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追憶の電脳世界〜エタニティ・ドリーム・ワールド〜  作者: 夢達磨
第三章 ギルド結闘編

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第56話 ギルドハウスと貿易機能


 次の日。


 ギルドハウスを見学しに行く僕たちは、ギルド会館に集合していた。


 メルさんが、まだ空いているギルドハウスのリストアップをしてくれていたので、みんなで話し合い三箇所に絞った。

 

 一つ目は、ウガルンダの南側にある、【アーティダル海岸】の落ち着いた感じの家。


 そこのメリットは、すぐ近くにウガルンダがあるので、利便性が高く、釣りもできる。


 夏になると人が集まりやすく、出店の収入も十分見込める。

 

 そして何より安く購入できる。

 

 デメリットは、ギルドハウスの近くの海から魔物が出てくるらしい。


 近くにもギルドハウスがあるので、他のギルドと鉢合わせる可能性もある。

 出店のライバルがいる可能性があることなどがあげられる。

 

 他の候補は、ルルード大森林の近くとなる。


 一つは、ウガルンダからそこまで離れていない、ラタン村とアウラレードの近くのギルドハウス。


 二つ目は、ここから大きく離れ、アーティダル王国とルルード王国の近くのギルドハウスとなる。


 個人的には、ジークさんやリーフィスさんの事を思えば、後者がいいかなと思っている。


 王国の近くなので、足りない素材などを買い足すこともできる。

 

 ギルド会館を見学するため、一つ目のアーティダル海岸のギルドハウスに向かった。



「んーーー! 気持ちいい!」


 ヒロさんが背伸びをして気持ち良さそうにしている。


「ねぇ。ルナちゃん、リーフィスちゃん。海で遊ぼうよ!」


「遊ぶ時間ありますかね?」


 と、リーフィスさん。


「少しくらいならいいでしょ! トワ君いいでしょー?」


「別に構いませんが、後で疲れたぁ、歩きたくなーい! とか言わないで下さいね」


「そんなこと言わないよ! 私をいくつだと思ってるの!」


「そうですか。なら、ごゆっくりどうぞ」


 そう言うと、女性の三人は、裸足になり海でパシャパシャと遊び始めた。


 キャッ、キャっという声が聞こえる。僕以外の男性組はボーッと、女性陣を見ている。

 

 僕は何をしているかというと、『オークション機能』で、どんな物が多く出品されているかをチェックしている。


 今、何が多く購入されているか、今の人気のトレンド分析の為でもある。


 今は、レア度の高い装備品が多く出回っているようだ。どれもいい値段だ。

 自分の職業に合わない武器や防具はすぐに売られるからね。

 


 プレイヤーも多くいて、元々現住人も利用する人はいたみたいだし。


 まだ、新しくログインしてくるプレイヤーも多いらしいから、利用する人がもっと増えていくだろう。


 バズらせることができたら、大儲け間違いない。色々考えておいて損はない。


 ゲームパッドを見ていると、ヒロさんが話しかけてきた。


「おまたせ! トワ君何見てるの?」


「もういいのですか? 僕は、『オークション機能』でどんな物が出品されているから見てました。交易の勉強しておこうと思いまして」


「なるほどぉ。孤高のジーニアス様はこうした事も見ているんだね。勉強になります」


「その名は捨てました。それに、僕が名乗った訳でもないし、認めた覚えもありませんので非公認です!」


 ヒロさんは、あははは〜っと笑う。


「じゃあ、次、行きましょうか」


「はーーい!」


 

 二つ目は、ラタン村の近くのギルドハウスを見に来ていた。


 向かっている途中、少しラタン村に寄り挨拶をしてきた。みんな変わらず元気そうで良かった。


 ここは、人通りが悪く、店開きした時にあんまり、商売するのに向いてないと思った。


 まあ、土地を買えば、色々改善の余地はあると思うけども。


 そして最後のギルドハウスに向かおうとした時、ヒロさんが思った通りの言葉を発する。


「疲れたよぉぉ。まだ歩くのー? もう歩きたくないよぉー」


「だから言ったのに。では、アウラレードに行って休憩にしましょうか。すぐ近くなのでもう少し頑張って下さい」


「うぅ。はぁい」

 

 アウラレードに着き、一時間ほどの小休憩を取ったあと、三つ目のギルドハウスへと向かった。


 そこは、ルルード大森林の頂上の近くで、エルフの里も近い。


 下れば、ルルード王国へ、東に向かえば、アーティダル王国へ、東南に行けば、アウラレードへ行ける。

 

 少し北側に行けば釣り場もある。


 なんて、なんて、素晴らしい場所なんだ!


 ギルドハウスは、ログハウスの造りで、大きさもみんなで住むのにも丁度いい。

 

 昔、強化合宿などで行ったコテージを思いだす。外見もとても綺麗だ。

 この場所も自然豊かで木の実もある。


 メンバーが増えれば、土地を購入して増築したりすればいいだけだし。


 こんな、条件が揃いすぎているギルドハウスが残っていたなんて奇跡だ!


 こんなのここで決まりだろう! みんなの反応もいい感じだ。意を決して僕はみんなに声をかける。


「では、三箇所見て回りましたが、皆さんどこが良かったか、まずは多数決を取りましょう。最初に見たギルドハウスが良かったと思う人ー?」




 全員一致でここのギルドハウスで決定した。何故こんないい所なのに住んでいないんだろう。まあ、ラッキーだったと思っておこう。


 僕は、ゲームパッドを操作して、購入手続きを取る。

 すると、何故みんながここに住まない理由、いや、住めない理由が分かった。


 なんと、ここのギルドハウスの金額がとても高額だったのだ。


「金額は……っと、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、……二千万ドリー? こんなの買えるわけがないだろう。諦めないといけないのか。くそぉぉ」


「二千万ドリーはさすがに私も持ってないなー。せっかくいい所だったのに残念」


「お金なら、私がお父様に投資してもらうようにお伝えしましょうか? 

 いつも、お役に立てない私ですが、それくらないならお役に立てそうです」


 ヒロさんの言葉にリーフィスさんは答えた。悪い男に騙されそうで、リーフィスさんの将来が心配になる。


「お金なら、俺たちの国からも出すよ。父上たちも出してくれるだろう」


 と、簡単に言うジークさん。やはり、王族は違うな。

 

 でも、今を逃したらもう買えないと思うし。でも、出してもらうのは悪いし……。

 僕は考える。そして一つの案を思いついた。


「あ、じゃあこうしましょう! お二人の国から一千万ドリーずつお借りして、交易などで利益を出して、後から、お二人の国にお返しする。で、どうでしょうか?」


「私はそれでいいと思うなぁ」


 僕の提案にヒロさんは頷いてくれた。ジークさんたちは、別にいいのにな、と呟く。


「俺は、坊主の提案でいいと思うぞ。

 借金をして、みんなで頑張って働いて、返済するのもギルドの楽しみなんだろ?」


「そうなんですよ! さすが、ザーハックさん! 理解が早いです! それに、お金を出してもらって住むのはやはり違うと思いますし」


「なるほど、ギルド活動ってのは奥が深いんですねぇー」


 僕の言葉にグーファーさんが反応した。二つの国に借金をして、後から返していくことに決まり、トロン王とアルダー王に、事情を説明し、ドリーを借りることが出来た。


 返さなくていいとは言われたが、必ずお返ししますと伝えた。


 そして、先程のギルドハウスに戻ってきた!


 いよいよ、ギルドハウスを購入することができる! そう思うと、ワクワクが止まらない。


 ゲームパッドで操作を開始し、購入手続きの画面までいき、選択をすると、次の文字が浮かび上がった。


《本当にこのギルドハウスを購入しますか?》


  《購入する》    《やっぱり辞める》


「では、購入します!」


 浮かび上がった文字の《購入する》を押す。すると、ギルドハウスから光が溢れだす。


 そして、そのギルドハウスに看板が現れる。文字を読むと、購入ギルド、『永遠の絆』、ギルドマスター『トワ』と書かれていた。

 

 ついに、僕たちのギルドハウスが! 嬉しさのあまりみんなとハイタッチを交わした。



 すると、手に持っていた、ゲームパッドが反応した。 


 次々と他の人のゲームパッドも反応を始めた。


 メールの内容は、初めてギルドハウスを購入した事により、新しい機能の、『ジャンプ』が解放された。


 『ジャンプ』は、RPGでよくある、『フレンドジャンプ』でフレジャンとかよく言うあれだ。


 ギルドメンバーはギルドハウスに、戦闘中以外はどこからでも『ジャンプ』ができるらしい。


 とても便利な機能だ。これでいつでも集まれる。まあ、これからはここに住むんだけども。

 

 中もとても綺麗で、高級な木造住宅のようだ。中の作りも僕好みだ。

 今は、家具がないのでこれから揃えていきたい。

 

 もう暗くなるので、アーティダル王国の宿屋に一泊する事になった。

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