表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
G海軍航空隊  作者: 自宅防衛隊
オレはGだ。
13/46

ハルノート

歴史は頑強な河の流れの如く変えられないモノなのか・・。

やはりこの世界でもアメリカはハルノートを突きつけて来ました。


Gです。

やはりハルノートは突き付けられました。

内容ですが、シナ義勇軍の撤退。

戦闘機輸出の即時停止。

すべての戦闘機をアメリカのみに輸出。

軍備の削減。

トラック諸島の返還。

その他日本が飲めないモノばかりです。

飲まない場合は戦争も辞しないとか・・。


ま、予想はしてましたから、慌てる事はありません。

大臣にもノラリクラリと交わせと通達してありますから。


「高野長官、やはり来ましたね。ハルノート。」


「ウム。歴史は繰り返すと言うのは本当だな。

いかに努力しても重大な歴史は変えられぬと言う事か・・。」


「でもご安心を。

陸軍は既に帝國軍の一部となり暴走する事は不可能。

我が海軍も安易な開戦は・・・、しません。

安易な開戦はね。」


「Gよ。既に偽装艦隊はトラック~硫黄島間をブラブラと往復航海しておる。

もう少ししたらアレも・・。」


「敵が食い付きますね。トラックは空なんでしょ?」


「ウム。壊されてもすぐに修復出来る建物しか残してはおらぬ。

燃料補給は巨大タンカーを造ってたからな。」


「据え置きのタンクなんてカモでしかありませんからね。

タンカーには護衛をしっかりと付けてて下さい。

ある意味戦艦よりも大切な存在です。」


「当然だ。アレは我が国の至宝だからな。

アレで艦隊すべてを賄える。航空隊なら機動部隊と基地航空隊全てだ。

これだけの燃料を喪う事は絶対に避けなくてはならぬ。」


「その通りです。併行世界の日本帝国は輸送船団の護衛を疎かにして、糊口を凌ぐ事が

出来なくなり、敗戦に追い込まれました。

潜水艦対策と輸送船護衛こそが勝利への近道です。」


「ウム。戦闘機乗りには向かぬパイロットは対潜部隊のパイロットとして輸送船護衛空母に

乗り組みを命じてる。不満はある様だが、大局のためには文句は言わせぬ。」


「その通りです。激しい機動は出来ない体質の人間でも穏やかな飛行なら出来る人間は

大勢居ます。彼等を逃してはダメですよ。

対潜部隊とか大型爆撃機には向いてるのですから。」


「対潜航空機の威力はバカに出来ないモノだな。

今の我が国で、コレだけの対潜哨戒機が出来るとは・・。」


史実の東海対潜哨戒機は既に訓練でも抜群の威力を発揮してたのだ。

この時期でも開発可能で、長時間船団の上空を哨戒出来る素晴らしい機となってた。

護衛はゼロ戦。(ゼロ戦には型は存在せず、単にゼロ戦としてた。)

日本海軍のF4Fとして大活躍している。

既に第一線の艦載機は烈風21型が常備。

ゼロ戦は護衛空母や輸出仕様として頑張ってる。

ぬかりは無いとは思うが、戦争に確実な勝利は無い。

始めるからには、絶対に負けてはならないのだ。

負けてはね。




その頃のUSA(ウサ)


「糞っ、ジャップめ。

我々が連合軍としてソ連を攻める予定だったのが予定が狂った。」


「偉大なる合衆国大統領、彼等はイエローモンキーですよ。

ヤツ等が絶対に飲めない条件を突きつけ、開戦に踏み切らせば良いのです。」


「ヤツ等が飲めない条件??」


「ハイ。ヤツ等はゼロセンの輸出や旧式ライフルの輸出で国を潤しています。

その輸出をすべて我が国のみに向ける様に要求するのです。

もちろん買値は二束三文でね。」


「フム・・。

それならヤツ等はサルの如く、怒り出すな。」


「その通りです。

政治もロクに出来ないイエローモンキーですから。」


「その他の事も含めておくべきだな。

イマイチインパクトに欠ける。

また、ヤツ等が挑発に乗らぬ場合は・・。」


「我が偉大なる合衆国海軍の出番です。

ヤツ等のビッグセブンの二隻を沈めてしまえば良いのです。

我々には40cmガンを持つ偉大な巨艦が犇いているのですから。」


「フム・・。

どう考えても負ける要素が無いな。良かろう。

ハル、君の名前でイエローモンキーを叩き潰す内容を突きつけたまえ。

すべて許可しよう。」


「お任せを。

偉大なる合衆国大統領・・・。」


こうしてハルノートが完成。

日本大使に手渡されたが・・。


「合衆国の要求はあまりにも一方的だ。

コレでは黙って詐欺に遭えと言うのと同じだ。

我々はこのハルノートを詐欺ノートとして世界に通報する。

世界の民よ。

アメリカ合衆国はこんな詐欺の要求を我が国に突きつけてる。

文明国家のする事か?

我々は世界に問う。」


と・・。

ハルノートの内容をすべて世界に暴露してしまったのだ。

赤恥をかいたのはアメリカだった・・。



この世界の日本は割合、大人です。

実際のハルノートもノラリクラリと交わせば良かったと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ