夜を越えた朝の影
我が家の愛犬14歳を虹の橋が迎えに来ました。
惜別の刻はゆっくりと朝を連れてきて、幼子達に永い眠りについた愛犬との時間をくれました。
共に過ごした日々を旅行鞄に入れて、彼女はゆっくりと虹の橋を渡ります。
遠い遠い空の彼方、沢山の仲間達がいる花園へ。
夜を越えた朝の影
ソラに光が宿る前
静かに睡る愛し子は
虹の橋を夢に見る
夜の帳が哀しみを隠し
朝の光が氷の身体を暖める
別れは言の葉に乗せず
感謝の花で君を飾る
旅立ちのソラは蒼く
虹の橋は真っ直ぐに
遥か彼方の花園へ
凪いだ心が最期を手放し
繋いだ鎖は解き放たれた
君を縛る何もかもは
君の棲家に置いていけ
虹の橋を渡らぬ我等は
ソレを君だと想うから
さぁ 明けたソラに虹が出た
愛し子は力強く駆けていく
さぁ 振り返らずに駆けていけ
辿り着いたその先で
いつか出逢えるその日まで