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追憶の電脳世界〜エタニティ・ドリーム・ワールド〜  作者: 夢達磨
第三章 ギルド結闘編

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第87話 永遠の絆 vs bystander

橘のギルドメンバー

ギルドマスター

橘翔 (パラディン)

サブマス

???(ウォリアー)

クルト(ランサー)男性

メンバー

カルリナ(ランサー)女性

アルバート(メイジ)男性

リンリン(メイジ)女性

ショーマ(ビショップ)男性


 今まで戦ってきたフィールドだが、何故だか違って見える。

 決勝戦なだけあって、観客席にたくさんの人々が集まっている。


 先陣を切るのは、ヒロさん、ザーハックさん、リーフィスさん、グーファーさん、トゥビーさんの五名。

 フィールドには橘さんの姿はない。予想通りだ。


「橘さんのギルドは七人か」


 僕の独り言にジークさんは不思議そうに聞いてきた。


「なんで、七人って分かるんだ?」


 僕が説明しようとすると、ハニポンが割り込んできて、モニターを指差し言った。


「この緑色の円形と赤色の円形のやつあるじゃん? 緑色があんたたちのギルドの人数を指してんの。

 んん、でぇ、赤色が相手のギルドの人数を指してるってわけぇ。キルされていく度に、色が暗くなるんだよねぇ。それで残りの人数が分かるってわけよぉ!」


「なるほど。それで、人数を把握していたのか」


「ハニポン、説明ありがとう。ハニポンの言った通りですね。これを見て僕は相手の人数を把握していたんですよ」


「なら、作戦を決行するには二人を倒せばいいのか。ーー任せたよ、みんな!」


 そして、始まりのコングがスタジアム全体に鳴り響く。優勝を決める戦いが始まったのだ。


 相手は、ウィザード二人に、ランサー二人、そしてビショップが一人。守護獣はやはり、ゴーレム型だ。


 クルトさんの一声で、守護獣の周りを固める。


「マスターが出るまではこの私が必ず、ギルドガーディアンを守り抜く! さぁ! カルリナ! アルバート! リンリン! ショーマ! 存分に暴れてこい!!!」


「「「「あぁ!!!」」」」


 

 二つの勢力の戦いは激しさを増すばかり。僕は、司令塔でサポートをし続けた。


 ザーハックさんが、クルトさんに攻撃を仕掛けようとするが、メイジのリンリンさんが魔法を撃って近づけないようにしている。


「遠距離攻撃をどうにかしないとなぁ。おい! 坊主! あの遠距離をどうにかしてくれ!」


「了解です!」


 ザーハックさんの声に僕は応えるため、『ギルドアイスキャノン』をリンリンさんに向かって放った。


「いやーーーーーっ!!!」


 甲高い悲鳴を上げるリンリンさん。砕けた氷がその場に散らばる。僕は、みんなにこう伝えた。


「クルトさんとゴーレムは一旦無視して、リンリンさんを狙ってください。トゥビーさんは邪魔が入らないように対処して下さい!」


「トワ君オーケーだよ!」

「了解です!」


 ヒロさんとトゥビーさんが返事をしてくれた。グーファーさんもザーハックさんは、返事はなかったが動いてくれている。


「安らぎを与える植物よ、木々の力と交ざりて、対象を捕捉せよ!『ボタニカル・キャプチャー』! はぁぁぁっ!!!」


 トゥビーさんは、そのスキルでリンリンさんの周りの敵を薙ぎ払った。

 拘束するだけでもかなり強力だと思ってたのに、そんな使い方も出来るのか……。

 僕は、『ギルドアクアキャノン』の準備をした。 


 理由は、あの樹木を燃やそうと、『ギルドフレアキャノン』を撃ってきそうと踏んだからだ。


 数分経つと、睨んだ通り、相手のギルドキャノンの大砲が出現し、トゥビーさんに狙いを定めた。

 上手く行くかは分からないけど、ここは僕の腕の見せ所だ。トゥビーさんの邪魔はさせない!


 ギルドキャノンが空中でぶつかるように計算して、標準を合わせる。

 

 相手の『ギルドフレアキャノン』が放たれた。


「いっけーーーーっ!!!」


それに合わせて僕も、『ギルドアクアキャノン』を放つ。

 二つの属性エネルギーは空中でぶつかり合い、大爆発を起こした。

 僕たちは先に、氷属性のギルドキャノンを使用していたので、二つの属性が交わり合い、一つの特殊状態を生み出した。


 水属性と氷属性の属性コンボで【氷獄状態】となる。

 『氷獄状態』は、相手の一部を除くパッシブスキルを無効にする効果と、被ダメージを20%上昇させる二つの効果がある。


「よし! 成功だ!」

「流石はトワ様ですね! お見事です!」

「何が起こったんだ? トワさんが何かしたのか?」


 僕はふーっと一息入れ、ジークさんの問いに答えた。


「相手のギルドキャノンに合わせて、こちらもギルドキャノンを撃って相殺させたんですよ」


「ギルドキャノンってそんな事もできるんだな。てか、相殺しあえば、怖くないんじゃないか?」


「確かに相殺すれば、ダメージは受けませんが、逆にこちらも与える事もできません。打てる回数も決まってますし。

 それに、相殺したからといって無効にしている訳ではないので、属性コンボが決まると、特殊効果が発動してしまうんですよね」


「なるほど。奥が深いな。その属性コンボを消す方法はないのか?」


「いくつかはあります。が、特殊効果が発動すると、消すのは厳しいので、発動する前に消さないといけないんですよ。まあ、今のギルドレベルだと買えないんですよね。ドリーでギルドレベルを上げないといけないので。だから、橘さんのギルドレベル的にもまだ持ってないでしょうね」


「いくつかあると仰っていましたが、他のをご教授頂いてもよろしいでしょうか?」


「僕たちのギルドガーディアンのフェアリーが持つ固有スキルの『虚無の風』です。『虚無の風』はフェアリーのみが使用できるオリジナルのスキルです。まあまだ覚えてませんが、いずれ覚えてもらうつもりでいますよ」


 そういうと、ルナさんは笑顔で返事をしてくれた。


「それは頼もしいですね! ありがとうございますっ!」


 トゥビーさんの『ボタニカル・キャプチャー』がいい感じに刺さっており、戦況はいい感じだ。あのスキルチートすぎる!



「おらぁぁぁ!!! 『燼滅紅牙』!!!」

「『幻影斬』!」


「きゃぁぁぁぁぁぁっっ!!」


 リンリンさんの叫び声とともに、粒子となって消え去った。

 ついに、一人を倒すことができた! あと一人を倒せば、橘さんはフィールドに縛られることになる。もう少しで、僕たちの出番がくる。新手が来る前に、回復アイテムを一番ダメージを受けていたザーハックさんに使用した。


 そして、相手フィールドに一人の男が姿を現した。


「う、嘘でしょ……? 最後に出てくると思っていたのに……」


「あれは! インチキメガネ! トワさん、もう出ていいか?」


「いや、少し様子を見ましょう。僕たちが出て司令塔に戻られたらたまったもんじゃないので。もう一人キルができる状況になればいいのですが……」


「分かった。みんなを信じよう」


 そう、フィールドを悠々と歩いていたのは橘さんだった。

 橘さんはメガネをクイっと上げ言った。


「全く。トワ君には驚かされましたね。ギルドキャノンを相殺してくるとは。こちらもいい勉強になりましたし。では、第二ラウンドを始めましょうか」

本日から投稿開始です♪

新作も来週辺りに投稿しますので、良かったら読んでください(^^)

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