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第24話 クラス公認カップルの誕生

翌日、無事に一日を乗りきったゴンザレス太郎は学校へ向かっていた。

昨日は帰ってからも仮眠を取る時間がなくアイテム減らない状態は維持されたままだったが夕飯前に少しだけ寝れて解除出来たので被害はトイレの紙が減らないだけで済んだ。


そんな昨日の事を思い出しながら学校の教室に入った時にアイアンとホネオがそれを始めた。


「前からずっと好きでした!俺の彼女になって下さい!」


ホネオがアイアンに土下座をしてアイアンがそれを無視して振り返る。

そう、昨日のアレを再現しているのだ。

ゲラゲラとバカ笑いをする二人とクラスメイト達。

だがゴンザレス太郎は最初見られていたのかと驚いて焦ったが二人は自分のスキルの事に気付いてないと知ってホッと安心するのだった。

その余裕の態度が気に食わないアイアンはゴンザレス太郎に掴みかかろうとするのだがその足が直ぐに止まった。


教室に入った所に居るゴンザレス太郎のすぐ後ろにフーカが立っていたからだ。

いつものように前髪を垂らし目を隠しているので表情が分からずもしかしたら泣かせたかとアイアン達は罪悪感を感じたのだが、フーカはそのままゴンザレス太郎の背中に抱き付き皆に聞こえる様に…


「おはよ、ダーリン」


その一言に教室の全員が固まった。

上目使いでゴンザレス太郎を見たので前髪が流れそのオッドアイが露になりクラスの殆んどの者が初めてフーカの素顔を見てその美声を聞いた。

その表情と仕草は妖艶な魅力を感じさせ見ている全員を魅了した。

伊達に人生を何回もやり直してはいなかった。

そして、ゴンザレス太郎の耳元で…


「今日の放課後から始めるわよ…」


っと小さく告げフーカは自分の席に着いた。

頬をポリポリかいてゴンザレス太郎も自分の席に着くのだった。

アイアン達を完全に無視して…

おはようございます!

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