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F/A フリーダム/アドベンチャー  作者: 流都
第三話 ここから飛び出そう!!
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14th ACTION PLANET ESCAPE (傭兵隊出撃!)

 宇宙港が攻撃を受けた時、その攻撃が飛来してきた方向は施設への着弾点から割り出しがされていた。

 その地点に向かって、今ステップの町からハンターの一団が武装をして走っていた。

 二十人の傭兵達は五台の戦闘用RBバイクに様々な装備を積み込み、それを中心に陣形を組み、バイクに乗っていないメンバーはバイクの後ろに付けられている持ち手に手をかけ、RSボードで走っていた。


現場(フィール)調査者(ドワーカー)からメンバーに連絡、(ガン)剣士(ブレーダー)エトからターゲットの位置を受信、全員のインカムにデータを送る」


 宇宙港のエトが送った座標データを受け取った通信担当の傭兵が連絡をすると、周囲の地図を映していた全員のインカム・メットのバイザー部に情報が追加された。


「相手は小型の戦闘艦が一隻。対機械(マシン)戦闘者(バスター)がいてほしかったですね元締め」


 Bバイクの後部シートに座りながら、送られてきたデータをパソコンで整理しているフィールドワーカーが運転をしているレインに報告と控えめな要求を言うと、レインもそうだなとその意見に賛成し、でもと言いながらシッポをむずむずと動かした。


「今ステップに在籍しているマシンバスターは冒険者、傭兵問わず全員遺跡に潜ってるしな。朝の早い時間帯にこれだけ人数そろえられただけでも良しとしておこう」


 ハンターは元々町の外にある遺跡や人類未踏地域がメインの活動の場であるので、町にいつも人間がいる訳ではない。

 ステップの町にも常時在籍しているメンバーが七十人はいるが、その大半がいつも町から出て仕事をしている。この緊急事態に二十人そろっただけでも奇跡なのだ。


「レインから全員に、敵性戦闘艦の攻略の打ち合わせだ。まず俺と他のバイクに乗っている機動(モビル)戦闘者(バトラー)魔法使い(マジックユーザー)壊し屋(クラッシャー)スタイルの奴で戦闘艦に遠距離から一斉攻撃を仕掛ける。攻撃終了後に拠点強襲人(アサルトバスター)とCAランナー、それとクラッシャーで突撃、相手の防衛隊と交戦してくれ。モビルバトラー、マジックユーザーはそれぞれ相手に合わせて行動、攻略の最低目標は相手の撤退、出来たら撃破だ。何か意見は?」


 インカムを通して全員と簡単なミーティングを行い、最後に意見を求めるレイン。

 少し間を置いたが特に異議が出てこなかったため、OKと声を出すと全員に速度を落として静かに行動する様に指示を出した。

 岩山の陰の窪みを上手く利用して戦闘艦は隠す様に着陸されていた。

 この状態でレーダーと光学処理によるステルスを展開していて船体を上手く隠していたが、エトのレーザー攻撃を受けた時にシステムが一時的に止まってしまい、今はその姿を表に現していた。

 その戦闘艦が見える所、いくらか距離を取った場所を傭兵達が陣取ると、モビルバトラーはBバイクに装備しているミサイルを展開、その他のメンバーもそれぞれの武器を装備、マジックユーザーとクラッシャーはバイクの後ろに立って武器を構えた。


 宇宙港に向かってなおもミサイルや砲弾で攻撃をしている戦闘艦に全員の照準があわされた事を確認すると、レインは一呼吸置いてから左腕を頭の上に上げ、勢いよく下に振り下ろした。

 それを合図にそれぞれの傭兵達は一斉に攻撃を開始、バイクのミサイルとクラッシャーが撃ち出したロケット砲、そして二人のマジックユーザーはそれぞれ雷と爆裂の魔法を解放、それぞれの攻撃が戦闘艦の一角を直撃した。


「敵性艦の上部に全攻撃命中を確認」

「よし、続いてアサルトバスター、CAランナー、クラッシャー、艦に向かって突撃だ」

『了解』


 レインの号令にそれぞれのスタイルの傭兵が返事をすると、バイクの後ろに待機していたアサルトバスターとCAランナー、そして装備を持ち替えたクラッシャーはボードに乗って戦闘艦に向かって突撃を開始。

 襲撃を受けた方向に船の守備隊であるメタルパーソン達が集まって来たのを確認すると、アサルトバスターとCAランナーは重機関銃で隊員を攻撃し、クラッシャーはハンドランチャーで船に追撃を仕掛けた。


 遠距離からの攻撃をうけた守備隊は慌てて反撃を開始するが、集中陣形を取った所を狙ってクラッシャーが放った手榴弾とハンドランチャーの同時攻撃に吹き飛ばされた。

 難を逃れたメタルパーソン達は重機関銃やマグナムで反撃を行うがCAランナーが部隊の前に出てくると、手にしている盾とアーマーの装甲を利用してその攻撃を受け止めた。

 そのままCAランナーが盾となりながら敵艦との距離を詰めると、近接戦闘用の刀や槍を手に持ったアサルトバスターが彼らと位置を入れ替え、高速でメタルパーソン達の陣形の中に斬り込みを開始、

 有利な状況を保ったまま襲撃を続けて行く部下たちの姿を見ながら、レインはとがった耳をくるくると忙しなく動かしながら自分のバイクの同乗者であるフィールドワーカーと共に周囲の警戒を行っていた。

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