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吹っ飛ぶ青年達。
その時、
ゴウッと風が音を立てて吹き荒れた。
あたかは驚いて夜海を見た。
夜海は、あたかを見て
「時は満ちたようだ。」
と、とても満足そうに言った。
どんどん風は強くなって行く。ふと、あたかは違和感を覚えた。
風の吹く方向がおかしいのだ。
あたかは上を向いた。そこには、隕石のような何かがこちらに向かって堕ちている様子があった。
隕石のような何かが、猛スピードで堕ちてくる。
そして、
墜落。それと同時に、とてつもない豪風が、あたか達を地面から吹っ飛ばした。
あたかは、上空約250mに達するまで、自分がどうなっているのかを把握できなかった。
「う、うわああああああああああああああ!!」
「はははははは!!」
あたかは絶叫し、夜海は笑い声を上げながら、地面まで急降下して行った。
そして、強かに地面へ身体を叩き付けられたのだった。