ああ、転生しちゃう…
「んん、眩しい…」
光が差して目が覚めると知らない場所にいた。辺りを見渡すと白い光に包まれ幻想的な空間に自分がいることに気づく。
ふと、前を見ると今までいなかったはずの老人?が佇んでいた。
「ふぉふぉふぉ、やっと気づいたか。待ちくたびれたぞい。」
そう口にする老人は幻想的な空間に包まれ光が差して神様っぽく見えた。
その神様っぽい人をまだ目が覚めたばかりの自分はぼ〜っと眺めていると、
「目が覚めたなら先に自己紹介しておこうかの。わしは神じゃ。お前さんが思っておる神様っぽいのではなく本物の神様じゃ!」
え?まじで?ホントに?
「神様じゃ!」
ドヤ顔で2回言った…やば、神様とかって本気で言ってるとかめちゃやば!俺、神様ってピ○コロさんぐらいしか知らんのだけど。
「ピッ○ロを知っているのか…そうじゃな、ピッコ○は神になってからえらく大変な思いをした奴じゃからな。」
え、嘘でしょ!?ピッコロ○んホントにいたの!?
「嘘じゃよw」
嘘なんかーい。神様、普通に嘘ついとるやん。
「神だから良いんじゃ。そんなことより時間が無いから話を進めるぞい。わしがおぬしを呼んだのはおぬしに転生してもらいたいと思ったからなんじゃ。どーじゃ?」
どーじゃ?と言われても…てか、転生しなかったら俺どーなるの?
「どーもならんな。無に帰すと言うのか。輪廻転生と言うのは聞いたことがあるかの?
あれは正しい行いをしていると苦しい現世から解放されて天国へ行けて、悪い行いをするとまた現世に戻されると言う仏教の教えじゃ。
まぁ、正確には現世と言うか六道と言うのじゃが。細かい話はなしにしとこうかの。
おぬしは善行をそこそこにしていたので天国に…すなわち無に帰すことができるのじゃが。
一応、やり残した事がある人間にはこうして聞いてみとるんじゃよ。良い人間のみじゃがの」
転生…転生かぁ…
ん?転生!?
転生って、あの転生!?
異世界的な奴!?
転生無双きたーー!!
「いやいや、異世界に転生する奴は手違いじゃったり、ものすごい悪い奴じゃったりとほんとに特殊な輩が行くとこなんじゃ。
普通の人間は輪廻転生して現世に戻ることがほとんどじゃよ。
もちろん、おぬしは現世に転生することになるじゃろ。」
そっかーでも転生しても良いかなぁ…
「ふぉふぉふぉ、決定でいいんじゃな。それじゃ、お別れじゃな。」
あ、意識が朦朧としてきた…
目の前の神様?が空間と溶け合って曖昧になっていく…
「あと、言い忘れてたがわしに会ったこととかは転生してからは覚えてないようにするでな。」
そーなの?まぁそんなことどーでも…い…いよ…ね…
「それでは良い転生を」
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