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追憶の電脳世界〜エタニティ・ドリーム・ワールド〜  作者: 夢達磨
第四章 光の巫女・始動編

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第105話 エタドリ最強の男


 僕はホークロードさんが、道鷹さん本人だと信じてその男に話しかける。


「あのー、突然すみません。トワです。道鷹さんで合っていますか?」


 その男はニコッと微笑み言った。


「あぁ! 合っているよ。トワ君、わざわざ遠くから来てもらって悪かったね」


 良かった、合っていた。道鷹さんは力強い言い方をしているが、どこか温かさがある。


「いえ、僕も前に進みたかったので。そういえば、道鷹さん……あ、ホークロードさん。僕たちに用って?」

 

 僕はずっと道鷹さんって呼んでいたから、ホークロードって呼ぶのは違和感を感じるな。

 

 道鷹さんは笑いながらーー

 

「ハッハッハ。別に道鷹でも構わないよ。この世界では初めましてだな! あ、そうそう。わざわざ来てもらったのは、ドミニデスの件でお礼とお詫びをしたくってね」


「僕は大した事してません。橘さんやヒロさんを始め、アーティダル大陸のみんなが力を貸してくれたおかげです。僕の力では何もやり遂げられなかったと思います」


 道鷹さんは「そんなことはない」と、首を横に一振りして、話を続ける。


「まずは、アーティダル王国の奪還、ドミニデスの暴走を止めてくれてありがとう。

 君は気づいてはいないだろうけど、トワ君。君だからみんなを動かせたんだ。

 君のエタドリの知識でクエストや対抗戦で片鱗を見せ、ヒロや翔に興味を持たせたんだ」


「いやいや、ヒロさんはたまたま会っただけですし……。まあヒロさんがいたから、橘さんに会えたってのもありますが。でもそれってヒロさんの力なのでは?」


「俺が思うに、トワ君だからヒロは会いに来たと思うよ。翔は君の力を信じたから協力したんだ。   

 アーティダルの姫様も君たちだから助けてほしいと頼んだのではないのか?

 普通は敵であるプレイヤーの君たちに助けを求めないだろう?」


 僕たちを信じてくれたから、あの時ルナさんは助けを求めたんだと思う。でも一番はヒロさんの存在だと僕は思っている。だから僕の力ではない。


「そうですね。まあそういうことにしておきます。ありがとうございます」


「だから俺はトワ君には自信を持って欲しいと思っているんだ。ーーんで、トワ君の背中に隠れて何をしている。バレバレだぞ、ヒロ」


 僕の背後に隠れていたヒロさんを指摘すると、ヒロさんはモジモジしながら姿を見せた。


「もぉ! 絶対ステータス見たでしょ! ーー鷹君久しぶりー!」


 そう言いながら道鷹さんに抱きつくヒロさん。道鷹さんは愛犬を可愛がるように頭を撫でる。


 僕はいったい何を見せられているんだ。


「久しぶりだなヒロ。ヒロは、トワ君だから一緒にいるんだろ?」


「うん! 私はずっとトワ君が来るのを待ってたんだよ。トワ君とだから一緒にギルドを作りたいって思ったんだもん!」


「だってよ。一応俺もギルドにも誘ったし、いつか伝説の理想郷を復活させたいと思っている。だが、ヒロは君を選んだ。これが答えだろう。だから自分を何もしてないとか言うな」


 ヒロさん……そんな気持ちで僕に会いに来てくれてたんだ。なんだか嬉しいな。道鷹さんのギルドも断ってまで……。自分の中ではネガティブではなくて、謙虚さのつもりはないんだけど、少し考え方を改めないといけないなぁ。


「ヒロさんも道鷹さんもありがとうございました。少し自分に自信を持つことにしますね」


「それがいいよ。じゃないとトワ君に着いてきてくれるギルドの人たちに失礼だよ」


「はい。気をつけますね」


「ふっふーん! トワ君。次は鷹君のギルドに勝とうね!」


「そうですね。本戦でぶつかることがありましたらよろしくお願いしますね」


 僕たちの言葉に道鷹さんは疑問を抱いたような顔を浮かべながら言った。


「いや? そんなことはないぞ? 俺たちのギルドは君たちのギルドに敗北している。トーナメントの第一試合で戦ったと聞いたが?」


 その言葉を聞いた僕たちはポカーンとして固まった。

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