表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
G海軍航空隊  作者: 自宅防衛隊
オレはGだ。
8/46

日英同盟

日英同盟です。

本作は作者の妄想で作られております。

Gです。

現在、昭和九年。

開戦予定まで七年しか残されていません。


自分は今、エゲレスに来てます。


何故って?


日英同盟のためですよ。

イギリスと同盟を結び、未来のマリーンエンジンGETTですよ。

何故マリーンかって?

そりゃ飛燕のためです。

土井さんにも飛燕の詳細は伝えてありますが、開発はストップさせています。

飛燕はマリーンで飛ばすべきと考えたからです。

マスタングもマリーンで生き返りましたから、アレを搭載出来たら・・。

フフフフ。

飛燕がマスタングとなるのは確実ですよ。

やはりマリーンエンジンはこの時代の夢のエンジンですね。

さて、エゲレスにも当然ゼロ戦も輸出します。

十年は使える戦闘機ですからね。

この時代なら・・・。


「ミスター・G少佐、始めまして。

イギリス海軍のジョン・タルボルタ少佐です。遠い所をようこそ我がイギリス帝国へ。」


「ミスタータルボルタ少佐、始めまして。

日本帝國海軍のG少佐です。お時間を頂き感謝しております。」


(すんません。会話はエゲレス語です。)


タルボルト少佐とオレは今回の取引のための会談にバッキンガム宮殿に来てたのだ。

国を上げての大取引だが、技術的な事は我々が取り仕切る事になってた。


「それにしてもお宅のゼロ戦は素晴らしいですね。

我が国はまだ複葉戦闘機だと言うのに・・。」


(スピットファイヤーは開発中です♪)


「まだまだですよ。アレも改良の余地が残されていますから。」


「何と!!あの速度を出す戦闘機でも改良の余地があるのですか?」


「技術には終点はありません。所で今回の取引についてですが・・。」


「ええ、もちろんロールスロイス社の了解も取り付けて参りました。

それにしてもまだ海のモノとも知れぬマリーンエンジンが欲しいとは・・。」


「我が国は水冷エンジンは遅れてますからね。

次の戦闘機には是非マリーンエンジンを搭載したいのですよ。

ああ、そう言えばマリーンエンジンはキャブレター方式でしたね。

我が国ではインジェクション方式がこれからは主流となると考えています。

開発出来たら提供も可能ですよ。」


タルボルタの目はギラリと光った。

マリーンエンジンの現時点での最大の欠点は吸気機器だったのだ。

宙返りすると息つきを起こし、高度が落ちてしまうのだ。

だがエンジンの開発で精一杯で、フロート式キャブレターで凌ぐしか無いと言われてた。

そこへ・・この朗報だ。

逃してなるモノか・・・。


「G少佐、それは素晴らしい話ですね。我々も開発はしてるのですが。

今はエンジンの開発で精一杯です。

もし開発出来たら・・・。」


「もちろん友邦の国、イギリス帝国にもお伝えする・・予定ですよ。

まずは同盟ですよ。」


「ハハハハ。モチロンです。

我が国のトップも今頃は貴方達の国のトップと語り合ってる頃でしょう。」


オレ達が技術的な事を話し合ってる時には高野中将がチャーチルと共に会談をしてたのだ。

日英同盟のために・・。

高野さん、頑張ってね♪


所変わりまして・・。

マリーンエンジンを作ってるロールスロイスの本社です。

さすがに進んでますね。

コチラは。

特にシリンダーの製造とかバルブの製造に関しては、日本が追いつくのはまだ先でしょう。


「さすがイギリスの誇るロールスロイス本社だけありますね。

我が国の冶金技術はまだまだと痛感しますよ。」


「ですが、あのゼロ戦には驚かされました。

凄い運動性能に加え、速度も我々の主力戦闘機の倍近く。

試作中の戦闘機でも追いつくのは不可能です。」


「あの程度なら貴国なら数年で追いつきますよ。

所で飛行機に大切なのは何だと思いますか?」


「飛行機って・・。軍用機ですよね。

うーーん、量産して武器として大量に配備出来る。」


「そうです。それと凡庸性ですよ。

軍用機は言わば何でも出来るのが普通で無いといけません。

荒地には着陸出来ないとか、夜は飛べないとか、雨だと飛べない。

こんな事では軍用機は落第です。

雨だろうが嵐だろうが、そして困難な作戦だろうが。

何でも立ち向かえなければ軍用機では使えません。

ゼロ戦はその点では、まあ合格点の戦闘機ですよ。」


「そうですね。

250kg爆弾も搭載出来て、航続距離も千キロ以上飛行出来るって、

今の我々の飛行機では出来ない事です。視界も素晴らしいですしね。」


「出来ればバブルキャノピーにしたかったのですが、ガラスの一体整形技術が出来てませんので。

今回は見送りました。」


「フム・・。そうすると、一体整形はまだムリなんですね?」


「ハイ。次の世代の戦闘機には採用したいと考えていますが。」


「どうでしょう。それを我々に任せて頂けませんか?」


「Why?もしかして一体整形が可能となってるのですか?」


「その通りです。

ですが乗せる飛行機がまだ無かったのですよ。

そこへ、貴国のゼロ戦の輸入で、アレにバブルキャノピーを搭載したら?

と、考えていました。」


「ナイスですね。

フレームの影に敵機が入る事もあり得るので、将来的にはバブル整形にしたかったのですよ。

でしたら、それも提供して頂けるのですね?」


「モチロンです。

それと整形マシンも一緒にお渡しします。」


「太っ腹ですな。」


「軍事同盟も結ぶ貴国だからこそです。

他国ではココまでは譲歩しません。」


「分かりました。キナ臭い世界ですが、同じ島国国家です。

万一の危機の時は万難を辞してでも貴国の救済に参ります。」


「宜しくお願いします。

では、ゼロ戦の方は・・。」


「当座、百機の輸出でお許しを。

それだけあれば貴国ならコピーも可能となるでしょう。」


「了解しました。

では、コチラはマリーンエンジンの設計図とマザーマシン。

そしてマリーンエンジン千機分をお渡しします。

同盟についての報酬はバブルキャノピーの整形マシンで・・。」


「ハイ。結構です。」


それからしばらくタルボルタと今後の戦闘機情報の交換に会話が弾んだのは言うまでも無い。






イギリスと同盟を結びました。

コレで飛燕がマスタングとなる・・・かも。(^_^.)


追記

このSSの中に出る人物は実在の方と妄想の中の人物が混在した架空世界です。

実際の歴史とリンクはしてますが、現実歴史とは違う世界となっています。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ