オレはGだ。
オレは・・。
確か死んだハズでは?
オレは田中実と言う人間だった。
何故・・G田になってるのだ?
オレは・・。
確か死んだハズでは?
オレは田中実と言う人間だった。
趣味は戦記モノを読む事。
最近は減ったが異世界乱入モノも大好きだった。
そんなオレが仕事帰りに一杯飲って、フラフラと歩いてたら・・・。
目の前にダンプが・・・・・・。
「アッ、オレ、オワタ・・。」
そう思って当然だろう。
身体に強い衝撃を感じたのが田中実としての最後だったろう。
そのオレがどうして・・。
「G田、総員起こしだぞ。タラタラしてたら指導教官に殴られるぞ。」
G田実となってたのだ。
ここは広島の田舎にある海軍兵学校。
オレはその中の海兵52期生徒として、ここに在籍してる。
時は1925年。
同期の柴田武雄も今は仲が良い。今は・・だがな。
未来では彼とオレは対立してしまうのだ。
このG田と言う男は某43航空隊を指揮したり派手な経歴ばかり目立つが、
実態は「航空素人」だ。
少なくともオレはそう思ってる。
あの零戦が最後までコキ使われる原因となったのも、
コイツみたいな無能が中枢を占めてたからだ。
零戦の設計時にも散々な事をしてくれ、
おかげで大戦末期には特攻爆弾となってしまったのもコイツが悪い。
少なくともオレはそう思ってる。
大体未来の航空機がマッハとなるのも想像出来ない人間だもんな。
余談だが、戦時中最高の艦載機はオレはグラマンF4Fだと考えてる。
小さい飛行機だが凡庸性も高く、簡易空母でも運用可能。
そしてコンパクトに畳めるあの翼。
アレがあれば・・・・。
急増空母でも簡単に運用出来、対潜哨戒でも大活躍しただろう。
さて、もうすぐ我々はこの兵学校を卒業し、遠洋航海に出る事になってる。
後年、柴田と揉めないためにも彼とは親友になっておかないとな。
何せ数々のエースが彼を信頼してたのは有名な話だ。
G田は某43航空隊のみだし・・。
「柴田、オレはこの航海が終わったら航空の道へ進もうと考えてるのだ。」
「G田、お前もか?
オレも航空隊に入るつもりだ。」
「オレは戦闘機部隊に入りたいと思う。
未来は絶対に戦闘機が軍隊の先端となるからな。」
「どうしてだ?」
「考えても見ろ。
今の飛行機は誕生して二十年も経っていないのに、既に戦争兵器として大活躍してる。
特に戦闘機の性能向上は予想も出来ない程だ。
今はグルグル回るだけの格闘戦ばかりしてるが、
将来は爆撃機も偵察もすべて一機種で賄える日が来る。
オレはそう確信してる。
そのためには戦闘機を今のウチに手に入れ、海軍の中枢に育てるべきだと思うのだ。」
「フム・・。凄い考えだが・・。
確かに飛行機の性能向上は凄いと思う。
フワフワと飛ぶだけだった飛行機が、
ここまで性能が上がるとはライト兄弟も予想してなかったろう。
先の大戦では完全に戦争の末路も決めたしな。」
「それにだ。
今は馬力が無くて頼りないかも知れぬが、
戦闘機のパワーが上がれば手の届かない超高空にも駆け上がれる。
速度も上がる。
パワーがあれば出来ない事は無くなるぞ。
パワーがあれば燃料も多く搭載出来るから、航続距離も伸ばせる。
そして、爆撃にも重い爆弾を抱えられる。
戦闘機だから爆弾を捨てたら敵機にも歯向かえれる。
爆撃機では出来ない芸当だぞ。
これなら護衛ナシでも敵陣深く侵入可能になると思わないか?」
「凄い。
確かに馬力が上がれば重い爆弾も抱えられるし、高い空も飛べる。
何よりも速度も上がるな。」
「柴田、オレと一緒に航空隊の未来を開発しようぜ。」
「G田、オレも戦闘機に乗るぞ。」
若い彼等が熱い話をしてるのを影から高野五十六が覗いてたのを彼等は知らない。
「フフフフフ。素晴らしい話だ。
確かに馬力が上がればあの頼りない飛行機も活用可能となるな・・。
帰国したら彼等を早速航空の道へ引き入れないと・・。」
G田となった田中は柴田との交遊の道を得て、
未来の険悪な関係とは途絶する事になった。
(ヨッシャ!!
これで坂井センセや未来の部下から顰蹙買わずに済むぞ。
零戦も絶対に馬力中心で活用させないとな。
オレの持つ未来の戦闘機のデザインも各航空機会社に渡さないと・・!)
G田実となった田中実は心で未来の海軍航空隊を画いてた。
本作の主人公は後年、嫌われたりルメイを表彰したりG田艦隊と陰口を
叩かれたアノ人ではありません。
多分・・。
後年、某エースから嫌われたり、
戦闘機無用論を提唱した人物とは一切関わりはありません。
多分・・・。
なをこの作品は完全に趣味に走りますので、実在の兵器や歴史とは全くリンクしません。
山本五十六も高野五十六として旧姓で出します。
追記
このSSの中に出る人物は実在の方と妄想の中の人物が混在した架空世界です。
実際の歴史とリンクはしてますが、現実歴史とは違う世界となっています。




