第2話
「ぅあ・・・」
耳たぶを軽く咥えられ、あたしは思わず声を漏らした。
そんなあたしの様子をみて、優斗はこれはOKのサインと思ったらしかった。
どんどん調子に乗ってくる。
あたしの背中に片手を回し、反対の手は丸見えになっているフトモモの上に滑らせる。
いや、違うから!今のは、感じたとかじゃないから!!感じたとすればむしろ嫌悪感の方だから!
そう思ったけど、今まで男とつきあった経験ゼロのあたしは、完全に固まってしまい、思うように口が動かない。
「や・・・あ・・・」
やめて、って言いたいのに!
や、とか、あ、とかしか出てこないのか、あたしのこの口―――!!
そしてとうとう、そのあたしの役にたたない口にもピンチがやってきた。
優斗が真剣なまなざしであたしをみつめた。
「キス、していい?」
あたしはぶんぶんと首を横に振った。
優斗のことは嫌いじゃないけど、いきなり男としてなんか見れない。
それにキスだってこの年までせずにきたんだから、どうせならもっと違う感じでしたかったよー!大好きなひとと、とか。
あれ、あたし今過去形になってない!?キスしないよ、しない!
絶対やだ!
涙目になってるあたしの様子にも気付かず、優斗はどんどん顔を近づけてくる。
していいって聞いたのは形だけ?拒否権なしですかーー!?
あたしはぎゅっと唇をかみしめて目を閉じた。
その時、
ビリビリビリビリ!!!!
と、あたしは自分の手に電気のようなものが走るのを感じた。
(な、なに今の!?)
あたしはびっくりしたけど、あまりに緊張しすぎて、手が痺れたのかと思った。
だいいち、今はそれどころじゃない!優斗の唇が・・・・・って。
・・・・あれ?
距離と速度的に、もう到達していなきゃいけないはずの優斗の唇が、まったくこない。
間違っても期待してたわけじゃないけど。あれ、もしかしてあたしの唇、感覚なくなってるとか?
あたしはおそるおそる目を開けた。




