第1話
その告白は突然だった。しかし、その直後、さらに驚くべき事態があたしを襲った。
高3の夏休みも終わりかけのその日、あたしは幼馴染の優斗の部屋で一緒に塾の宿題をしていた。
中高一貫の女子高に通うあたし、羽生ういと、都立高校に通う優斗は、中学から別の学校に通っているとはいえ、あたしが幼稚園のとき、両親とともに青森から東京に引っ越して来てから家がお隣どおしで、かれこれ15年近い付き合いだ。
だから、そんな風に告白されるとは夢にも思っていなかったのだが。
「聞いてんのか、うい?」
あたしが驚きのあまり固まっていると、優斗はよく日焼けした顔を不機嫌そうに膨れさせた。
「あ、あ、うん。聞いてる。」
「・・なんだよ、そんな顔しやがって。別に、いますぐどうこうとかじゃないんだ。俺ら、受験生だし。晴れて大学合格してからでいいからさ・・・。」
優斗はガラになく頬を赤く染めてうつむいた。
「う、うん・・」
とりあえず、そうは言ってみたものの、きまずーい空気が部屋中に充満していく。
あたしは、ヤケ酒をあおるように麦茶のグラスを一気にカラにし、テーブルの上に置いた。
ちらり。優斗の俯いた顔をそっと見る。
優斗はこの夏で引退したが、小学生の時からサッカー少年で、たしか中学ではキャプテンもやってたはず。
顔もまあ悪くはない。くりくりおめめのジャ○ーズ顔であたしの好みとは言い難いけど、女子にもそれなりに人気があるらしい。性格のよさは、幼馴染のあたしがよく知っている。
しかし、小1までおねしょしてたとか、中1の時おばちゃん(優斗のおかあさん)にベッドの下から大量のティッシュとエロ本を発見されて泣いたこととか、そういう系のイメージしかない優斗と異性としてつきあえるのか、あたし?
ふむ。
しかし、そうやって値ぶみするようにじっと見ていると、優斗が急に顔をあげた。
やば、目が合ってしまった・・・。
「見んなよ・・。」
優斗は切なそうな声でそう言うと、何を思ったか、急にあたしの腕をつかんだ。
ノースリーブからむき出しのあたしの二の腕に触れ、この目の前にいる青少年の理性は吹っ飛んでしまったらしい。
優斗はそのままあたしを床に押し倒すと、上に乗っかってきた。20キロくらい体重差のある優斗に馬乗りになられ、あたしはまったく身動きがとれなくなった。
こ、これは本格的にやばい。
「あんた今受験が終わってからでいいって・・・!」
恐怖でかすれるあたしの声。
しかし優斗は聞き入れようとしない。
「うるさい。俺はもう何年も前からういのことが好きだったんだ!今は女子校だけど、おまえ女子大じゃなくて共学の大学、しかも工学部に行こうとしてんだろ?」
「だからなによ?」
そうよ、あたしの志望は環境工学部、立派な志じゃないの。なにがいけないっての?
「工学部なんて、ヤローばっかりなんだぞ!?しかも6割、いや9割は童貞だ。そいつら全員、大学入ったら、童貞捨てるのに躍起になる!そんな中に女子校出身で免疫のないおまえが放り込まれるんだ。俺はいったいどーすればいい!?」
優斗はあたしの上に乗っかったまま語りだした。
いやいや、どーすればいいとか言われましても。それは今のこの状況に対するあたしの感想ですがな・・・
しかし優斗は体をくっつけたまま動こうとしない。むしろますます体を押し付けてくる。
あたしは必死に逃れようとするが、びくともしない。
優斗は足であたしの両膝を割った。
なんでこんな日にかぎってデニムのミニスカートなんかはいてんのあたしー!!??
固い生地のスカートは膝を割られることでめくれあがり、あたしの脚はかなりきわどいトコまであらわになった。
「すきなんだ。今のうちに、誰にも触られないうちに、おまえを俺のものにしたいんだ・・・」
優斗はそう言うとあたしの首筋に温かくしめった舌を這わせた。




