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第26話 女は怖い

「以上がギルドでのルールとなります」


少し長めの説明が終わりギルド会員カードが渡される。

ルールについてはよくある異世界物と大体一緒でランクより一つ高いものまで受けられる、ランクアップには試験がある、おやつは銅貨30枚まで、カードを無くすと再発行にお金がかかる、怪我などしても自己責任と言った内容だった。


カードを受け取った二人は早速ギルドを出ようとするのだが…


「ちょっと待てよ、フーカだったな。こんなやつに付いていっても直ぐに大怪我したりするぜ、悪いことは言わねぇ俺が守ってやるから俺の仲間に入れよ」


アイアンが前に立ち塞がりフーカを勧誘し出す。

だがフーカは首を横に振るだけで何も言わずゴンザレス太郎と一緒に横を素通りして外へ出ようとする。

だが更にホネオが前に立ち塞がり…


「おい、アイアンが誘ってるんだぞ!」


っと怒鳴った所にフーカ


「うるさい覗き魔!」


っと一喝!

その言葉に驚いて固まったホネオを放置して外へ出る二人。

フーカには全てお見通しであった。

ホネオのユニークスキルが『設置盗聴』と『望遠眼』だと言うことを。


※スキル『設置盗聴』、その名の通り盗聴機の様に設置した場所の音を聞くことが出来るスキル。

※スキル『望遠眼』、望遠鏡を覗くように直線上の遠方を見ることが出来るスキル


ホネオは昨日の体育倉庫の出来事を先生の体に付けていた設置盗聴で聞き望遠眼で離れた場所から見ていたのだ。



ギルドを出て隣に在るギルド専用の販売店に昨日増やしたリップクリームを売りに行くのが今回の目的でその為にギルド会員カードを手に入れたのだがそれだけでどっと疲れたゴンザレス太郎。横では…


「ダーリン…怖かった…」


っとゴンザレス太郎の腕にしがみついて歩いているフーカ…


(いや、お前の方が怖ぇーよ!)


異世界でも女って怖い生き物だと認識したゴンザレス太郎であった。

土地勘があるって話をしたのに痴漢があるって聞かれてえらいめにあった(笑)

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