6/17
可愛くないぬいぐるみ
声の方を向くと、そこには、可愛いとはとても思えないようなウサギのぬいぐるみがあった。
「あれ、こんな所になんでぬいぐるみが?」
「俺は知らん。」
いつの間にか起きていた夜海が、隣で答えた。
「あぁ、お前起きてたのか。」
「俺が無防備に他人へ寝顔を晒すわけがないだろう。」
「いやがっつり気絶してたぞ、、、w」
「おいっ、お前らこの俺様を無視すんな!!」
「ん?あぁ、スンマセン。」
「ふんっ、まぁわかればいい。」
あたかは、なんだよこの口の悪いぬいぐるみは。と思った。
「ところで、貴様は誰だ。何故ぬいぐるみが喋るのだ。」
「俺様は、モフモ様だ。あと、俺様はぬいぐるみなどではない。」
「では、貴様は何者だ。」
「俺様は、妖精様だ。」