旦那ちゃんと嫁ちゃんのお戯れ
なんか書いてみた~。
※これは嫁ちゃんの「鬼〇の刃」全巻読破記念によるお戯れである。
「俺は御釜大五郎だっ!」
旦那ちゃんは高らかに宣言する。
「アタイは芽衣子」
旦那ちゃんと嫁ちゃんはこの文の中で、あのコスプレをキメめている。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お互いを見る。
「・・・無理無理っ!」
首を高速で振り続ける2人。
そして仲間たち・・・。
「あがっ!どりゃっ!セイッっ!」
「・・・擬音」
旦那ちゃんは遠い目をする。
「ハシビロコウっ!」
「もはや・・・人間ではない」
嫁ちゃんは空を見あげた。
「・・・はぁ(溜息)、我等はんぺん隊っ!鬼有覇輪破羅眼ン斗魔斬を倒すっ!せーの決めっ!」
みんなは思い思いのポーズをとる。
「恥ずいな」
と、旦那ちゃん。
「しっかりしなさい。書いた以上はやり遂げなさいっ」
と、嫁ちゃん。
「はーい」
「ワシを倒すだと!あれもこれも出来ない、仕事も出来ないお前らが、虫けらの分際で、このワシを・・・誰のおかげで・・・」
魔斬は早速そのパワーワードで心を折りに来る。
「おっと、俺たちもいるぜっ!」
「仕事柱のみなさんっ!」
旦那ちゃん・・・いや、大五郎は叫ぶ。
「殉死っ!」
魔斬の息もつかせぬ無理難題の無茶ぶりに柱たちは倒れる。
「ソッコーか、仕事柱さ~んっ!」
「仕事に生き、仕事に・・・ひと・・・柱さん。私たちはあなたたちの分まで戦いますっ!」
はんぺん隊は魔斬と対峙する。
「ふふふっ。どのようにして心を折ってやろうか。言葉か?それとも理不尽大王か?それとも親の顔が見てみたいとでも言うてみようか?」
「親は関係ないでしょうがーっ!」
あがっ!どりゃっ!セイッっ!が必殺の「開き直り辞表一閃」を稲妻の如く投げつける。
「なんと、なんと、効かぬ。効かぬわ。人材はいくらでもおるわ・・・貴様っ!そうだお前だ。お前の仕事はなんだ?そんなやり方では夜が明けてしまう・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ハシビロコウは鳥だ。
鳥なので、効かない。
ケモノの呼吸だ。
「おのれっ!おのれっ!」
魔斬は最終形態ワガママ赤ちゃんと化し、すべての攻撃を無効化する。
「あなたのやり方は間違っている」
「キコエナイ、キコエナイ!」
「みんなの苦しみに耳を傾けろっ!」
「シラナイ、シラナイ!」
「最低っ!」
嫁ちゃんは爪をたてる。
「改心術っ!鋼の斬り裂きっ!」
ざくり物理攻撃で爪で引っ掻く。
「うぎゃああっ!」
「のうのうとそこが安全と思っていたか!小さな者たちが反逆しないと思ったか!」
「チガウ、チガウ、ワレハ・・・ワレノ、オモイモワカッテクレ」
「だったら、こっちの傷みを感じろ。気づけ。己を知ろっ!」
「ワシ、ワルクナイ、ワルクナイ」
「労基に行くぞっ!」
「ソレダケハ、ソレダケハ・・・ヤメロ~!」
魔斬は大五郎を飲み込む。
「ドウダ、ワレニナレ、ワレニナルノダ」
「心の声が分からない者は、他者に対する労りのない者は、自分を顧みない者は・・・結局、我に返った時、悲しむんだぞっ!希望の呼吸っ!秘奥義腹切りっ!」
大五郎は日輪倫刀を一閃する。
「ぐぎゃあああああっ!」
魔斬の断末魔の叫びとともに夜明けがきた。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
「旦那ちゃん」
「ん?」
「おはよう」
「ああ、おはよう・・・って、夢オチか・・・」
「旦那ちゃん、パンツ履いてないよ」
「ああ、ついでにオチもついてる」
ちゃん、ちゃん。
オチはいつも通り~。