第87話 永遠の絆 vs bystander
橘のギルドメンバー
ギルドマスター
橘翔 (パラディン)
サブマス
???(ウォリアー)
クルト(ランサー)男性
メンバー
カルリナ(ランサー)女性
アルバート(メイジ)男性
リンリン(メイジ)女性
ショーマ(ビショップ)男性
今まで戦ってきたフィールドだが、何故だか違って見える。
決勝戦なだけあって、観客席にたくさんの人々が集まっている。
先陣を切るのは、ヒロさん、ザーハックさん、リーフィスさん、グーファーさん、トゥビーさんの五名。
フィールドには橘さんの姿はない。予想通りだ。
「橘さんのギルドは七人か」
僕の独り言にジークさんは不思議そうに聞いてきた。
「なんで、七人って分かるんだ?」
僕が説明しようとすると、ハニポンが割り込んできて、モニターを指差し言った。
「この緑色の円形と赤色の円形のやつあるじゃん? 緑色があんたたちのギルドの人数を指してんの。
んん、でぇ、赤色が相手のギルドの人数を指してるってわけぇ。キルされていく度に、色が暗くなるんだよねぇ。それで残りの人数が分かるってわけよぉ!」
「なるほど。それで、人数を把握していたのか」
「ハニポン、説明ありがとう。ハニポンの言った通りですね。これを見て僕は相手の人数を把握していたんですよ」
「なら、作戦を決行するには二人を倒せばいいのか。ーー任せたよ、みんな!」
そして、始まりのコングがスタジアム全体に鳴り響く。優勝を決める戦いが始まったのだ。
相手は、ウィザード二人に、ランサー二人、そしてビショップが一人。守護獣はやはり、ゴーレム型だ。
クルトさんの一声で、守護獣の周りを固める。
「マスターが出るまではこの私が必ず、ギルドガーディアンを守り抜く! さぁ! カルリナ! アルバート! リンリン! ショーマ! 存分に暴れてこい!!!」
「「「「あぁ!!!」」」」
二つの勢力の戦いは激しさを増すばかり。僕は、司令塔でサポートをし続けた。
ザーハックさんが、クルトさんに攻撃を仕掛けようとするが、メイジのリンリンさんが魔法を撃って近づけないようにしている。
「遠距離攻撃をどうにかしないとなぁ。おい! 坊主! あの遠距離をどうにかしてくれ!」
「了解です!」
ザーハックさんの声に僕は応えるため、『ギルドアイスキャノン』をリンリンさんに向かって放った。
「いやーーーーーっ!!!」
甲高い悲鳴を上げるリンリンさん。砕けた氷がその場に散らばる。僕は、みんなにこう伝えた。
「クルトさんとゴーレムは一旦無視して、リンリンさんを狙ってください。トゥビーさんは邪魔が入らないように対処して下さい!」
「トワ君オーケーだよ!」
「了解です!」
ヒロさんとトゥビーさんが返事をしてくれた。グーファーさんもザーハックさんは、返事はなかったが動いてくれている。
「安らぎを与える植物よ、木々の力と交ざりて、対象を捕捉せよ!『ボタニカル・キャプチャー』! はぁぁぁっ!!!」
トゥビーさんは、そのスキルでリンリンさんの周りの敵を薙ぎ払った。
拘束するだけでもかなり強力だと思ってたのに、そんな使い方も出来るのか……。
僕は、『ギルドアクアキャノン』の準備をした。
理由は、あの樹木を燃やそうと、『ギルドフレアキャノン』を撃ってきそうと踏んだからだ。
数分経つと、睨んだ通り、相手のギルドキャノンの大砲が出現し、トゥビーさんに狙いを定めた。
上手く行くかは分からないけど、ここは僕の腕の見せ所だ。トゥビーさんの邪魔はさせない!
ギルドキャノンが空中でぶつかるように計算して、標準を合わせる。
相手の『ギルドフレアキャノン』が放たれた。
「いっけーーーーっ!!!」
それに合わせて僕も、『ギルドアクアキャノン』を放つ。
二つの属性エネルギーは空中でぶつかり合い、大爆発を起こした。
僕たちは先に、氷属性のギルドキャノンを使用していたので、二つの属性が交わり合い、一つの特殊状態を生み出した。
水属性と氷属性の属性コンボで【氷獄状態】となる。
『氷獄状態』は、相手の一部を除くパッシブスキルを無効にする効果と、被ダメージを20%上昇させる二つの効果がある。
「よし! 成功だ!」
「流石はトワ様ですね! お見事です!」
「何が起こったんだ? トワさんが何かしたのか?」
僕はふーっと一息入れ、ジークさんの問いに答えた。
「相手のギルドキャノンに合わせて、こちらもギルドキャノンを撃って相殺させたんですよ」
「ギルドキャノンってそんな事もできるんだな。てか、相殺しあえば、怖くないんじゃないか?」
「確かに相殺すれば、ダメージは受けませんが、逆にこちらも与える事もできません。打てる回数も決まってますし。
それに、相殺したからといって無効にしている訳ではないので、属性コンボが決まると、特殊効果が発動してしまうんですよね」
「なるほど。奥が深いな。その属性コンボを消す方法はないのか?」
「いくつかはあります。が、特殊効果が発動すると、消すのは厳しいので、発動する前に消さないといけないんですよ。まあ、今のギルドレベルだと買えないんですよね。ドリーでギルドレベルを上げないといけないので。だから、橘さんのギルドレベル的にもまだ持ってないでしょうね」
「いくつかあると仰っていましたが、他のをご教授頂いてもよろしいでしょうか?」
「僕たちのギルドガーディアンのフェアリーが持つ固有スキルの『虚無の風』です。『虚無の風』はフェアリーのみが使用できるオリジナルのスキルです。まあまだ覚えてませんが、いずれ覚えてもらうつもりでいますよ」
そういうと、ルナさんは笑顔で返事をしてくれた。
「それは頼もしいですね! ありがとうございますっ!」
トゥビーさんの『ボタニカル・キャプチャー』がいい感じに刺さっており、戦況はいい感じだ。あのスキルチートすぎる!
「おらぁぁぁ!!! 『燼滅紅牙』!!!」
「『幻影斬』!」
「きゃぁぁぁぁぁぁっっ!!」
リンリンさんの叫び声とともに、粒子となって消え去った。
ついに、一人を倒すことができた! あと一人を倒せば、橘さんはフィールドに縛られることになる。もう少しで、僕たちの出番がくる。新手が来る前に、回復アイテムを一番ダメージを受けていたザーハックさんに使用した。
そして、相手フィールドに一人の男が姿を現した。
「う、嘘でしょ……? 最後に出てくると思っていたのに……」
「あれは! インチキメガネ! トワさん、もう出ていいか?」
「いや、少し様子を見ましょう。僕たちが出て司令塔に戻られたらたまったもんじゃないので。もう一人キルができる状況になればいいのですが……」
「分かった。みんなを信じよう」
そう、フィールドを悠々と歩いていたのは橘さんだった。
橘さんはメガネをクイっと上げ言った。
「全く。トワ君には驚かされましたね。ギルドキャノンを相殺してくるとは。こちらもいい勉強になりましたし。では、第二ラウンドを始めましょうか」
本日から投稿開始です♪
新作も来週辺りに投稿しますので、良かったら読んでください(^^)




