので見ると、壁には見慣れない装置が取り付けられている。水道や電気、ガスで使っていた物が魔法の力で動く器具らしい。しかし、どの器具も何かをはめる部分が空っぽだった。


「これ、どうやって使うの?」

ボッケがそう呟くと、真里が壁に貼られた紙を指差した。


「この家は魔力供給システムによって稼働します。魔力を補給するには、冒険者ギルドで魔石が入ります。一月分は間石と食料はありますが、それ以外は自分で購入してください。快適な生活は君たちの手にかかっています。魔石を買うにはお金が必要です。お金は君たちの世界と同じように街に行って仕事をするなり、何か農産物を作って売るなり、狩りをして動物を売るなり、好きにしてください。」


「……結局、金かよ!」


ツッコの絶叫が、響き渡った。


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