表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶の電脳世界〜エタニティ・ドリーム・ワールド〜  作者: 夢達磨
第三章 ギルド結闘編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/108

第97話 奥の手




「ダメージカウンター!!!」


「きゃぁぁぁーーーっ!」


 僕はダメージカウンターで、カルリナさんを倒した。

 ショーマさんは回復してくるのが厄介なので先に倒しておいた。


 ジークさんもちょうど決着がついたようだ。

 だが、その場に倒れこんでしまった。


 すごい爆発だったので、体にもかなりの負担があるだろうな。

 交代申請を受けれる状態ではないと思うし、端っこに移動させてあげたい。


 僕はジークさんの所に向かった。


「一人であのドミニデスに勝ってしまうなんて、すごいですね。僕も負けてられないな。今はゆっくりお休みください」


 抱き抱えて自分フィールドの端っこの方に移動させる。


 それにしても前見たときとは少し姿が違うような気がする。

 あんなに明るい色ではなかったと記憶している。


「トワ君! どうしよう! リーフィスちゃんたちが!」


 突然のヒロさんの声に、僕はルナさんたちの方を向くと、リーフィスさんとグーファーさんの二人が、橘さんにやられている場面だった。


(うー。遅かったか。だけど、慌てる時じゃない。通用するかは分からないが、次の手を打つだけだ)


「ザーハックさんとトゥビーさん前に出てください。次の人がやられたら、アイテムを使えなくなるので、誰かのHPが半分以下になったら、遠慮なく使ってください」


「了解だよ!」


 ヒロさんから返事が返ってきた。

 やられた二人の枠にザーハックさんたちがフィールドに戻り、橘さんを囲む。

 

 ジークさんは今倒れているから、4vs1の状況となる。このままみんなで囲んで叩く!


「いやぁ、困りましたねぇ。ドミニデス君が二、三人やってくれると思っていたのですが。ーー全く。想定外です」


 僕はみんなの元へ駆け寄り言った。


「でも橘さん、なんだか嬉しそうですね」


「えぇ。もちろんですよ。こんな状況ですが、僕は勝ちを譲る気はありませんので。いきますよ。『グランドウェーブ』」


 橘さんはグランドウェーブを展開した後にスキル、『泥人形ゴーレム大行進パレード』で、四体のゴーレムを召喚する。

 

 そのゴーレムたちは、僕以外の四人を狙った。


(やはり気を失っているジークさんを狙うのか。この状況だったら、負け筋に繋がる可能性のあるジークさんを狙うよな。僕でもそうすると思う)


 僕は一体のゴーレムの相手をしながら、倒れているジークさんのもとへ向かった。


 橘さんは僕たちを無視して真っ先に、ジークさんに攻撃を仕掛ける。


「させるかぁぁっ! 『インパクト』!」


 僕は橘さんに攻撃を仕掛けるが、武器で塞がれてしまう。


(あのゴーレムたちは三分で消えるけど、時間稼ぎをする余裕は僕にはない。もったいないが、ギルドキャノンを使った方が良さそうだな)


「ヒロさん、もう一度ゴーレムを一掃します。ギルドキャノンの準備を! みなさん、こちらによってください! ルチアー! 『攻勢の舞』をお願い!」


 僕のお願い通りみんなはこちらに近づいてくる。

 隠れていたルチアは姿を見せてスキルを発動した。


「二度も同じ手は食らわない」


 橘さんは僕たちの足元に砂の波を発生させると、フィールドをアイススケートのように、僕たちを滑らせる。

 

 僕はすぐさま飛び降りるが、そこを橘さんは狙っていて、グランドスピアーが飛んできて命中した。


「いたたたた。見逃してくれないなぁ」


 周りを見渡すと、トゥビーさんはエルフの力を利用して、砂から逃げていた。


 ルナさんとザーハックさんはぶつかってしまい、お互い謝っている状況だった。


(あれ? ジークさんがいない? どこだ?)


すると、自分の司令塔から『ギルドアクアキャノン』が相手側のフィールドへ飛んでいくのが見えた。


 爆発音とともに相手の守護獣が寄りかかるように倒れた。


(あの倒れているのは……ジークさん! 砂の波で守護獣の所に移動させていたのか。ヒロさんナイスすぎる!)


「ごめーん! 危ないと思って撃っちゃったぁ!」


「いやいや、ナイスすぎです! ありがとうございました!」


「美しい水よ、気高い風の力を借り、旋風となりて大地をかけよ。『アクアトルネード』!」


「月の女神アルテミスヒールライトしの光」


 トゥビーさんのアクアトルネードを橘さんは土の壁を作りガードした。

 そのままグランドスピアーで攻撃を仕掛けるが、植物を使って避ける。


「ーー『燼滅紅牙』!」


 ふいをついたザーハックさんの一撃は橘さんに見事ヒットした。


「さすがにこの人数は厳しいですねぇ。仕方ありません。こちらも奥の手を出しましょう」


「まだ奥の手があるっていうのか」


 僕は思わず言葉が漏れる。橘さんは自分の陣地へ戻ると、そびえ立つ土の壁を作り出す。


 遠くからルナさんやトゥビーさんが魔法で攻撃するが、ゴーレムが壁となる。


 僕とザーハックさんも急いで走るが、間に合わなかった。


 橘さんは守護獣に飛び乗ると、その土の壁を吸収して、橘さんと守護獣を包み込んでいった。


 守護獣は次々と大きくなり、顔や手などを形成していった。そして……巨大なゴーレムへと姿を変えた。


「なんだありゃ……」


 ザーハックさんは驚きの表情を浮かべて言った。


「これが僕の奥の手です。この圧倒的な体格差、堅牢なこの体を、永遠の絆のみなさんは打ち破ることはできますか?」


 僕は静かに俯き、ニヤリと笑った。

あと少しで第3章が完結します。

読んで頂いてる方、ブクマや評価ポイントありがとうございます♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ