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廃都の子  作者: 二兎
3/8

第2話




「ぅあ・・・」





耳たぶを軽く咥えられ、あたしは思わず声を漏らした。

そんなあたしの様子をみて、優斗はこれはOKのサインと思ったらしかった。




どんどん調子に乗ってくる。


あたしの背中に片手を回し、反対の手は丸見えになっているフトモモの上に滑らせる。



いや、違うから!今のは、感じたとかじゃないから!!感じたとすればむしろ嫌悪感の方だから!



そう思ったけど、今まで男とつきあった経験ゼロのあたしは、完全に固まってしまい、思うように口が動かない。


「や・・・あ・・・」


やめて、って言いたいのに!

や、とか、あ、とかしか出てこないのか、あたしのこの口―――!!



そしてとうとう、そのあたしの役にたたない口にもピンチがやってきた。



優斗が真剣なまなざしであたしをみつめた。


「キス、していい?」


あたしはぶんぶんと首を横に振った。


優斗のことは嫌いじゃないけど、いきなり男としてなんか見れない。

それにキスだってこの年までせずにきたんだから、どうせならもっと違う感じでしたかったよー!大好きなひとと、とか。


あれ、あたし今過去形になってない!?キスしないよ、しない!

絶対やだ!


涙目になってるあたしの様子にも気付かず、優斗はどんどん顔を近づけてくる。

していいって聞いたのは形だけ?拒否権なしですかーー!?



あたしはぎゅっと唇をかみしめて目を閉じた。



その時、



ビリビリビリビリ!!!!




と、あたしは自分の手に電気のようなものが走るのを感じた。



(な、なに今の!?)




あたしはびっくりしたけど、あまりに緊張しすぎて、手が痺れたのかと思った。


だいいち、今はそれどころじゃない!優斗の唇が・・・・・って。




・・・・あれ?


距離と速度的に、もう到達していなきゃいけないはずの優斗の唇が、まったくこない。

間違っても期待してたわけじゃないけど。あれ、もしかしてあたしの唇、感覚なくなってるとか?



あたしはおそるおそる目を開けた。


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