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G海軍航空隊  作者: 自宅防衛隊
オレはGだ。
41/46

講和

いよいよアメリカとの講和です。

Gです。


いよいよ待望のアメリカとの講和です。


えっと・・。

ご愁傷様ですが、ルーズベルトさんはお亡くなりになりました。


さすがに合衆国の新鋭艦隊壊滅には耐えられなかったみたいです。

ナム~~♪

今回のアメリカ側はすべてがアメリカの手落ちですので、日本側は安心して講和出来ます。

モチロン、中立国で講和ですよ。

アメにノコノコと出かけたらナニを言われるか分りません。

講和条約を結ぶのはイギリスさんにてです。


オレと長官は親善のため派遣される調印艦として、

戦艦大和と武蔵。

そして機動部隊を引き連れてイギリスに向かってた。



「高野長官、遂に・・。」


「ウム。Gよ。

良くぞアメリカを倒してくれた。

感謝するぞ。」


「民間には一切の被害も出していませんからね。

戦後もバッチリですよ。」


「犠牲も最小限で終わった。

艦隊もすべて戦後に残せる。」


「前史ではすべて壊滅して海底に眠らせてしまいましたからね。

大和も含めて・・。」


「それがすべて手元に残ってる。

アメリカもさすがに海軍の復活は当分はムリだろう。」


「二度も壊滅しては、国民が承知しませんよ。」


「国債も紙くずに近くなったらしいからな。

暴動も各地で起きてると聞くぞ。」


「被害ばかりで戦果も無かった戦いでしたからね。

アチラは。」


「それもすべてG情報があったからこそだ。

もしG情報が無かったら前史の如く、

ハルノートを飲まされ、真珠湾奇襲を敢行し、

世界から叩かれてただろう。」


「まあ運が良かったのですよ。

実際のGでしたら、若造が艦隊を最前線で操り、

ミッドウエーで機動部隊を壊滅させてましたからね。」


「ウム。

オレも冷えたぞ。

その話を聞いた時は。

特に世界一のパイロットを運用の不味さで殺したと言うのは最悪だ。

熟練兵士はダイヤよりも高価だからな。」


「その通りですよ。

長官。

それがわかっていなかったのが、前史の日本なのです。

特に陸輔の暴走は惨かったですからね。

戦後のアメリカ将校の逸話ですが、

アメリカの将校、日本の下士官。

ドイツの兵士が一つの国の軍隊となったら最強の軍隊が編成されるだろう。

そんな話もあるのですよ。」


「ウム。特に笑ったのが、指揮系統が壊滅した陸軍の部隊が指揮官壊滅から、

倍以上の強さの軍となったとか・・。」


「事実ですよ。

もし自分が敗戦間際のGでしたら、参謀肩章を剥ぎ取り戦闘機に爆弾を積んで、

真っ先に突っ込みますね。」


「・・・・。

そうだな。オレも生きてたら、確実に兵士と共に突っ込んでたと思う。」


「長官は責任を感じ、ニューギニアの森に散りましたからね。」


「共に散った兵士には悪い事をしたがな。」


「彼等も長官と共に笑って散ってくれたと思いますよ。

長官は連合国からはともかく戦後の日本でも人気は高い人でしたから。」


「・・・。オレが人気があろうが、負ける戦を始めたのは最悪だな。

たとえルメイの如く、嫌われても戦いは勝たねばならぬ。」


「その通りです。今回の戦勝要因も戦後数十年は封印しておくべきです。

私の事も含めてね。」


「それはそうだ。

未来情報で勝ったなどとは、口が裂けても言えぬ。

国の封印情報として、今後千年は封印する事を約束しよう。」


「お願いします。

私も戦後は隠遁生活を送り、軍や政治とは離れた生活をするつもりです。」


「枯れた人生となるが、良いのか??」


「もう人生の目標は達成しましたからね。

後は後の時代に任せます。私の役目はココまでですよ。」


「ご苦労だった。オレも調印が終わったら隠匿するつもりだ。」


「まだソ連が居ますけど・・。」


「アメリカがボロボロとなった今、あの国が我が国に攻め込む事も無かろう。

万一あったとしても、技術の発展が止まってる現在は問題ナシ。」


「そろそろ欧州もきな臭いのですが。」


「我が国は参戦はせず、連合国の後方補給に徹しておけば良かろう。」


「長官、もし引退する時は、残ってるボンクラ連中も道連れに引退してください。」


「モチロンだ。出し切れなかった膿はオレが引きずってでも引退させる。」


「日本政府も変わるといいのですけど・・。」


「そこは今後の課題だな。」


オレと長官は旗艦大和の艦上で今後の日本を語り合い、

調印式の行われるイギリスを目指してた。

イギリスのドーバー海峡では、

日本海軍戦艦大和、その他第一機動艦隊が周囲を固めてた。

調印式は大和の甲板で行われるのだ。


「悔しいもんだな。海軍が滅びると言う事は。」


「そうですね。大統領。」


ルーズベルトの後を急遽引き受けたのは、ハリー・S・トルーマン。

第33代アメリカ合衆国大統領である。

ただし不名誉な・・・の但し書きが付くが・・。


前大統領のルーズベルトが二度目の艦隊壊滅のショックに耐えられず、

心臓麻痺で死去したため、急遽講和処理大統領として昇格。

日本の国力の関係で、進駐とかは求めていないそうだが、完膚なき敗北に国民は大荒れ。

いっそ殺してくれと願う日も多々ある。

航空兵力は少しづつ出来上がったが、艦隊再建のメドは一向に立たない。

国民が艦隊再建の予算にNOと言っているのだ。

当たり前か。

数年分近くはかかる合衆国の予算を債権と言う形で捻り出し、作り上げた艦隊が・・。

一度の海戦で壊滅したのだ。

そんな無能な海軍に誰が予算を認めると言うのだ?

今の合衆国は19世紀に逆戻りした軍隊しか無いのだ。

唯一近代軍隊の名残があるとしたら航空兵力位だろう。

それもパイロットが枯渇した事で、とてもでは無いが兵力とは呼べない代物。

飛ばせば墜落。

編隊も組めないド下手糞。

今回の講和では、日本に色々と賠償もしなくてはならない。

嗚呼、何故ルーズベルトのバカは責任も取らずに逝ったのだ?

墓からヤツを引きずり出して、この場に座って欲しいと考える位だ。

講和が終わり、任期が過ぎたら私も隠匿しよう。

もう疲れた・・・。


トルーマンは疲弊した顔で目前の巨大な戦艦に乗り込もうとしてた。





お待たせしました。

ようやく講和です。

Gも隠匿する予定ですが、まだ白熊が残っています。

アレがそろそろ・・・。

次回からはテンポ良く更新します。

長らく更新しなかった事をお詫びします。

どうしても満足出来なくて、何回も作り直しました。

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