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G海軍航空隊  作者: 自宅防衛隊
オレはGだ。
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ハルノート2

ハルノートの続きです。

日本外務省は今回はいい仕事しました。

ハルノートを原文のまま世界の新聞に公表したのですから。

おかげでアメはいい恥さらしです。

武力と国力を背景に日本を恫喝したのがバレたのですからね。

こらちに非が無いのなら、包み隠さず公開するべきです。ハイ。


「高野司令、今回の外務省は良い仕事しましたね。」


「ウム。ボンクラを追放してて本当に良かった。

おかげで世界のアメリカを見る目が悪化の一途だ。

そろそろヤツ等もキレる頃合か?

Gよ。」


「もうそろそろでしょうね。

お陸奥とお長門はまだ健在ですか?」


「ウム。何時攻撃を受けても逃げられる様に通達してある。

一応少しは反撃するのだろ?アレ・・。」


「対空砲火のみは少しだけ装備してあります。

敵を感知したら自動で砲撃。まあ数分で止まりますけどね。」


「ヤツ等が大喜びで長門や陸奥を撃沈したと大騒ぎするだろうな。」


「実際の長門は・・・。」


「ウム。既に改造に入ってる。」


そう、長門と陸奥は今回の騒ぎで撃沈された事になるのだ。

公式には。

実際には機密ドックにて大改造を施し、機動部隊に追従出来る速力を持つ、

機動防空戦艦として改造してるのだ。

名前も変わり、防空戦艦薩摩、札幌となるのだ。

誰が見ても長門とは分らない艦形になる。



その頃のUSA(ウサ)2


「ハル国務長官、どうなっているのだ?

日本はハルノートを世界に公開してしまったぞ。」


「まさか彼等がこの様な愚考を行うとは・・。

まさに想定外でした。」


「世界の目は我がアメリカ合衆国に厳しくなってる。

これを挽回するには、もはや・・。」


「ジャップを叩き潰すしか無いでしょう。」


「ヤツ等の戦艦はどこに居るのだ?」


「偵察潜水艦の報告に拠りますと、トラック諸島と硫黄島の間をパトロールしてるそうです。」


「艦名は何だ?」


「ナガトとムツです。」


「Goodだ。日本から40cmガンを持つ戦艦を消す好機だろう。」


ルーズベルトは海軍総司令部を通じ、マリアナ諸島近辺をパトロールしてる日本海軍の

戦艦を撃沈せよと命令を下したのだ。

宣戦布告は撃沈寸前でヨシと考えてた・・。


「司令、ついにヤツ等がお陸奥とお長門に食い付きました。

どうも撃沈と同時に宣戦布告らしいですよ。」


「ヨシ、敵が攻撃を開始したと同時に実況中継でSOSを流せ。

我が帝國海軍の戦艦が自国領海内で無法な攻撃をアメリカに受けてるとな・・。」


中身は日露戦争当時のガラクタ輸送船なので沈めても惜しくは無い。

ただ船員の安全だけは万全にしておかないと・・。


「急げ!!もうすぐアメが食い付いて来るぞ。」


二隻の戦艦モドキを運航させてた船員は船をオートパイロットにして脱出にオオワラワだった。

海軍の指令は「死ぬな。」の一言のみ。

任務は既に終わったのだ。

日頃の準備のおかげか、攻撃開始二時間前には脱出完了。

空からは認識されない様に水色に塗装した脱出船で攻撃が始まるのを彼等は見てた。

間もなくグアム島と機動部隊から出撃して来た爆撃機が戦闘機を伴い、お陸奥とお長門に

攻撃を開始した。


「ヨシ、早速電文を流せ。」


「コチラ、センカンナガト、アメリカニヨルコウゲキをウケツツアリ。」


「コチラ、センカンムツ、アメリカニヨルコウゲキデシズミツツアリ。」


「コチラナガト。ワレスデニチンボツスンゼン。キュウエンをコウ。」


「コチラムツ。テンノウヘイカバンザイ。」


「ヨシ、これで任務完了だ。敵に気づかれない様に撤収だ。」


任務を終えた彼等は海の色に紛れ、敵に感づかれぬ様に脱出。

無線を傍受してた日本帝国側は、傍受した電文を生のまま、全世界に放送。


「今八日、帝國海軍戦艦長門と陸奥は、卑劣な米国軍の奇襲攻撃を受け、轟沈。

数千名の犠牲者と二隻の戦艦を喪失せり。

なを宣戦布告受諾前だったため、我が軍は反撃も出来ず。

アメリカ合衆国に問う。

宣戦布告も無しに他国領海の軍艦を攻撃するのは如何に?」





「不味いぞ。ハルよ。

コチラが宣戦布告前に攻撃したのがバレてしまった。」


「大統領、それなら開き直るべきです。

我が軍の航空機が攻撃を受けたためやむなく反撃したと。」


「だが沈没地点は紛れも無く敵の領海内だぞ。

どう釈明する気だ?」


「我がアメリカ合衆国は正義なのです。

卑劣なジャップを潰しただけの事。

大統領、貴方は偉大な合衆国大統領なのです。

勝てば良いのですよ。戦いは。」


「フム・・。

私とした事が・・。弱気になってた様だ。

そうだな。既に戦端は開いてしまったのだ。

戦いは始めたが最後。

勝つまでは止められぬ。

要は勝てば良いのだ。

ハル。

日本大使館に宣戦布告を通達せよ。」


「大統領、既に日本側から宣戦布告通達書を渡されております。」


「くっ・・。後手だったか。

まあ良い。全軍に通達せよ。

太平洋からジャップを叩き出せ。

ヤツ等を潰せ。太平洋は我が合衆国の海とするのだ。」





遂に開戦です。

偽装戦艦お陸奥とお長門は見事に仕事を終えました。

ホンモノは改造中です。

次回から反撃開始です。

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