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第53話 ゴンザレス太郎の最後?

「ホホホッまるでゴミのようなステータス、どうやらそのスキルのおかげでそんな平然としてられるのかもしれませんがこれで終わりです」


そう告げたローブの男はゴンザレス太郎に手を向けて…


「スキル『スキル封印』発動!」


そう唱えられゴンザレス太郎はスキルの使用を封じられた。

町から離れた平原に居る魔物の集団の中で絶体絶命の2人。

世界最高のSランク冒険者が相手にもなら無いレベルの魔物50体に囲まれゴンザレス太郎はスキルを封じられたのだ。


「さて小僧、俺の娘に掛けた何かを今すぐ解け」


多分こいつが親玉なのだろう、明らかに一匹だけ見た目は人間だが魔力の量が違いすぎる。


「魔王様の命令が聞けないのか!」


横から魔物がゴンザレス太郎に手を出そうとしたが魔王によってその魔物は殴り飛ばされる。


「クズが、こいつを殺したら永遠に解けなかったらどう責任を取るつもりだ」


ゴンザレス太郎のスキルを封印したローブの男が吐き捨てるようにそう告げゴンザレス太郎の後ろに居たフーカを瞬間移動で自分の手元に連れてくる。


「おい小僧、姫様に掛けたその謎のスキルを解除しないとこの娘の首をへし折るぞ!」


ローブの男はフーカの首にその手をかけゴンザレス太郎に脅しをかける。

ゴンザレス太郎は歯を食い縛り…


「フーカを離せ!」


っと叫ぶと同時に横に居た馬のような魔物に攻撃を受けた。


「極小風魔法微風」


最弱の風魔法だが魔力が桁違いのため人の放つ中級の風魔法クラスの威力がありゴンザレス太郎は吹き飛ばされ地面に転がる。


「なんて弱い種族だ。あれだけで気を失ったぞ!?」


風魔法を使った魔物はあれだけでこれ程ダメージを負って倒れるとは思っていなかったので殺してしまったかと一瞬で冷や汗をかいた。

だが倒れたゴンザレス太郎の胸は上下しておりまだ息があるのを確認できて一安心していた。


「いやぁぁぁぁ!!!!タツヤ!タツヤー!!!」


フードの男に捕まってるフーカが泣き叫びながら暴れる。

フードの男はフーカに起こさせようとその手を離しフーカをゴンザレス太郎の元へ向かわせる。

倒れているゴンザレス太郎の頭をそっと持ち上げ自らの膝に乗せて泣くフーカ。


「この私が操られているとは思いませんでしたわ…」


フーカが駆け寄った時にムクリと起き上がり体の埃を落としながら歩いてくるサラ。

ゴンザレス太郎が吹き飛ばされ気を失った為に好感度MAXの効果が切れたのだった。


「ををっサラ様!お目覚めですか!」

「悪魔大元帥アモンね?助かったわそして、パパありがと」

「我が娘として操られるなど情けない」

「うん、ごめん。っで悪いんだけどアイツの止めをやらせてくれない?」


魔族として心を操られ自分より強い者しか興味の無いサラが貧弱な人間の子供に操られた。

それだけで彼女のプライドはズタズタで怒りの発散に殺させてくれと頼んできた。

それにサラの呪縛が解けた今はゴンザレス太郎を生かしておく必要もない為、全員一斉にニヤケながら頷くのだった。


「さようならゴンザレス太郎、愛するって気持ちは悪くなかったわよ…『炎王球』」


サラの手から自身の体の3倍はありそうなサイズの炎の塊が産み出されそれがフーカとゴンザレス太郎に向かって放たれる!


「タツヤ…次の『転生タイムリープ』したらまた直ぐに会いに行くよ…」


フーカは最後を覚悟し膝枕していたゴンザレス太郎に最後の口付けをする…

サラの炎王球が着弾する直前フーカの体にゴンザレス太郎の腕が回されたのが一瞬見えたがそのまま二人は炎の塊に包まれ周囲の草花は一瞬で蒸発するのであった。

昨日は午後から少しずつ書いてたのですが中々切りよく出来なくて更新できませんでした。

ごめんちゃい

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