卍 RAD・野田の優生思想はいけないの? 卍
RADWIMPS・野田洋次郎のツイートが一部波紋を呼んでるそうだけど。
こういう「過激とおぼしき」意見を開陳すると反論が寄せられるものの、多くは感情論のようである。
最近は「そういうことは言っちゃいけないんだよ!」という議論にもならない意見による「封じ込め」がしばしば見受けられる。野党の審議拒否と同じくそれではぜんぜん前に進まない。
そもそも疑問だが「優生思想」ってダメか?
それで多少煩わしい思いするのは、たぶん当事者と配偶者だけでしょう。
我々にとってはむしろ福音となる可能性が(ちょっとだけ)ある。
そんなのはナチだ!子供ができない家庭だってあるのに!とか言う前にちょっと考えてみましょう。
仮に「あなたは天才なので精子(卵子)を一千万円で提供してもらえませんか?」と申し出られたら、1/3くらいは応じるんじゃないの?
それに似たことを(すでに試みてそうな)金持ちの民間人じゃなく、政府主導でやるってだけの話です。
まあ野田氏の意見の軽薄なところは、結婚させれば良いって問題じゃないところですが。せっかく天才を掛け合わせてもそれを親の子育て次第に任せては、あまりにもテキトーですやろ。
エリートを養成するためなら、生まれた子供は公的機関がずっと面倒見ないとね。
このあたりでみんなの大好きな「人道的」問題が出てきますがしかし。
真の問題は、そんなエリート養成プラットホームなんて漫画かラノベにしか存在しないってことでしょう。
なんせ天才が出現しづらいお国柄である。最高学府に預けてもちゃんと育成できるとは思えない。独居房並みに厳しい高校とかで虐待されるイメージはあるけど、社会の上のほうが軒並み凡愚と化してる我が国で、天才の一個小隊を教育できますかね?
そしてそんな優性プログラムを実際やってそうな国……ロシア、中国、北朝鮮にも、そんな人工エリートが出現した形跡はないのですよね(映画だとよくあるけど)……やってたとしても、せいぜいオリンピックの金メダルがちょっと増えたくらい?
そんな優性種はたとえ上手く育成できたとしても、社会に出て差別虐待されるのがせいぜいでしょう。ハインライン先生の『メトセラの子ら』あるいは『地球へ……』に描かれたとおり。
さあこのくらい書いてやっと議論ができるんじゃない?