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G海軍航空隊  作者: 自宅防衛隊
オレはGだ。
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エンジンの音ぉぉ

いよいよGが動き始めます

エンジンの音、轟轟とぉぉぉ。


オッス、Gだぜ。

もうGで良いだろ?


時は昭和四年。

後に名設計技師となる堀越二郎も俺達とほぼ同年代だったのだ。

少しビックラ・・。


さてオレは今、三菱の大幸工場に来てる。

星型空冷エンジンの工場だが、ここは後年ドラの本拠地となるのだ。

今は工場地帯だがな。


今回は未来のハイパワーエンジン開発を具申するために大幸に来てた。

パワーこそが命よ。

パワーがあれば飛行機は何でも出来る。

重い爆弾でも重武装でも。

そして大量のガソリンも積める。

重装甲も可能だ。


機体のデザインは既に伝えてあるので、後はエンジン・・だよね。

中島にも伝えたが、アチラには栄の詳細を話した。

中島知久平が食いついて来たのには大笑いしたぞ。


横須賀のアノ夜はとんでもなく熱い夜となった。

オレは柴田、淵田、そした高野司令と共に一夜を熱く語り合った。

高野司令は陸軍のボケ共から航空部隊を取り上げ、代わりに戦車部隊の充実を確約させると

言ってくれた。

海の上を飛べないパイロットなんて日本には不要だもんね。

日本は海に囲まれた国だ。

柴田と淵田はオレの発言に驚きはしたが、オレに付いて来てくれると言ってくれた。

本来のGだと、柴田とは徹底的に対立するのだが、今のGでは対立する理由も無い。

柴田もオレの意見に全面的に賛成してくれたから。

淵田も本来進むべき攻撃隊指揮官の道を蹴り、戦闘機隊参謀として働き始めてくれた。

オレは自分の持つ未来知識と未来の戦闘機、特にここ十年以内に登場する世界の主力戦闘機の

詳細をすべて彼等に公開すると約束した。

今は頭の中にしか無いので、まずは正確に図面にしないとね。

中々苦心したが、出来上がったすべての図面を高野司令に渡すと彼は・・。


「凄い。

今までは半信半疑だったが、コレを見たら信じる事も出来る。

Gクン。

キミを私付けの参謀として登用しよう。

他の諸君もだ。」


ヨッシャ、コレで参謀への道が開けたどぉぉ。

高野指令のお墨付きを貰えた俺達は戦闘機参謀の肩書きを付けて貰い、

分散して各地の航空隊、そして航空機製造会社を訪問。

今後の方針の指導に歩き始めた。

当初は彼等から「また甲板士官が庶民を苛めに来たぞ。」と、

冷ややかな目で見られてたが、

今では彼等も私達を信頼してくれてる。

既に三菱、川崎、中島、川西は陸軍では無く海軍を信頼してくれてる。

おかげで陸軍の戦闘機の開発は頓挫し始めてた。

作る会社が無かったら、そりゃね・・。

ついでに言うけど自分は陸軍のパイロットの技術は否定してないよ。

特に加藤隊長なんて不世出の名指揮官と今でも思ってる。

ただ陸軍の参謀の大半がヴォケなのよ。

Gとタメ張りますね。


ウン。


本来のGはどうもオレがコチラに飛ばされたせいでオレの身体と入れ替わったみたいだ。

気づいたら棺桶なんてね。

恐らく神風特別攻撃隊の勇士の怨念だろう。

ザマーですよ。

ホホホホホ。

戦後も靖国にロクに参拝もせず、ルメイを表彰するわ、ロッキードから裏金を貰ってるわ。

多分ですけどね。

旧帝國海軍最大の裏切り者はGと元台南航空隊の飛行隊長のNだわ。

ヤツは鬼の西沢も殺したしね。

彼もゼロ戦を取り上げられなかったら絶対に死んで居ない人間だ。

Nのヤローが西沢の愛機を取り上げたせいで、彼は死んだ。

オレは絶対に名パイロットは大切にするどぉぉ。

そのためにも予科練の制度も今のウチに整備しておかないと。


オレは三菱に頼み込み、十年計画で、とにかくハイパワーエンジンの開発を頼んでた。


「お願いします。

海軍の未来はハイパワーエンジンの航空機にかかってるのです。

ムリは承知です。

失敗も繰り返すとは思いますが、何とか十年以内に二千馬力のエンジンの開発をお願いします。

もちろん最初は千馬力程度で構いません。

ですが、それをテストベッドにして、十八気筒化すれば・・。

絶対に二千馬力は達成出来るハズです。」


「G中尉、分かりました。

失敗を前提にして頂けるなら、

十年以内に二千馬力のエンジンの開発は可能だと思います。

ただ・・。」


「モチロン海軍は全面的に支援します。

ハイオクガスも五年以内には百オクタンを標準化する予定です。

そのための製油所も徳山に建築中です。

技術者も帝國大学から優先的に回します。」


「分かりました。それでは、早速取り掛かります。

進展したら即座に海軍航空本部に連絡します。」


「宜しくお願いします。」


さすが日本の技術者だ。

コチラが誠意を見せればキチンと答えてくれる。

目標も明確にしたら達成は可能だろう。

絶対に零戦みたいなムチャな相反する要求はしないからな。

フフフフフ・・。



Gが暗躍し、海軍の航空機技術がチート化し始めます。


追記

このSSの中に出る人物は実在の方と妄想の中の人物が混在した架空世界です。

実際の歴史とリンクはしてますが、現実歴史とは違う世界となっています。



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